知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

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『COVID-19との長期戦に備えて 1(参考にすべき国々と比較 3)』 ―ワクチン開発途上では、一世紀前のスペイン風邪対策同様の自然終息待ち―

2020-11-07 21:44:21 | 政治・経済

『COVID-19との長期戦に備えて 1(参考にすべき国々と比較 3)』

―ワクチン開発途上では、1世紀前のスペイン風邪対策同様の自然終息待ち―

スペイン風邪の世界的な流行は、大きく分けて、1918年の春にはじまる第一波、1918年の秋にはじまる第二派、1919年の春にはじまる第三派という三つの流行の波に分かれていく形で感染拡大が進行、スペイン風邪による死者の多くは、ウイルスが強毒株へと変異した後の第二波と第三波の感染拡大の時期に発生することになったと考えられています。

防疫対策などを通じて人間の社会における社会活動が停滞していくことにより、ウイルスが次第に効率的に感染を拡大する場を失っていくことによって、スペイン風邪の流行は徐々に終息へと向かっていくことになっていったとも考えられることになるのです。

ワクチンが開発・普及するまでは、中国武漢から最も近い台湾が成功したように『「IT」による徹底した水際対策と、陽性者把握・隔離と、三密回避』が必須と思えます。

いろいろな統計表や、グラフが発表されていますが、このCOVID-19は強力で、第1波か、第2波かも判断できないほど、世界中の各国・地域に各々、複雑な展開をしています。

 

イギリスの民間団体が、台湾の人口密度は1平方キロメートルあたり639人で、世界で2番目に高いとの調査結果を発表。 それによると、世界で最も人口密度が高いのはバングラデシュ、1033人/K㎡。 2位台湾、639人/K㎡、3位韓国、484人/K㎡となっている。

 台湾の人口は、2354万人で、韓国の5165万人の半分弱で、人口密度も大差はありませんが、コロナ禍が始まったころは、韓国も、台湾・ドイツと並び、優等生でしたが、最近は、『ドイツも韓国も』新規感染者の推移は、寒い季節に向かっているとは言え、高止まりで増加傾向です。この度の新型コロナウイルス感染症は、WHOの定義では、病名が『COVID-19』、ウイルス名が『SARS-CoV-2』です。 

古い情報で恐縮ですが、(20200805付け)日経新聞マーケット総合欄に載っていました『もぐらたたきの限界』抜粋・引用です。 

今までやってきたことが『もぐらたたきの限界』と言われる所以ですが、

『歌舞伎町だ、昼カラオケだ、と標的が姿を現すたびにたたく。 警察の力を借りて封じ込めに必死だ。 だがこうした戦術はちょうどもぐらたたきのようである。 感染経路不明の若者や保育所内、家庭内、企業内の感染も増え全国の拡散している。 敵はもはやどこに潜んでいるかわからない。 顔を出してからたたくのでは遅い。 もぐらたたきの限界である。  死亡率低下は朗報だが、必要なのはやはり感染者の組織的な早期発見である。 どこでも、誰でも、何度でも――。 欧米でも見られる希望者全数検査を検討すべき時だろう。 国は医療崩壊阻止のため国家資源を集中投入するときだ。 仮に年間数兆円要しても、人々に安心を与え経済が回復するなら安いものである。』

 

COVID-19関連の数値を、海外の国(特に、西欧の米国、ドイツ、スウェーデン、と東アジアの韓国・台湾)の数値と比較してみました。

 

人口100万人あたりのCOVID-19の感染者数推移

  台湾 日本 韓国 スウェーデン ドイツ 米国 世界
202002 1 2 57 1 2 0 11
202003 13 15 191 399 739 497 104
202004 18 111 210 2,010 1,899 3,142 403
202005 19 133 224 3,675 2,166 5,349 771
202006 19 147 250 6,700 2,319 7,826 1,314
202007 20 267 279 8,931 2,491 13,579 2,219
202008 20 537 389 8,341 3,184 18,171 3,243
202009 22 656 464 9,223 3,452 21,725 4,333
202010 23 794 517 12,779 6,192 27,333 5,866

この表(グラフ表示できず)から、スペイン風邪のような、危険な第2波が想定されます。 

10月度の前月比;

ドイツ     179%  

スウェーデン  139%

米国      125%

日本      121%

韓国      111% 

台湾      108%

世界      135%      

米国がこれから、いかに収まるか。 スウェーデンの『集団免疫戦略』から『PCR検査拡大・追跡・隔離』を進めたが、これが、どのように功を奏していくか、結構心配です。 特に優等生国ドイツが、第2波の心配がある。 

台湾は『COVID-19』対策の見本、台湾政府の副総統、陳建仁(ちん・けんじん)氏が公衆衛生の専門家でした。 マスク不足による混乱を避けるためのシステムをいち早く導入し、日本でも「台湾の天才IT大臣」などと報じられた唐鳳(とうほう)氏でした。 有能で個性的な閣僚や官僚の活躍も印象的です。

このグラフからは、日本も『日本のコロナ対策はミステリアス』、「ジャパンミラクル』とか言われていますが、まだまだ、抑え込めるか、『パンデミック』の恐れがあるか、まったく予想もつきません。

 

人口100万人あたりのCOVID-19の死者数推移

  台湾 日本 韓国 スウェーデン ドイツ 米国 世界
202002 0.1 0.1 0.3 0.1 0.1 0.1 0.4
202003 0.1 0.4 3.2 29.1 7.0 9.6 5.0
202004 0.1 3.3 4.8 278.0 75.1 184.2 29.2
202005 0.2 7.0 5.3 454.1 101.3 313.5 47.2
202006 0.3 7.7 5.5 541.8 107.1 381.1 64.4
202007 0.3 8.0 5.9 568.2 109.1 459.4 85.7
202008 0.3 10.1 6.3 575.1 110.9 553.1 108.7
202009 0.3 12.4 8.1 580.1 113.2 622.4 129.5
202010 0.3 13.9 9.1 590.3 124.8 694.0 152.7

同様にこの表(グラフ表示できず)からも、ペイン風邪のような、危険な第2波が想定されます。 

10月度の前月比;

ドイツ     110%  

スウェーデン  102%

米国      112%

日本      112%

韓国      112% 

台湾      100%

世界      118%

死者数推移からは何とも、どこが成功しているのか、判断は尽きません。

『COVID-19』と『SARS-CoV-2』は、以下のとおり複雑です。 まさに有事の長期戦です。 

 

『SARS-CoV-2』のグループの分類

大きく分けてA・B・Cの3つのグループがあり、Cグループの中に小さなグループ‐E・グループ‐Dの変異が確認されています。 

 

次に、『SARS-CoV-2』の型の分類

S型: 症状がほとんど出ない弱毒化されたウイルス

K型: S型が変異したウイルス

G型: 中国の武漢で多くの死者を出し、その後米国やイタリアなどで爆発的な感染を引き起こしたのがこのG型

 

更に、『SARS-CoV-2』の株の分類

 武漢株: 武漢株に感染して抗体ができたとしても欧州株に感染の可能性

 欧州株: 武漢株より感染力が強い。分布は驚くべき速さで増す。

 

ウエブ情報から抜粋です。

コウモリから見つかったウイルスに最も似た群をAタイプとした。 中国南部の広東省の住民だけでなく、日本人や武漢市滞在歴のある米国人から見つかるなど、米国や豪州など東アジア以外でも多く見つかっているという。

一方、Aタイプから分かれたBタイプは、武漢市を含む中国やその周辺国で多く見つかった。 チームは、東アジアに多いタイプと分類。東アジアの人に広がりやすいタイプだった可能性があるという。

さらに、Bタイプに由来するCタイプはフランスやイタリア、スウェーデン、米国、ブラジル など欧米が中心だった。 シンガポールや香港、台湾、韓国でも見つかっているが、中国本土では見つかっていないという。

最近、急に、日本で猛威を奮っているのは、どの、グループ・型・株、でしょうか。 厚生労働省HPには、各種の数値が発表されていますが、さて、この度のCOVID-19は、浅学菲才のズブ素人には、ただ混迷だけです。 関係者の皆様には何卒、台湾・韓国・ドイツのいいところは、ご参考にしていただき、更なる対策と改善をせつにお願い致します。

         (20200815纏め 2020830改 20201107改、#xxx)

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