『イトヒバ杉と共立・共存のノウゼンカズラをフジと勘違い』
―山男のくせに、方向音痴だけでなく、植物・花木音痴だった-
3年も前のこと、当時の新規開拓の散歩ルートで見つけました。 住んでいる横浜市鶴見区の宗泉寺のイトヒバ杉と並んで、この木に巻き付かずに、直立して立って、イトヒバ杉の樹冠まで伸び巻き付いて、太陽光線を浴びていた『ノウゼンカズラ(フジと勘違い)』を冬の日に見つけました。
当然ですが、フジならば、イトヒバ杉の幹に巻きつきながら、樹冠まで伸びるものです。 この寺のご住職の『徳』のお陰でしょうか、巻き付いておりませんと理解。 巻き付く風景は、葉が茂り、花も咲くと、この風景は見られなくなりますので今、冬に撮りました。 従って、巻き付いてないので『ノダフジ』か『ヤマフジ』かの判別できませんでした。 花の時期が楽しみにしていたのですが、すっかり忘れておりました。
画面中央の真ん中の太い幹がイトヒバ杉でその左右に2本、ノウゼンカズラの太い幹が見えます。 右の幹は上部の方は樹冠に近づくに連れて巻き付いています。
今回は、お寺の住職様に教えて頂いた、シソ目・ノウゼンカズラ科・ノウゼンカズラ属の『ノウゼンカズラ』について調べました。 ウェブからの関連情報です。
ノウゼンカズラ
蔓性落葉低木。 蔓は長さ3mから10mほどまで成長し、他のものに吸着する付着根(木質の気根)を出して這い登る。 幹はフジと同じように太くなる。樹勢が非常に強く丈夫な花木であり、地下茎を延ばし蘖を周囲に芽生えさせ、繁殖する。
ノウゼンカズラ は宿主植物を絞め殺すことはないようで、表題の『イトヒバ杉と共立・共存』と『かなりの部分が直立・自立』が納得できました。
当時は、フジにつて一生懸命調べました。 マメ目・マメ科・フジ属の『フジ』についてのウェブからの関連情報です。
フジ
❶一般名称としてのフジには、つるが右巻き(上から見て時計回り)と左巻きの二種類がある。右巻きのフジの標準和名は「フジ」または「ノダフジ」、左巻きの藤の標準和名は「ヤマフジ」または「ノフジ」である(牧野富太郎の命名による)。
➋フジは山地に普通に生える。壮木になると、他の樹木の樹冠を覆ってしまうこともある。 フジの蔓は丈夫で、巻きついた樹を、締め殺すこともある。
山地に生えるフジをヤマフジと言うのは誤りで、正しくは関西以西に自生する別の種を言う。 神奈川県には、自生のヤマフジは無い。 本種のフジが広く分布している。
「絞め殺し」の結果として宿主側の植物が枯死した場合には、絞め殺しの木の中心部分(宿主植物があった部分)が円筒形の空間となり、しばしば空いたまま残る。 この風景、利根川の牛久界隈の河川敷で見たことがありました。
(20170122纏め 20201121追補 #250)