『地球温暖化・気候変動・異常気象から、一気に気候激変へ?』
―この表題で20180915 纏め、今回20210804の日経記事で追補―
『温暖化・海水温上昇! 地球を冷やす術(すべ)はない!』
『気象学者がいろいろ言いますが、異常気象の根源は海水温上昇!』
地道で身近な対応
❶節電徹底
❷買い物はショッピングバッグで
❸木を植えよう
国家レベルの対応
❹パソコン整備(在宅勤務、早くやればよかった『SOHO』の充実)
SOHO: Small Office, Home Office
❺プラスチックの改良と使用削減
の実施も、この三年、徹底ができなかったようです。 日本をはじめ世界中が『俺・僕・私、関係ねー』がまん延しています。 一部の国では、未曽有の『Covid-19禍』でも同様です。
本日(20210804)の日経新聞オピニオン欄からです。
タイトルは『不可逆点に近づく温暖化』、サブタイトルは『脱炭素の急速な進展に期待』とありました。 呼びかけはソフトですが、世界中に起こっている事態は凄まじいものがあります。 ここ一カ月余りをみても気候変動の影響はだれにでもわかるほど顕著です
- カナダの村では、同国史上の最高気温49.6℃を観測した後、山火事で村が丸ごと焼け落ち、事実上地図から消え去った。
- ドイツでは、洪水が津波のように幾多の町を駆け抜け、自動車をコルクように押し流していった。
- 中国中部の鄭州では、ほぼ一年分の雨量に相当する雨が3日にわたり降ると、怯えきった地下鉄の乗客が胸の高さまである水につかるはめになった。
この記事のキーワードを列記します。
- こうした事態の大半は、起こることが予想されていた。
- これまで、気候変動に伴う気温と異常気象の数は、なだらかに上昇・増加すると予測されてきたが実際はそうでなく、『非線形』の動きをする時代に入ったのでは。
- より危険な『非線形』の気候変動の時代に突入したかどうかは、科学者の意見は割れている。
- 特に衝撃的だったのは6月末に長期間発生した、カナダ西部と太平洋沿岸の米国北西部を襲った熱波だ。 何十年も不動だった最高気温を一気に5度も上回った。 人類が引き起こした気候変動がなければ、この熱波は起きなかった。
先生がたの意見は、悲観論・楽観論がいろいろありますが、当然ですが傘寿の爺には理解は難しく、これから3年前の情報と比較しながらの勉強になります。
ここからは3年前の情報(ご参考)です。
最近の気候を体験していますと、気候激変(Climate upheaval)へと一気に進むのかと心配になってきています。 今まで想像していたのは、異常気象の原因は、人類の所為かと思っていましたが、どうも人知の及ばぬところ、太陽系で繰り返される大きな変動サイクルの中で起こっているようにも言われます。 更にこの古くて・新しい説、気候激変(Climate upheaval)さえも、前倒しされてきそうです。
最も、相応しい、最近の気象の表現は『気温異常上昇』と思えるほどです。これから即、恐怖を感じるのは『地表に露出した、メタンハイドレード・シェ-ルオイル・泥炭等の高温による自然発火』などが起こったらと思うとゾッとします。
気候激変(Climate upheaval)説ですが、ネイチャー発表の抜粋です。
【2013年10月18日 AFP】地球が気候の激変を経験する時期はすでに34年後に迫っており、私たちが見知っている環境は永遠に変わってしまうとする気候変動予測が前週、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。
論文によると、現在の温室効果ガスの排出傾向でいけば、地球上の多くの場所が、過去に記録されている異常気象を超える気候に移行するのは2047年。仮に化石燃料の使用による排出量が安定化するシナリオであれば、2069年まで先延ばしされるという。
今回の論文の主著者でハワイ大学地理学部のカミーロ・モラ氏は声明で「この結果にがく然とした。私たちの生きているうちに、私たちが慣れ親しんでいる気候は過去のものになってしまうということだ」と驚きを語った。
さて、目下の異常気象のことに戻ります。 先日(20180815)日経社会欄に載っていました。 『気候変動監視レポート』によると『昨年2017年の世界平均気温は、過去3位 』と。このような広大な地球の『世界平均気温記録』の統計データが、1891年以降あることに驚きです。
第1位 1981‐2010の平均に対して、2016年プラス0.45℃
第2位 1981‐2010の平均に対して、2015年プラス0.42℃、
第3位 1981‐2010の平均に対して、2017年プラス0.38℃
このレポートからも、異常気象は、CO2の増加が主要因の温暖化(気温上昇と海水温の上昇)による、又は太陽系規模での太陽光の変動(太陽光主要因説)で起こっているのかが簡単には判断ができないようです。 このような状況下で『ホッケースティック曲線』論争はまだ続いています。
先ずウエブ情報です。
『ホッケースティック曲線』
ウエブ情報から引用
「この急カーブは19世紀以降の地球温暖化を物語っており、このままでは地球は悲劇的な事態に陥る。ただちに化石燃料の使用を減らして二酸化炭素の排出を抑えるべきである」
衝撃的な主張と、「ホッケースティック曲線」というユニークな命名が功を奏して、このグラフはIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書で何回も引用されるようになりました。そして、さらにマン自身が2001年からIPCC報告書の執筆者に選ばれるようになったのです。
これに対して過去170年、千年、4千年のスパンで気温変化を見てみると、特に、過去4千年の推移をみると、最近より高温な時代が、過去に頻発しています。 この高温の時代に、CO2が急増した事実は確認できてないようです。
『グリーンランド過去4千年の温度復元(2015年1月記)』
グリーンランドでの過去4千年の温度復元結果。 [上段] 過去170年間の結果。[中段] 過去千年間の結果。[下段] 過去4年間年の結果。「気象観測データ(赤)」と「観測と気候モデルから導出したデータ(黒)」を、「氷床コアを使った温度復元データ(青)」と比較して示す。上段の点と細線は年データ、中段と下段の赤線と黒線は十年平均を表す。緑の丸と黒線は、最近十年間の氷床頂上部の平均温度(-29.9℃;2000-2010)。
ウエブ情報から引用
最近は、世界中で異常気象が頻発しています。 この変化する気候を日本語では、いろいろ表現していると思っていましたが、英語でも、 Global warming、 Climate change、 Abnormal weather、 Severe weatherといろいろあります。 海外のニュースでは、Severe weatherが多くなっています。
気候・気象を考えるとき、その判断の為のデータは長期スパンでは、氷床コア・年輪・サンゴ・等からの推定と、最近データの推移は温度計の測定データからですが、肝心の長期スパンでの気温の正確な推移が捉え難い面がありますが、最近の、①都市のコンクリートジャングル化の拡大や、②地域によっては森林の減少等の環境の変化が大きく、最近の短いスパンでの気温データの把握も、難しいようです。 『ホッケースティック曲線』の温度上昇が継続し、過去の高温ピーク(BC2000-AD1000間の)に近づき・超える様であれば、『気候激変(Climate upheaval)』時代へ突入の恐れがあります。
(20180915 纏め、20210804追補、#365)