『日経新聞(20210820)オピニオン欄から 1(ワクチンに限界意識を)』
―サブタイトル、「イスラエル、変異型が急拡大」―
この記事のサブタイトル、『イスラエル、変異型が急拡大』には、本当に驚きました。 イスラエルのワクチン接種率は当初から断トツのトップで、それを維持してきました。 当然三度目の接種を大車輪で進めています。
COVID-19 イスラエル 新規感染者数の推移グラフ
イスラエルの人口100万人当たりの感染者数と死者数の推移
(データ出典元: CDC · WHO · ECDC )
感染者数 死者数
202001 0
202002 1
202003 661 2
202004 1,837 26
202005 1,973 33
202007 8,288 65
202008 13,505 110
202009 28.584 185
202010 36.318 296
202011 38,957 332
202012 48,901 384
202101 74,338 554
202102 89,631 685
202003 96,252 717
202104 96,872 735
202105 96,987 741
202106 97,253 743
202107 100,978 748
20210818 111,165 777
ポイント
感染者数推移は6月までは高止まりでしたが、7月、8月に急上昇です。 デルタ株には,ワクチンの効きが良くないようです。 これが死者数推移にも表れています。
イスラエルの状況は、深刻です。 まだ解明されていないが『日本人は、西洋人に比較して、新型コロナに罹りにくい』などと、安心してはいられません。 台湾・韓国に比較してもかなりひどい状態です。 『日本の今の体制では…』、と思うと居ても立ってみもいられない心境です。 浅学菲才の傘寿の爺も考えます。 繰り返しになりますが、政治に影響を与えられのが、マスコミ・メディアです。
マスコミ・メディアは、政治家・大企業への気遣いは、すでに十分ですので遠慮なく、視聴者の皆様に理解頂いた上に、世論に影響できるように、『数値(PPM)とその推移・傾向をグラフで、海外の国々との比較も』報道して欲しいと思います。
政府と行政のCovid-19 対策は、法律・規制がらみとはいえ、大半が、後手・後手に回っています。 やはり感染症対策は、基本の『PCR検査無償化拡大で陽性発見、陽性者の隔離(自主率先隔離・お願い隔離・強制隔離)と治療』です。 『空室率の高いホテル』や『ハコモノ行政で造った建物』の活用です。 これらをどんどん進めないと『負の遺産(各種費用・手当)・景気回復の遅れで先の税収入減少等』をどんどん拡大します。
政府・行政の皆様の想像を絶するほど、ご多忙とは存じますが、総括的検証がなかなかできない国柄ですので、よろしくお願いします。
(20210820纏め、#375)