『100mスプリンターのこと 1(初めは、走幅跳のルイス、200ⅿ走・のボルト)』
―オリンピックの花100ⅿ走を大輪に咲かせた二人のス-パースターは伝説にー
カール・ルイス ウサイン・ボルト
今では伝説のスプリンターともいえるカール・ルイスと、史上最強の、ウサイン・ボルトを比較してみました。
カール・ルイス | ウサイン・ボルト | |
生年月日 |
19610701、現在55歳 |
19860831、現在30歳 |
身長・体重 |
188㎝・88㎏ |
196㎝・94㎏ |
足のサイズ 右 |
28.4cm |
31.0cm |
左 |
28.7cm |
31.0cm |
自己ベスト100m |
9秒86(1991年) |
9秒58(2009年) |
200m |
19秒75(1983年) |
19秒19(2009年) |
トップスピード |
12.05m/s |
12.27m/s |
トップスピード位置 |
40m附近 |
60m附近 |
平均ストライド |
232㎝(x43) |
244㎝(x41) |
ルイスの、100m自己ベストは30歳の記録、200mは22歳の記録。
ボルトの、100m自己ベストは23歳の記録、200mは23歳の記録。
いずれも当時世界新記録。
上記の数値から、従来の経験では比較の難しいところがあります。
❶トップスピード達する距離ですが、40ⅿ vs 60mと差は大きいが、二人の身長差(8㎝)・体重差(8㎏)・ストライド差(12㎝)これらの差は、あまり大きくありませんので、何とも言えません。
➋一般的に、両者とも体躯からは、100m走よりも200m走に向いている、と言われますが、ウェブで見ると、ボルトは、ラスト10ⅿラップでスピードが落ちた例があります。予選で世界新を出したことがありますのでラスト10ⅿを俗にいう『流した』可能性はあります。 このトップスピードで走る60-90m間は『流す前の、チカラガ抜けた状態で走れた』好結果と見られます。
❸ウェブでは確認できませんが、ルイスはゴールまでトップスピードを維持していたと言われていますので、100m・200m走共に理想的な走りであった。ボルトの100m走は、素人には『もしかするとまだ粗削り』に見えました。
余談です。 上記の比較に『IOCが選んだ20世紀を代表するスポーツ選手』のベン・ジョンソンを選ばず、カール・ルイスを選んだ理由が下記です。
金メダルを剥奪、記録は抹消された幻の金メダリスト、短距離走のベン・ジョンソンが『IOCが選んだ20世紀を代表するスポーツ選手』に選ばれ、偉大な足跡のカール・ルイスが選ばれておりませんでした。 ベン・ジョンソンは『IOCが選んだ20世紀を代表するスポーツ選手』からも抹消されるべきで、反対にカール・ルイスが選ばれるべきであったと、今でも思います。 私見です。
因みに『IOCが選んだ20世紀を代表するスポーツ選手』は;
*サッカーの、ペレ(本名:エドソン・アランテス・ド・ナシメント)
*ボクシングの、モハメド・アリ
*バスケットボールの、マイケル・ジョーダン
*競泳の、マーク・スピッツ
*短距離ランナーの、ベン・ジョンソン
いまだに、20数年破られていない、100m・200m走の女性ランナーの、フォローレンス・グリフィス=ジョイナーは、ドーピング疑惑はありましたが、結果『グレイ』でしたが、選ばれておりません。 IOCは、やはり男社会です。
ウサイン・ボルトは、特別に進化する『ヒト』が出てこない限り、次に『IOCが選ぶ21世紀を代表するスポーツ選手』に選ばれるでしょう。
将来のことですが、『IOCが選ぶ21世紀を代表するスポーツ選手』には、ウサイン・ボルトも可能性大ですが、レスリングの日本の吉田沙保里(個人戦では1敗を挟んで119連勝と206連勝)も選ばれることを信じています。
昔は、背の高いヒトは100m走には向かない、中肉中背の筋肉質が有利と言われていました。 今は違って、ルイスもボルトも高長身・大型選手で、比較的大きなヒトが、勝つ機会が多い時代です。
日本チームが銀メダルに輝いた400mリレーで、100m平均9秒40で走っていますので、クラウチングスタートからトップスピードへの立ち上がりの大変さと、助走とバトンタッチがキーになることがよく判りました。 曲走路と体躯の関係も調べてみたいと思うこのごろです。
(20160822纏め 20181104改 20181223改 20201130追補 #043)
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