『先日(2022/01/24)日経新聞から(大中国の時代、坂の上の罠!)』
『「強国の橋」対岸を伺う、狙うは台湾、迫る下り坂、爪隠せず!』
完成するとこの『台湾海峡横断大橋』は、橋部分とトンネル部分を合わせると120㎞以上になりますが中国には、すでに150㎞以上の橋が二ヶ所ありますがどちらも田園を走る高架橋です。 トンネル部分が実現すれば、多分海底トンネルとしては、世界一になると思います。 なんでもランキングの時代ですので現行の橋とトンネルの長さの比較です。 中国の狙いと難題・課題はさておき、この『台湾海峡横断大橋(一部トンネル?)』は実現可能と思われます。
橋の長さランキング(Top 3)
第一位 丹陽―昆陽特大橋(中国) 164.8㎞ 高架橋
第二位 彰化―高雄高架橋(台湾) 157.3㎞ 高架橋
第三位 天津特大橋(中国) 113.7㎞ 高架橋
トンネルの長さランキング(Top 3)
第一位 新ゴッタルド基底トンネル(場所 : スイス ・ フランス) 57.1km
第二位 青函トンネル(場所 : 日本) 53.9km
第三位 :… 英仏海峡トンネル(場所 : フランス ・ イギリス) 51.0km
表題に戻ります。
この情報(2022/01/24日経新聞)を見落としていました。 『誰も見たことのない「強大国」中国が現れた。 独善、そして威圧的な行動から透けるのは、自信だけではない。 急成長から一転して衰退へと向かう新興大国が陥る「坂の上の罠」、その矛盾が各所で噴出しつつある。』
昨年末のウエブ情報です。 世紀の大プロジェクトか、こけおどしの大風呂敷か-。
先ずは、世界最高水準の「橋の国」中国、
『将来の「台湾海峡横断大橋」につなぐ「平潭海峡大橋」が完成』
世界で最も建設難度の高い大橋と世界の橋梁専門家から評される全長16.34㎞「平潭海峡大橋」が開通した。 これは中国・福建省福州市から海壇海峡を越えて、海壇島の平潭鎮までを結ぶ世界最長の海峡越え高速道路兼鉄道大橋という。 台風が多発するこの地域に時速200キロの列車が同時に2本走行できる強度の大橋建設に成功したことで、 中国が改めて世界最高水準の「橋の国」であることを証明した。
ウエブ情報から引用
ウエブ情報から引用
中国政府が幅120キロ超の台湾海峡に世界最長の海上大橋と海底トンネルを建設し、中国本土と台湾を結ぶ計画を喧伝している。 台湾への武力侵攻を排除せず軍事的な威嚇も強める習近平指導部からの一方的な提案に、台湾側の反応は当然ながら「独りよがりだ」と冷ややかで、軍事利用への警戒感も根強い。
中国と台湾を橋やトンネルで結んで「陸続き」にする計画は、習近平国家主席が台湾対岸の福建省幹部だった1990年代から取り組んでいる自身肝いりの構想だ。 2020年までの「第13次5カ年計画」に福州と台湾を鉄道で直接結ぶ構想が盛り込まれるなど、中国側の長期インフラ構想にしばしば登場してきた。
ただ台湾側では、対中傾斜を強めた国民党の馬英九政権(08~16年)ですら、世論の対中警戒感の高まりを背景に大橋計画へのゴーサインを出すことはなかった。 計画の本格始動には台湾側の合意が不可欠で、膠着(こうちゃく)状態が長年続いている。
にもかかわらず中国の習指導部は、同計画への前のめりな姿勢を崩していない。 想定ルートの一つで中国側の起点となる福建省福州市から、台湾に最も近い中国の島である平潭(へいたん)島までの約90キロ区間は、20年に高速道路と鉄道が開通した。 中国側から海上大橋に接続する「取りつけ道路」部分がすでに完成していることになる。
今年2月には、共産党中央と中国政府が発表した35年までの全国的な交通運輸網の整備計画案に「福州から台北」に至るルートを明記。中国で台湾政策を担う国務院(政府)台湾事務弁公室の報道官は11月下旬、この整備計画に言及し、「両岸(中台)同胞のためによりよい交通運輸資源とサービスを提供できる」と早期建設をアピールした。
超巨大建設計画の過去事例
100㎞を超える超巨大プロジェクトについて、多くの方は計画の実現性に疑問視をされているでしょう。 しかしすでに中国ではすでに多くの巨大プロジェクトを実現しています。
港珠澳大橋-Hong Kong–Zhuhai–Macau Bridge などが実例として挙げられます。同橋は広東省の珠海とマカオ、さらに香港を結びつける橋であり、長さは52㎞になっております。 香港側にある2つの人工島の間は延長6.7kmの海底トンネルになっている。
ウエブ情報から引用(現代世界の新七不思議とイギリスをはじめ各国で取り上げられた工事)
港珠澳大橋によって、エンターテイメント産業のマカオと、国際貿易の香港、工業能力に優れた珠海市及び広東省の西岸が連結されました。 結果として同地域を内包する大湾区は、経済および地域統合を前進させていることになりました。
台湾海峡をつなぐ同計画は、まだまだ課題が残っております。 中国本土政府と台湾島政府の合意形成はもとより、費用面、技術面などの討議は避けて通れません。 とてつもない規模をもつ計画が、どのように進められていくか個人としても楽しみにしております。
(記事投稿日:2022/03/06、#486)
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