『外国・パナマの記憶 1(赴任早々の交通違反・スピード違反)』
『国際免許→日本国内免許→日本の従業員証と連発提示の「愚」』
熱帯のパナマに赴任したのが、日本の真冬の2月でした。 何の因果か、厳冬期の冬山(鹿島槍ヶ岳や穂高・涸沢)で鍛えた山男が、山らしい山の無い、高温多湿の亜熱帯気候のパナマへの赴任でした。 好奇心だけで海外、どこにでも、長期出張・駐在しましたが、ほとんど熱帯気候に近い、パナマに、真冬の日本からの赴任ですので、土曜日に到着、日曜日にゆっくりと『観賞魚の水合わせならぬ、ヒトの体調合わせ』ができるように備えました。
到着の翌日の日曜日に朝10時ごろ、時差ボケの中、山男の性(サガ)でしょうか空腹を感じ、朝食のために、ホテルの空調の効いたロビーへ、外を見ると、やけに太陽光が強そうなので、確認のために出てみました。 まさに『ガーン』と『ヒートショック』が頭から体全体にうけました。 以前に7年間も住んだ、亜熱帯の香港の高温度・高湿度とは比較にならない、まさに凄まじい『ヒートショック』を体験して、不思議な感じでした。
前置きが長くなりましたが、早速、表題の『外国・パナマの記憶 1(赴任早々の交通違反・スピード違反)』『国際免許→日本国内免許→日本の従業員証と連発提示の「愚」』に戻ります。
パナマ地峡は、北アメリカと南アメリカを結ぶ細長い陸地部。 パナマ湾を半円状に囲むように東西に連なり、パナマの国土とほぼ一致する。 狭義では、カリブ海側のコロン湾と太平洋側のパナマ湾を結ぶ最短部をいい、ここにパナマ運河が通じている。
東西に連なるので、パナマからコロンは東西横断ではなく南北縦断となり、『パナマ・コロン地峡横断道路』も、『パナマ地峡横断鉄道』も南北なので、パナマ・コロンは北上することになります。
パナマ運河に地図(1)
ウエブ情報から引用
地図(1)から分かりますように『地峡横断道路』は運河と鉄道から少し離れた丘陵のジャングル地帯を走ります。 亜熱帯でも1-4月の乾季には落ち葉もチラホラと多少の風情はあります。
この乾季のある日、パナマからコロンへの往路、のんびり、車を走られていたつもりでしたが、速度制限を20㎞ほどオーバーしてました。 交通警官には
『カモ』でした。 赴任早々先輩から聞いていた、国際運転免許証に、ドル紙幣(10ドルまたは20ドル)挟むことを忘れていました。 停止を命ぜられたときに、見てるところで、ドル紙幣を挟むことは、ある意味(買収行為で)危険なのでできませんせんでした。
国際運転免許証
ウエブ情報から引用
当然ですが。切符を切られました。 このことで、『すっかり動転、慌てて』しまい、コロン・パナマの帰路に、さらに2回もつかまりました。 2回目も、3回目もそれぞれ、切って貰った切符を出せば、それで済むわけですが。『すっかり動転、慌てて』おり、2回目・日本国内免許と、3回目・日本の会社の従業員証を出してしまったのですが、どちらも受け取り、切符を切ってくれました。
当時、パナマでは、国際運転免許証でなくてもどの国の免許証でも、受け付けたようです。 後で、出頭、罰金の支払いは、余計な問題にならないように、一回の出頭で3回分は済ませず、3回に分けて、手続きしました。 実に貴重な体験でした。 人間いつでも、どこでも、どんな状況でも『動転』してはいけないと肝に銘じております。
(記事投稿日:2022/02/21、#480)
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