『この国は、英国・イギリス・UKといろいろな呼び方がありますが』
「正式名称は、United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」
長い間、攻防・争いの絶えない、イングランド・スコットランド・アイルランドですが、正式名称にはイングランド・スコットランドを連合大国として、括ったことに英国の強い意思を感じます。 『グレート・イングランド』とは呼ばず『グレート・ブリテン』と呼んだ。 アイルランドを含めたブリテン諸島を総括した意味・意思を再認識できます。
British Isles (ブリテン諸島)
ウキペデイア情報から引用
イギリス
ウキペデイア情報から引用
大英帝国版図
ウキペデイア情報から引用
半世紀前に『英国領香港』に丁度7年間住みました。 当時、『Crown Colony』と聞いてましたが、正確には、『王室属領、Crown dependencies)、イギリスの国王に属し、高度な自治権を持った地域である。 伝統的に国王が王国外に有していた領地であるため、イギリス(連合王国、United Kingdom)には含まれず、それぞれ独自の憲法の下で政府を持っている。 ただし、外交・防衛についてはイギリス政府が責任を負う。』
日本では、香港を、王領や王室領、王室直轄領、王室保護領などの語が用いられいることもあるが、一般には、英国を、日本語の漢字で英国、カタカナでイギリス、英語名『United Kingdom(略称UK)』と呼び、『Kingdom(王)』が入るのは、英語名の時だけで、不思議な呼称だと理解していました。
日本人がイギリスの正式名称を使わずに「イギリス」と呼ぶようになった理由は、日本人がイギリスの正式名称を知る前に、ポルトガル語でイングランドを意味する「イングレス(Inglez)」がなまった「イギリス」を使っていたからだと言われています。
この「イングレス」という言葉は、遡ること戦国時代にポルトガル人が日本に訪れたときに「イングレス」を使っていました。 「イングレス」がイングランドという意味だったにもかかわらず、日本人はグレートブリテン及びアイルランド連合王国を指す言葉として使ったことに端を発しています。
また江戸時代にはオランダ語の「エンゲルシュ(Engelsch)」がなまった「エゲレス」という言葉も使われていました。 幕末以降には、「英吉利」と漢字で表記して「えいぎりす」と呼ばれていたこともあります。
最近、異様に急増しているのが『カタカナ英語』ですが、『イギリス』という呼び方は、『カタカナポルトガル語』か『カタカナオランダ語』であったようです。
言語は進化するとは言うものの、日本語はすでに、漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字と豊かな言語です。 詩歌・文学には最適と思う傘寿爺です。
(記事投稿日:2021/10/23、#413)
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