(冒頭写真は、朝日新聞2023.02.06付「飲酒 節制きかず負の連鎖」より転載したもの。)
娘時代の18歳頃(ご容赦下さい! 当時は大学生になったら酒を飲むのが一般的な時代背景でした…)から“飲兵衛街道まっしぐら”だったこの原左都子が、一切の酒を口にしなくなって以降、本日で早100日以上(正確に書くと103日)の月日が流れた。
決して禁酒している訳ではない。
何故に酒を避けているのかと言えば。 「原左都子エッセイ集」常連の皆様はご存じの通り、去る2022.10.26に路上で転び救急搬送され左膝複雑骨折したせいだ。
その後、未だに酒を飲もうとは少しも思えない。😰
医師からの全治3か月宣告の期間が既に通り過ぎたにもかかわらず、金属(針金を編んだもの)を入れ込んだ左膝が未だに重っ苦しく、時折痛むせいだ。 これ、手術から1年後にその針金を抜き去る手術を受けるまで、私は重い左膝を引きずりつつの歩行を強いられるのであろう…
まあそれにしても、体調自体は術後に比すとかなり回復している感はある。
ただ、だからと言って、針金を挿入された左膝を日々引きずらねばならない身体状況では、以前のように酒を飲んで人生を楽しもうとの感覚には到底なれないのだ。😭 😱
そんな折 上記朝日新聞記事に内に、マイナスイメージで興味深い記述があった。
以下に少し引用しよう。
女性“酒ジャーナリスト”のH氏(56歳)は、初めての緊急事態宣言が出た2020年春に感染拡大の一因として飲み会がやり玉に挙げられ、酒が悪者になっていた頃。 全国の酒造を首座愛したり、イベントを手掛けたりしてきたが、すべてが一変した。 「お酒に関する仕事をやっていること自体が非難されるのでは」と感じ、なじみの飲食店にいけなくなった。
自宅で飲み始める時間は午後5時から。 日を追うごとに早まった。 通販で買った5リットルのウィスキーを2週間で空にした。 「ヤバい。このままではアルコール依存症になる」という考えが頭をよぎった。(中略)
節制できない自分に嫌気がさして自己肯定感が下がり、その現実から目をそらそうと、また飲んだ。
20年秋に自治体の健診で胃カメラ検査を受けたところ、逆流性食道炎だと診断された。 中性脂肪値も一気に上がり、鏡をのぞくと、酒でむくんだ顔が映っていた。 (以下略)
京都大学の研究グループが2020年4月から6月まで、アルコール関連の肝疾患や膵炎で入院した人の割合を調べたところ、コロナ前と比して約1,2倍に増えていた。 特に女性の割合が増えており、6月の女性の入院率は前年の2倍になった。
(以下略すが、以上朝日新聞記事より一部を引用したもの。)
原左都子の私事及び私見に入ろう。
上記朝日新聞からの引用文を読んで、原左都子が一番驚いたのは。
この“酒ジャーナリスト”とやらの女性、緊急事態宣言後は 何と! 一日に純アルコール量にして日々140mlもの大量のアルコールを飲み干していた計算になる!!
これじゃあ本人がいくら自己弁護しようと、逆流性食道炎にも罹患するだろうし、中性脂肪値も一気に上がって不思議でないだろう。
原左都子自身に話題を移すと。
この私も確かに若気の至り時代には、計算すらできなくなる深酒を日々繰り返したものだ。 それでも基本的に肝機能が優れていた私は、幸いなことに一時軽めの十二指腸潰瘍を患った程度で、酒による体調不良は特段無かったものだ。
年齢を重ねて以降も“酒好き体質”に変化は無いのだが。
必ずや自身の一日のアルコール許容量(私の場合は、純アルコール量70mlが上限なのだが)を計算しつつ酒を楽しんでいる。
ただ残念だが、現在は身体に不具合(左膝複雑骨折)を抱えている身にして、未だに一滴のアルコールも受け付けない我が精神構造に移行してしまっている。
これ、健康的で喜ばしいことと受け止められる方々も多い事であろう。
ところが、私自身の精神及び体内状況はまったくそうではない。
やはり酒の無い日々とは、何と申しますか、風情も情緒も無いに等しく…
物事に感動するハートが麻痺し、美しいものがそう見えず、楽しいこともそう感じず、とにかくまさに味気ない日々なのだ。
何分、娘18の頃から酒との付き合いの日々を堪能してきている身だ。
そんな私が初老期に入り、酒を口にしない日々を100日以上も続けざるを得ないこの異常事態を、何と捉えればよいのだろう…