原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

何が目的?

2009年01月21日 | お金
 その答は、やはり「お金」なのであろう。


 3週間程前から私の携帯電話に迷惑メールの着信が続いている。トータルで1日約20通程、毎日昼夜を問わず送信されて来る。

 その内容は意味不明なのであるが、おそらく出会い系サイトであろうと推測している。
 それにしても文面の趣旨が捉えにくい。例えば、「君の情報が掲示板に書き込みされてるよ」「外科医(弁護士等、ある程度社会的地位を匂わせるような職種をいつも書いてくる)の誰それだが、あなたを希望している」「交際を前提で前金で支払う」「市役所でお金を渡す」「お金には困ってないの?」「サイトはもうやめたらどうか」「住所知ってるから家までいくよ」「すぐ近くまで引っ越したよ」「まだ連絡くれないからこちらの連絡先を書いておいたよ」等々、メール毎に文面が異なるのだが、必ず送信元サイトの連絡先を添付してくる。

 もちろん、完全無視で即刻削除している。

 受信拒否も検討したのだが、携帯メールって受信拒否するためにウェブに接続しなきゃいけないのね? なんで、これしきのことがハード内で出来ないの? 固定電話の場合、着信拒否はハードの設定で簡単にできるし、そもそも私は電話帳登録番号の着信にしか電話に出ない事にしてるしね。 なんで、迷惑メールを受信拒否するために通信料を支払わなきゃいけないシステムになってるのよ? 今時、迷惑メールなんて世に氾濫してるであろうに、これじゃあ携帯電話会社はぼろ儲けで、この迷惑メールは電話会社の差し金、あるいはグルかと勘ぐりたくもなるぞ。
 加えて、送信者は送信元のアドレスを随時変更しつつ送信してきている様子だ。おそらく受信拒否されることは重々想定内で、アドレスを変えつつ執拗にメールを送り続ける魂胆なのであろう。受信拒否したところで、いたちごっこになりそうだ。
 こうなれば、根競べだ。(それにしても、着信音がブーブーとうるさいなあ。いい加減にしてくれよな!


 私の場合、携帯電話を普段ほとんど使用していない。従って、携帯メールアドレスの公開先のすべてを明確に把握できている。一体、どこから個人情報が漏れたのであろうか?

 それにしても、たとえ出会い系サイトであれ、メールを送信するターゲットを事前にマーケティング調査でもして少しは絞り込んだらどうなのかとも思う。 私のような人間に何百本メールを寄こしても、出会い系サイトを利用して人と出会う訳もない。人との出会いとは人として生きていく上ですばらしい出来事ではあるが、出会うべき手段を自分で選択して、出会うべく相手と出会いたいといつも考えている。
 おそらく、メールを手当たり次第に送信することは、一番容易で金も頭脳も必要とせず、誰にでもできるいとも簡単な商法なのであろう。そこで、何らかの手段で偶然入手したメールアドレスに、めくらめっぽう迷惑メールを送信し続けているのだと察する。
 (で、こういう迷惑メールになびいてアクセスしている人っているの??)

 おそらく、国民の多くの善意の庶民が既に大いに迷惑を被っているこの種の悪徳商法が、どういう訳か野放しにされている社会の実態である。世の指導者達は一体どういう魂胆で、誰と如何なる利害関係があってこういう現状を見逃しているのであろうか??


 なぜ今の時代は、このように無秩序で荒廃した社会にどんどん成り下がってしまうのか。
 通信科学技術の急激な進展、それに伴う匿名性社会の一般化、人間関係の希薄化現象、さらには昨年来の世界的経済不況が人の心の乾きに追い討ちをかける世の中を作り上げてしまっている。

 今後このような迷惑メールは増加の一途を辿り、人の心はますます乾燥していくのであろうか。
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