昨夜(12月7日)メディアで放映された 第十一代市川海老蔵氏 の“酒乱不祥事謝罪会見”をご覧になった方は多いことであろう。
今回海老蔵氏が引き起こした“酒乱不祥事”に関しては、自身はあくまでも暴力被害者であるとする氏の言及の矛盾点が数多く指摘されているようだ。
重傷を負ったにもかかわらず何故に110番通報が大幅に遅れたのか? 暴力被害者であるならば被害届を早急に出すべきなのに、それも遅れたのは何故か? あるいは、加害者とされている人物の方が海老蔵氏よりも重度の負傷をしているという医師の証言や、はたまた酒の席に居合わせた人物の証言と海老蔵氏の言い分が大幅に食い違っている等々…
これらに関しては、今後捜査が進むにつれ事実が明らかになることであろう。
いずれにせよ、海老蔵氏自身はしばらく歌舞伎の表舞台に出ず謹慎するとのことである。 氏が出演しているCMも放映中止が相次ぎその損失額は何億円にも達するとの報道でもあり、今後の歌舞伎界を背負う立場にある名門第十一代市川海老蔵氏が引き起こした今回の信じ難い不祥事が各方面に波及する損失は多大なものとなろう。
それはそうとして……
若かりし頃より海老蔵氏同様に大酒飲み故に幾多の失態を晒してきている原左都子としては、この手の著名人“酒がらみ不祥事”の報道を見聞すると、いつも我が事のように肩身が狭い思いで穴があったら入りたくなる思いだ……
(今は亡き中川昭一旧政権大臣が外遊先で衛星生中継を通じて世界に泥酔状態の大失態を披露した時も、まるで我が酒乱の姿を鏡に映されるようで大いに肩身が狭かった私なのだが…)
いえいえ、さすがに女である私の場合いくら飲兵衛とは言え“暴力事件”と言う失態はない。
私の場合、泥酔して自分で椅子から転げ落ち肋骨を骨折したのが過去における酒がらみの最大の負傷であろう。 それから、泥酔した帰り道に転んで膝が身までえぐれた話題もバックナンバーで披露している。
原左都子の場合、一番多い酒の不祥事は何と言っても“暴言”である。 なんせ、皆さんもご存知の通り“毒舌言いたい放題”の私に酒が入ると、“鬼に金棒” (ではなくて) “気違いに刃物” 状態に暴走するのは重々ご想像が付くことと察する。(トホホ……)
そんな“酒乱”の私が、今尚後味悪く覚えている“相手の暴言事件”をここで紹介しよう。 時は私が30代半ば独身の頃の出来事である。
その日も行きつけのカラオケスナックで仲間と共に飲んでいた。行きつけのお店ゆえに周囲の顧客は大抵顔なじみなのだが、その日ばかりは顔なじみグループの中に一人の新顔の女性客が交じっていた。 何分、狭い店内である。すぐに皆が意気投合して歌を歌いつつ一緒に飲み始めるのだが(皆が狭い店内で仲良くした、そういう時代もあったでしょ!)、私は新顔女性を自分よりもご年配と判断しとりあえず「おねえさん」と呼んだ。 これが諸悪の根源だった。 「おねんさんも一緒に歌いましょ。」「おねえさんはどんな歌がお好きですか?」等々私が仲間に引きずり込もうとしたところ、“おねえさん”の怒りが爆発したのだ!
その女性は私に向かって店内に響き渡る大声で暴言を吐いた。 「“おねえさん”とは何なのよ!! あんたは一体何様なの?! 自分ばかりがいい気になって歌ってるんじゃないよ! 世の中あんた中心に回ってるんじゃないよ!!!」
酔いも覚めるとはこのことであるが、狭い店内が一瞬凍りついたものだ。
「申し訳ありません…」と小声でまごつく私に対し、まだ女性の爆発は続く。 「大体どっちが年上??」「私はあんたより若いわよ!!」
もしかしたらそうだったかもしれないと思いつつも、恐怖心に怯える私にもはや返す言葉はない。 結局、その女性を同行したグループが女性をなだめつつ皆で店を去るしか手立てはなかったものである。 その後も、嫌な空気が流れつつの店内だったことをよく憶えている。
まあ私自身のその後の教訓としては、たとえ酔っ払っていようが如何なる女性に対しても“おねえさん”は禁句ということだ。 (こういう場合、どう呼べば最善なのでしょうね???)
話を海老蔵氏に戻そう。
それにしても、同じ飲兵衛として今回の海老蔵氏の不祥事はやはり心が痛む思いである。
なぜならば、飲兵衛には飲兵衛の論理があるからに他ならないからだ。 お酒を召し上がらない方からはそんなもの飲兵衛の勝手な言い分にしか過ぎないとのお叱りを受けそうであるが、飲兵衛にも心身面での浮き沈みがその日の“酒の美味しさ”に反映されることは否めない。
十一代海老蔵氏とは世襲世界である歌舞伎界において類稀な逸材であるようだ。 確かにルックスは抜群であるし、素人ながら端で見ていて華のある人物である。
ところがどうなのだろう。世襲故に後を継がねばならなかった海老蔵氏は本心から歌舞伎界という世界で今後共自分の人生を貫きたいのであろうか? 適性があるが故に世間にもてはやされ、小さい頃からその道以外の選択肢が許されなかった海老蔵氏にとって歌舞伎の世界とは自分が生きる道であることを承諾しつつも、今尚内面で葛藤しているのではないのかと受け止められそうでもある今回の不祥事である。
それ程に“世襲”とは一般人が想像を絶する程に過酷な世界であると私は想像するのだ。
今回の海老蔵氏の泥酔ゆえの不祥事に関しては本人の会見通り一応謹慎してもらうとしても、もうそろそろ歌舞伎界における“世襲”を見直す時代が到来しているのかとも考察する原左都子である。
お酒好きな海老蔵さんに今後は真に美味しいお酒を飲ませてあげたい気もする。
世襲世界の過酷さを心得つつその世界に生きる人物の奥方にあえてなられたであろう小林麻央さん、あなたは今回のご亭主の不祥事をどう捉えていますか?
世襲世界とは元々そんなものだろうと原左都子は心得つつ、それでも海老蔵さんが我が亭主であるならば、回復後には今度こそ様々な意味合いで真に美味しいお酒が飲めるべく教育し直してあげたい気がするのですが如何でしょう?? (ついでに女癖の悪さも私が叩き直しましょうか?)
今回海老蔵氏が引き起こした“酒乱不祥事”に関しては、自身はあくまでも暴力被害者であるとする氏の言及の矛盾点が数多く指摘されているようだ。
重傷を負ったにもかかわらず何故に110番通報が大幅に遅れたのか? 暴力被害者であるならば被害届を早急に出すべきなのに、それも遅れたのは何故か? あるいは、加害者とされている人物の方が海老蔵氏よりも重度の負傷をしているという医師の証言や、はたまた酒の席に居合わせた人物の証言と海老蔵氏の言い分が大幅に食い違っている等々…
これらに関しては、今後捜査が進むにつれ事実が明らかになることであろう。
いずれにせよ、海老蔵氏自身はしばらく歌舞伎の表舞台に出ず謹慎するとのことである。 氏が出演しているCMも放映中止が相次ぎその損失額は何億円にも達するとの報道でもあり、今後の歌舞伎界を背負う立場にある名門第十一代市川海老蔵氏が引き起こした今回の信じ難い不祥事が各方面に波及する損失は多大なものとなろう。
それはそうとして……
若かりし頃より海老蔵氏同様に大酒飲み故に幾多の失態を晒してきている原左都子としては、この手の著名人“酒がらみ不祥事”の報道を見聞すると、いつも我が事のように肩身が狭い思いで穴があったら入りたくなる思いだ……
(今は亡き中川昭一旧政権大臣が外遊先で衛星生中継を通じて世界に泥酔状態の大失態を披露した時も、まるで我が酒乱の姿を鏡に映されるようで大いに肩身が狭かった私なのだが…)
いえいえ、さすがに女である私の場合いくら飲兵衛とは言え“暴力事件”と言う失態はない。
私の場合、泥酔して自分で椅子から転げ落ち肋骨を骨折したのが過去における酒がらみの最大の負傷であろう。 それから、泥酔した帰り道に転んで膝が身までえぐれた話題もバックナンバーで披露している。
原左都子の場合、一番多い酒の不祥事は何と言っても“暴言”である。 なんせ、皆さんもご存知の通り“毒舌言いたい放題”の私に酒が入ると、“鬼に金棒” (ではなくて) “気違いに刃物” 状態に暴走するのは重々ご想像が付くことと察する。(トホホ……)
そんな“酒乱”の私が、今尚後味悪く覚えている“相手の暴言事件”をここで紹介しよう。 時は私が30代半ば独身の頃の出来事である。
その日も行きつけのカラオケスナックで仲間と共に飲んでいた。行きつけのお店ゆえに周囲の顧客は大抵顔なじみなのだが、その日ばかりは顔なじみグループの中に一人の新顔の女性客が交じっていた。 何分、狭い店内である。すぐに皆が意気投合して歌を歌いつつ一緒に飲み始めるのだが(皆が狭い店内で仲良くした、そういう時代もあったでしょ!)、私は新顔女性を自分よりもご年配と判断しとりあえず「おねえさん」と呼んだ。 これが諸悪の根源だった。 「おねんさんも一緒に歌いましょ。」「おねえさんはどんな歌がお好きですか?」等々私が仲間に引きずり込もうとしたところ、“おねえさん”の怒りが爆発したのだ!
その女性は私に向かって店内に響き渡る大声で暴言を吐いた。 「“おねえさん”とは何なのよ!! あんたは一体何様なの?! 自分ばかりがいい気になって歌ってるんじゃないよ! 世の中あんた中心に回ってるんじゃないよ!!!」
酔いも覚めるとはこのことであるが、狭い店内が一瞬凍りついたものだ。
「申し訳ありません…」と小声でまごつく私に対し、まだ女性の爆発は続く。 「大体どっちが年上??」「私はあんたより若いわよ!!」
もしかしたらそうだったかもしれないと思いつつも、恐怖心に怯える私にもはや返す言葉はない。 結局、その女性を同行したグループが女性をなだめつつ皆で店を去るしか手立てはなかったものである。 その後も、嫌な空気が流れつつの店内だったことをよく憶えている。
まあ私自身のその後の教訓としては、たとえ酔っ払っていようが如何なる女性に対しても“おねえさん”は禁句ということだ。 (こういう場合、どう呼べば最善なのでしょうね???)
話を海老蔵氏に戻そう。
それにしても、同じ飲兵衛として今回の海老蔵氏の不祥事はやはり心が痛む思いである。
なぜならば、飲兵衛には飲兵衛の論理があるからに他ならないからだ。 お酒を召し上がらない方からはそんなもの飲兵衛の勝手な言い分にしか過ぎないとのお叱りを受けそうであるが、飲兵衛にも心身面での浮き沈みがその日の“酒の美味しさ”に反映されることは否めない。
十一代海老蔵氏とは世襲世界である歌舞伎界において類稀な逸材であるようだ。 確かにルックスは抜群であるし、素人ながら端で見ていて華のある人物である。
ところがどうなのだろう。世襲故に後を継がねばならなかった海老蔵氏は本心から歌舞伎界という世界で今後共自分の人生を貫きたいのであろうか? 適性があるが故に世間にもてはやされ、小さい頃からその道以外の選択肢が許されなかった海老蔵氏にとって歌舞伎の世界とは自分が生きる道であることを承諾しつつも、今尚内面で葛藤しているのではないのかと受け止められそうでもある今回の不祥事である。
それ程に“世襲”とは一般人が想像を絶する程に過酷な世界であると私は想像するのだ。
今回の海老蔵氏の泥酔ゆえの不祥事に関しては本人の会見通り一応謹慎してもらうとしても、もうそろそろ歌舞伎界における“世襲”を見直す時代が到来しているのかとも考察する原左都子である。
お酒好きな海老蔵さんに今後は真に美味しいお酒を飲ませてあげたい気もする。
世襲世界の過酷さを心得つつその世界に生きる人物の奥方にあえてなられたであろう小林麻央さん、あなたは今回のご亭主の不祥事をどう捉えていますか?
世襲世界とは元々そんなものだろうと原左都子は心得つつ、それでも海老蔵さんが我が亭主であるならば、回復後には今度こそ様々な意味合いで真に美味しいお酒が飲めるべく教育し直してあげたい気がするのですが如何でしょう?? (ついでに女癖の悪さも私が叩き直しましょうか?)