先だって、某所にて某女性と 1対1 で会談をする機会があった。
その時に出た話題によれば、相手の女性も私同様に “晩婚晩産”の人生を歩まれて来たとのことだ。
私より2歳年下の当該女性の一人娘さんが、現在19歳との事。 それに対し、私の娘は現在22歳。 ほぼ同時期に子供を産み育てる経験を重ね、20年程が経過していることとなる。
お互いに「奇遇ですねえ。」などと話しつつ、「それにしても我々が高齢出産をした時代から既に20年程の年月が流れ行き、今となっては40歳前後の晩婚晩産がごく普通となっている時代背景ですね。」等々と語り合い同意し合った。
その会話内容を証明するかのように、世は急激に “晩婚晩産化”(あるいは “非婚非出産化” )が進んでいる。
今時、40代で結婚するだの40代にての初産と耳にしても、既に誰も驚いたりそれを責めたり揶揄したりしない「平和な時代」へと変遷しているのではなかろうか?
そんな折に見た朝日新聞2016.8.6付 別刷「be」“悩みのるつぼ” の相談は、36歳女性による 「結婚に煮え切らない彼」 だった。
早速、以下に要約引用しよう。
36歳独身女性だが、婚姻歴はない。 現在7つ年上の方と1年数カ月交際しているが、なかなか結婚を決断してもらえない。 好きになって正式にお付き合いしたのは今の彼が初めてだ。
彼も婚姻歴はなく、いずれ結婚したいし子供も欲しいと言いつつ独身が楽だと言い切る。 交際1年の時点で彼の浮気が発覚し1ヶ月距離を置いたが、その後どちらからともなく関係が戻った。
出産を考えると早く結婚したいので、現在はお見合い等で次を探しているがまだ良き人にお会いできない。 彼との関係を継続した中途半端な状態では良いご縁に巡り合えないとも思う。 私としては大好きな今の彼と結婚したく、彼が結婚の覚悟を決めた時に彼の隣にいたいと思う。
彼は恋愛経験豊富だが、今までの恋愛で浮気されたりして女性を信用し切れず意外に自信がないのかも?と最近感じるようになった。 仕事では自信家だが内面はナイーブだから結婚へのプレッシャーが大きいのかとも思う。
私の気持ちに表面的には理解を示しつつも、行動では歩み寄りを見せない彼と今後如何に向き合っていくべきのが望ましいのか?
(以上、朝日新聞 “悩みのるつぼ” 相談より、要約引用したもの。)
今回の朝日新聞 “悩みのるつぼ” 回答者は評論家の岡田斗司夫氏だった。
申し訳ないが我が過去の経験に基づき、その回答内容を全面的に不採用とさせて頂きたい。
どうやら、岡田氏は相談者女性の “切羽詰まった” 結婚及び出産への思い”をご理解されていない様子だ。 故に今回は岡田氏のご回答は我がエッセイ集に於いては却下とさせて頂く。
相談者と同じく25年程前に36歳にして未だ独身を貫いていた原左都子の私事及び私論を、以下に述べさせていただこう。
その頃の私は、「結婚・出産」に関して具体的な将来像を描いていなかった。
確かに、“出産適齢期” を過ぎようとしている感覚は無きしも非ずだったものの、「どうしても子どもが欲しい」なる実感に欠落していた私は、仕事を続けつつ恋愛三昧の日々だったと言えよう。
そんな中、結婚を言い寄る男性がいるにはいた。 ただ、申し訳ないが「Yes!」とこちらから積極的に返答する程に結婚願望を抱けない私の心理状態だったのが、正直なところだ。
相談者女性のお相手男性の心理状態が、その頃の私とダブるような気がするのだ。
相談内容によれば、女性であるご本人側が「結婚・出産」を熱望(悪く言うと“焦って”)いるのに対し、男性側はそれをはぐらかしているとしか、(申し訳ないが同様の経験をしている私としては)思えない。
それが証拠に、相談女性曰く、自分にとって “初めて正式にお付き合いした相手” との記述だ。 それに対し、相手の男性側は、交際1年にして浮気をし貴女を傷つけている。
ここは相談女性は、交際相手男性の貴女に対する “無責任さ”“つれなさ” を冷静に見極めるべきではないのか?
特に、殊(こと)出産に対して主導権を持つのは女性と私は心得ている。
その意味で、相談女性の相手男性は本気で子どもが欲しいのかどうかも疑わしい。 相談女性が子供が欲しい事を訴えて、(私の計算では)現在43歳の交際相手の男性から返って来た答えが「独身が楽」??? この男性が本気で子どもが欲しいのならば、この解答こそが“墓穴を掘っている”とも言えそうだ。
相談女性の交際相手である男性への思いを汲みたいところだが、ここは「つまらぬ相手に惚れた私が馬鹿だった…」と思い直し、ご自身が目指す次なる結婚・出産手段へ方向転換しては如何だろう。
いやいやホントに今時の36歳女性など、(おそらく医学の発展により身体的にも母性を保つべく体が進化しているのかとも推測するし‥ などとの元医学関係者にして無責任な発言をお詫びするが。)まだまだ若い世代と判断可能ではなかろうか?
最後に、原左都子の結論でまとめよう。
私としては、女性の結婚年齢や出産年齢が高齢化する事実を「女性の社会進出が劇的に発展している証拠」と捉え激励する立場である。
ただ、一旦女性が子供を産む選択をしたなら如何に女性側が苦難に陥ろうが、(よほど経済的に恵まれている場合を除き)子育て期間の犠牲は女性が背負う事になろう。
その事実を前提とした場合、朝日新聞相談者のごとく36歳にして “いい加減な思想の男性との恋にうつつをぬかす” 事態になど陥っていられないのは歴然だ。 決して「好きな彼に寄り添いたい」などと、恋に恋する乙女チックな自分に酔っている場合ではない。
特に高齢出産の場合、産む性である女性側こそが、自分の結婚・出産に対する意思を今一度明確にするべきだろう。
本気で高齢で子供を産みたいのならば、出産に際し危険度が高まる事実や現役引退後も子育てが続く事を視野に入れる必要があろう。 それらに耐え得るそれ相応の相手を選別し、子供が育つ環境を出産前から保障する体制を整える責任が産む性である女性側にあろうと、私は我が実体験から指南したい。
その時に出た話題によれば、相手の女性も私同様に “晩婚晩産”の人生を歩まれて来たとのことだ。
私より2歳年下の当該女性の一人娘さんが、現在19歳との事。 それに対し、私の娘は現在22歳。 ほぼ同時期に子供を産み育てる経験を重ね、20年程が経過していることとなる。
お互いに「奇遇ですねえ。」などと話しつつ、「それにしても我々が高齢出産をした時代から既に20年程の年月が流れ行き、今となっては40歳前後の晩婚晩産がごく普通となっている時代背景ですね。」等々と語り合い同意し合った。
その会話内容を証明するかのように、世は急激に “晩婚晩産化”(あるいは “非婚非出産化” )が進んでいる。
今時、40代で結婚するだの40代にての初産と耳にしても、既に誰も驚いたりそれを責めたり揶揄したりしない「平和な時代」へと変遷しているのではなかろうか?
そんな折に見た朝日新聞2016.8.6付 別刷「be」“悩みのるつぼ” の相談は、36歳女性による 「結婚に煮え切らない彼」 だった。
早速、以下に要約引用しよう。
36歳独身女性だが、婚姻歴はない。 現在7つ年上の方と1年数カ月交際しているが、なかなか結婚を決断してもらえない。 好きになって正式にお付き合いしたのは今の彼が初めてだ。
彼も婚姻歴はなく、いずれ結婚したいし子供も欲しいと言いつつ独身が楽だと言い切る。 交際1年の時点で彼の浮気が発覚し1ヶ月距離を置いたが、その後どちらからともなく関係が戻った。
出産を考えると早く結婚したいので、現在はお見合い等で次を探しているがまだ良き人にお会いできない。 彼との関係を継続した中途半端な状態では良いご縁に巡り合えないとも思う。 私としては大好きな今の彼と結婚したく、彼が結婚の覚悟を決めた時に彼の隣にいたいと思う。
彼は恋愛経験豊富だが、今までの恋愛で浮気されたりして女性を信用し切れず意外に自信がないのかも?と最近感じるようになった。 仕事では自信家だが内面はナイーブだから結婚へのプレッシャーが大きいのかとも思う。
私の気持ちに表面的には理解を示しつつも、行動では歩み寄りを見せない彼と今後如何に向き合っていくべきのが望ましいのか?
(以上、朝日新聞 “悩みのるつぼ” 相談より、要約引用したもの。)
今回の朝日新聞 “悩みのるつぼ” 回答者は評論家の岡田斗司夫氏だった。
申し訳ないが我が過去の経験に基づき、その回答内容を全面的に不採用とさせて頂きたい。
どうやら、岡田氏は相談者女性の “切羽詰まった” 結婚及び出産への思い”をご理解されていない様子だ。 故に今回は岡田氏のご回答は我がエッセイ集に於いては却下とさせて頂く。
相談者と同じく25年程前に36歳にして未だ独身を貫いていた原左都子の私事及び私論を、以下に述べさせていただこう。
その頃の私は、「結婚・出産」に関して具体的な将来像を描いていなかった。
確かに、“出産適齢期” を過ぎようとしている感覚は無きしも非ずだったものの、「どうしても子どもが欲しい」なる実感に欠落していた私は、仕事を続けつつ恋愛三昧の日々だったと言えよう。
そんな中、結婚を言い寄る男性がいるにはいた。 ただ、申し訳ないが「Yes!」とこちらから積極的に返答する程に結婚願望を抱けない私の心理状態だったのが、正直なところだ。
相談者女性のお相手男性の心理状態が、その頃の私とダブるような気がするのだ。
相談内容によれば、女性であるご本人側が「結婚・出産」を熱望(悪く言うと“焦って”)いるのに対し、男性側はそれをはぐらかしているとしか、(申し訳ないが同様の経験をしている私としては)思えない。
それが証拠に、相談女性曰く、自分にとって “初めて正式にお付き合いした相手” との記述だ。 それに対し、相手の男性側は、交際1年にして浮気をし貴女を傷つけている。
ここは相談女性は、交際相手男性の貴女に対する “無責任さ”“つれなさ” を冷静に見極めるべきではないのか?
特に、殊(こと)出産に対して主導権を持つのは女性と私は心得ている。
その意味で、相談女性の相手男性は本気で子どもが欲しいのかどうかも疑わしい。 相談女性が子供が欲しい事を訴えて、(私の計算では)現在43歳の交際相手の男性から返って来た答えが「独身が楽」??? この男性が本気で子どもが欲しいのならば、この解答こそが“墓穴を掘っている”とも言えそうだ。
相談女性の交際相手である男性への思いを汲みたいところだが、ここは「つまらぬ相手に惚れた私が馬鹿だった…」と思い直し、ご自身が目指す次なる結婚・出産手段へ方向転換しては如何だろう。
いやいやホントに今時の36歳女性など、(おそらく医学の発展により身体的にも母性を保つべく体が進化しているのかとも推測するし‥ などとの元医学関係者にして無責任な発言をお詫びするが。)まだまだ若い世代と判断可能ではなかろうか?
最後に、原左都子の結論でまとめよう。
私としては、女性の結婚年齢や出産年齢が高齢化する事実を「女性の社会進出が劇的に発展している証拠」と捉え激励する立場である。
ただ、一旦女性が子供を産む選択をしたなら如何に女性側が苦難に陥ろうが、(よほど経済的に恵まれている場合を除き)子育て期間の犠牲は女性が背負う事になろう。
その事実を前提とした場合、朝日新聞相談者のごとく36歳にして “いい加減な思想の男性との恋にうつつをぬかす” 事態になど陥っていられないのは歴然だ。 決して「好きな彼に寄り添いたい」などと、恋に恋する乙女チックな自分に酔っている場合ではない。
特に高齢出産の場合、産む性である女性側こそが、自分の結婚・出産に対する意思を今一度明確にするべきだろう。
本気で高齢で子供を産みたいのならば、出産に際し危険度が高まる事実や現役引退後も子育てが続く事を視野に入れる必要があろう。 それらに耐え得るそれ相応の相手を選別し、子供が育つ環境を出産前から保障する体制を整える責任が産む性である女性側にあろうと、私は我が実体験から指南したい。