原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ついにテロか?!昨日大都会東京を襲った大規模停電

2016年10月13日 | 時事論評
その時私は、自宅から徒歩にて17分程の都内某所の商店街へ買い物に出かけていた。

 銀行ATMへ立ち寄った後、小規模の100円ショップ店内を物色していた時の事だ。
お店のずっと奥、文具コーナーの商品を見ていたところ突然店内の照明が全部消えた。 バックミュージックも途絶え異様な静けさと共に、窓の無い店内は暗闇に襲われた。
 すぐさま店内に数名いた店員氏達が、口々に「しばらくその場でお待ち下さい。」「電気系統の点検に入ります。」等々と顧客の混乱を避けるべく対応したり、暗い店内の電気設備がある場所へ急いだりし始めた。 その連携プレーの手際の良さは拍手ものだった。

 私がいた場所が店内の奥だったため、特別暗い。 これは安全のために少しでも明るい場所へ移るべきと考え、少しの明かりを頼りつつ入口のレジ付近へ移動した。 その我が行動に周囲にいた客達も追随したようだ。
 既にレジで並んでいた人達に店員氏が説明している。「停電のためレジが使用出来ません。今しばらく並んでお待ち下さい。」
 幸い私は未だ買い求める商品を一つも手にしていなかったため、そのまま店から外へ出た。 そうしたところ、店員の一人が「周辺のお店すべてが停電している様子だ。」と話している。 確かに周辺店舗を見てみると、すべての店内が暗闇状態だった。

 その時は未だ停電の規模をわきまえないまま、昨日購入予定だった商品を売っている店舗を覗いてみると何処も店内が真っ暗闇状態だ。 少なくともこの商店街一帯は停電状態であることを悟った私は、さらに歩行を進める。
 私鉄西武線(ちなみに我が家の最寄の駅は東京メトロなのだが、西武線近辺にも徒歩で行ける距離範囲)の駅の横を通り過ぎようとすると、やはり「停電のため現在電車が止まっています」とのアナウンスが流れている。 
 そこも通り過ぎて環七(環状七号線)に出てみると、都心の大動脈ともいえるこの幹線道路の信号機は故障していない。 既に停電は解消したのか? あるいは幹線道路の信号機は補助通電設備でもあるのか??などと思いつつ、環七沿いにあるスーパーマーケットに立ち寄った。
 そうしたところ、やはり店内では「どうしたのだろうね?この停電」などと嘆き合っている。 どうやら私は運よく、ちょうど停電が解消した時間に入店したようだ。 おそらく30分間ほど続いたらしき停電中、顧客の皆がレジ行列を作っていたものと推測する。

 さて無事買い物を終えて外に出てみると、上空で複数の(報道?)ヘリコプターが旋回している。 ははあ、これは私の予想よりもはるかに大規模な停電だったなと把握しつつ自宅集合住宅へ帰りつくと。

 今度は集合住宅管理室内の警報装置が作動しているようで、自動アナウンスが鳴り響いている。
 自室へ戻り部屋にいた亭主に確認すると、今回の停電は都内広範囲に及んでいて、我が集合住宅内でも事故が発生したとの事だ。
 ちょうど、亭主が1階の正面玄関先の集合郵便受より郵便物を取り入れていた時、小学生位の幼き児童2名が「お隣のおばあちゃんが大変ですから助けて下さい!」と亭主に申し出たのだと言う。 亭主が直ぐにその部屋へ駆けつけると、一人暮らしの高齢者女性が突然の停電に驚き、どうやら緊急警報装置を室内で作動させてしまったようだ。 それに気付いた亭主が、すぐさまそのけたたましいばかりの警報音作動を止めたところ、一応高齢者女性も落ち着いたとのことだ。
 我が家の集合住宅の場合、被害はその程度で済んだことが幸いだ。 
 ところが自宅に帰りついてみると、民放テレビによれば「集合住宅内でエレベーター内に住人が閉じ込められる被害が多発している」とのニュース報道である。 都心にてこのような大規模停電が起きると、集合住宅が膨大な被害を受ける事を再認識だ。


 さて、ここで昨日発生した東京都心大規模停電事故に関する今朝見たネット情報を紹介しよう。
 東京都内の約58万6000戸に影響が出た大規模停電で、原因とみられる火災が発生した埼玉県新座市の東京電力施設内のケーブルについて、東電が設置から約35年間、一度も取り換えていないことが13日、同社への取材で分かった。
 ケーブルの経年劣化が火災につながった可能性があり、埼玉県警などは同日午前、火災現場を実況見分。詳しい出火原因を調べる。 東電によると、火災が起きた施設は都内の変電所に送電するケーブルが入った地下トンネル。ケーブルは地下約6.2メートルの地点にあり、計18本が3本ずつ六つの束になった状態で通っている。ケーブルは敷設されてから約35年が経過しこれまでに交換された記録はないという。
 東電は停電が起きた12日の記者会見で、施設内に第三者が侵入したとは考えにくく、漏電によりケーブルから火花が飛び、絶縁用の油に引火した可能性があると説明した。
 ケーブルについては目視や打音検査などで年1回点検しているが、今年6月15日に行った直近の点検で異常は確認できなかったという。 敷設から35年たっているので、火災との因果関係を調査したい」としている。 
 (以上、本日朝見たネット情報より一部を引用。)


 ここから、原左都子の私論に入ろう。

 東電施設の老朽化の程は理解出来た。
 そうだとすると、結局東電東京都内の施設内設備はすべて同様に老朽化しているという事実ではないのか?

 ここで2020年東京五輪反対派の私からの、別の視野からの私論を述べさせていただこう。
 もしも、今回の発表による東電施設設備が老朽化しているとの真の結論に達したならば、それを2020五輪までに東電の責任に於いて整備し直すのか? そうではなくて、東京都の税金からその整備を食い潰すつもりか??  いやどちらにせよ、東電とて税金により成り立っている組織との立場だろうから、何処からの税金からそれを整備し直すということだよね? 結局どう転んでも、今後の都民の負担が増大するということだよね!?

 それよりも原左都子が大いに気になるのは、冒頭の表題に掲げた通り、今回の都心大規模停電がもしかしたら「テロ」ではなかったかのとの事だ?!
 考えられなくはない事実であろう。
 都民のライフラインを断絶する事態程大規模な「テロ」は他に無いと私は心得る。1000万人を超す都民をどん底に突き落とすには、ライフラインをぶち切ること以外に方策は無いであろう。
 
 ところが、どうしたことか昨日の大規模停電に関し民放テレビを含め「テロ」なる言葉に禁止命令が出されている気がする。
 どこの誰がそれを指令しているのかは不明だ。 が、もしも2020東京五輪実行決定した安倍政権が今回の東電東京大規模停電に関し「言論統制」を施し、自らが企んでいる衆院来年1月解散選挙実行を志していると考えられなくもない。
 そうした場合、ここで「テロ」なる言葉が公になるよりも東電の劣化過失にするべく躍起になって政権が狙っていると原左都子が考察しても、誤りではない気もする。

 何はともあれ、都心であれ何処であれ突如とした原因不明の大規模停電発生など、断固として勘弁して欲しいものだ。
 それでも大規模停電が発生してしまった場合、責任者こそが速やかにその“原因の追究”及び今後の適切な対応策こそを追跡して欲しいのはもちろんの事だ。