原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

今年も長野・伊那より“初夏の味覚クール便”が届きました!

2019年05月18日 | 人間関係
 (写真は、昨日伊那市より到着した採れたてのウドとアスパラガス。)


 長野県伊那市にて大規模農場を経営されているK氏より、5月の連休前後の今時分に毎年採れたてのウドやアスパラガス、6月と10月頃にはブロッ娘(K氏が丹精込めて栽培しているブランドもののブロッコリー)、冬には信州リンゴをお届け頂けるようになって、今年で既に12年目を迎える。

 私とK氏との出会いとは、何と!当該「原左都子エッセイ集」がきっかけである事に関しては、バックナンバーにても数回紹介している。
 12年程前にネット上にgooブログにて「原左都子エッセイ集」を開設した半年後頃、ネット上の某ブログコミュニティ(現在既に廃業)に我がエッセイ集を登録した。  その直後から、有り難い事には我がエッセイ集に数百人の読者登録が殺到する現象が起きた。  未だ世間知らず(あくまでもネット世界の話であり現世では海千山千の私だが)の私は、その現象に素直に感激したものだ。
 その感激を頂けた読者の一人がK氏だった。 K氏は実に真面目かつ優しい人物で、私がエッセイを公開する毎に必ずや肯定的コメントをお寄せ下さり我がブログを力強く支えて下さった。

 一昨年の夏、10年もの年月に及んだK氏のご好意に御礼を申し上げる目的で娘を引き連れ長野まで旅に出て、K氏より更なる歓待と厚遇を受けた事に関しては、バックナンバーにて公開している。
 
 以下に、2010.5.8バックナンバー「初夏の味覚の宅配便」を参照しつつ、K氏が携わる農業の厳しさや、私との12年間に渡る交友の様子を紹介しよう。
 
 それにしてもK氏よりのメールによると、自然と共存してこそ成り立つ農業世界とは“日々気まぐれに移り行く天候とのバトル”であることが今更ながら身に滲みる思いだ。
 分子遺伝子生物学の発展が農業における品種改良にもたらす恩恵や、工業分野での技術革新の農業分野への進出による発展は凄まじいものがあることであろう。
 とは言えども、農業とは“生き物”を扱う世界であるからこそ自然との共存がその主眼であり、天候や気温による打撃を直に受ける産業であることを実感させていただける。
 この12年間、K氏は我が家に定期的にクール宅配便を届けて下さる事と並行して、ご多忙中にもかかわらず、必ずやその年々の農作物の出来具合や季節背景気象詳細情報等を私宛にEメールにて送信して下さるのだ。
 例えば、2010.05朝届いたK氏よりのEメール内容の一部を紹介しよう。
 さて、今年の「うど」は・・・ まあまあ太くなりました。 今年は温暖化のためか早くに葉が出始めました。 そろそろ掘り起こさねば・・・と思う気持ちをあざ笑うかの如く、天候が《いたずら》してくるんですよ。
 5月3日でしたか、低気圧の影響での大風雨!凄かった!!  被覆材は土止めしてあるのが、見事にハガレ。 定植後のマルチのハガレ。 定植前のマルチのハガレ。  従業員さんと(一人は風邪で休み)二人がかりで2日掛かって直し。 一部の圃場は今春三回目の直し。
 んも~、嫌になるくらいでした。 一番大変なのは《定植後のマルチはハガレ》 強風の止まない中、先ず剥がれたマルチを元に戻し、土を押さえとし盛る。 次にマルチの下になってしまった《苗》を指で探り当て引き出す。 その都度「いやいや、熊本の被災地のことを考えるとまだましよ!」と、言い聞かせながら・・・
 昨日は、雨が降るとぬかるんでしまい定植機械が動けなくなるからと、急遽《定植》を敢行。 天気予報では15時~《雨》 ところが12時頃から降り始めてしまうし、それでも15時には終了し、植え直しは今日13時から3人総出でやることにしました。 (以上、K氏よりのメール内容の一部を紹介したもの。)
 いやはや大規模農場主のご負担とは、自然環境に大きく左右される故に日々格闘の毎日であられる事であろう。  にもかかわらず年に4、5度程、必ずや定期的に我が家に採れ立て野菜類をクール便でお届け下さり、更にはその都度Eメール連絡も欠かさないK氏の律義ぶりに感動させられる。
 (以上、本エッセイ集バックナンバーより一部を引用したもの。)


 昨日頂いたK氏よりのメール内にも、「今冬は寒くて農作物の成長が遅れがち、気が気でない今日この頃… )の記載があった。
 確かに日頃関東甲信越地方の天気予報を見ていると、4月を過ぎても長野県に「雪」マークが出ているのを私も確認しつつ、(Kさん、大変だろうなあ…)と思う日々が多かったものだ。

 昨日、ウドとアスパラが到着した直後、感謝と御礼のメールを出した。
 そんな逆境にもめげず日々農作業に精を出すK氏をねぎらいつつ、「〇さんがお元気そうで何よりです!」の発信をするなり、「ハハハ、何時も元気だよ!! (ウドの)土掛けが上手くいかず白い部分が少なくてゴメン!」のご返答。
 
 なんのなんの冒頭写真の通り、実に立派な「ウド」をお送り下さっている。
 加えて、今年の「アスパラガス」の大きさにビックリさせられている!
 昨日到着直後にアスパラの先端部を少しかじってみたところ、いやはや実に新鮮! 少し苦味があるものの、生でも十分に美味な絶品だ!

 K氏との関係は今後共良好に続行できそうな予感だ。
 そんな恩恵に与れるのも「原左都子エッセイ集」を世に発表している派生的産物と捉えつつ、この人間関係を楽しませて頂いている私でもある。