原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

我が出身の過疎県 なんでもかんでも“ランキングビリ”だったのが、この度 最低賃金を上げた!?!

2024年09月03日 | 時事論評
 (冒頭写真は、2024.08.30付朝日新聞記事「最低賃金 徳島ショック」より転載したもの。)


 私が40数年前にその過疎地県から単身上京した理由は、決して「過疎地県であることが嫌」だったからではない。

 もっと深刻と言うか、身内の親どもが嫌いだったのが本心の理由だったかもしれない。

 単身上京した直後から、その思い切った行動が大正解!!だったことを実感していたところ。 あっという間に50年近い年月が流れ、私はこの大都会・東京で老齢期を迎えようとしている。

 そうそう、最近「郷里にての同窓会のお知らせ」を頂戴した。
 これが、東京にての開催ならば日程に無理が無ければ参加するのに。 今回は「郷里にての同窓会開催」… 😱 😫 
 まあ、要するにずっと郷里にて暮らしている人達が大多数のため、必然と言えばそうなのだが…  それのためだけに、わざわざ高額の交通費を払って
かの地に行く気が全くしない私故に、即刻お断りした。


 さて、最近新聞紙面をにぎわした「最低賃金 徳島ショック」の話題を朝日新聞記事より引用しよう。

 最低賃金の今年の改定額が47都道府県で出揃った。 徳島県ではここに類を見ない84円の引き上げとなり、衝撃が広がった。 こうした背景には、人材の流出を懸念した引き上げ競争の過熱がある。 
 「プラス84円? 信じられない。 地域経済の実態に合っているとは思えない」 中小企業団体幹部は、驚きを隠さなかった。 国側が示した50円と言う目安を大幅に超える異例の引き上げとなったためだ。 
 現状、徳島県の最低賃金は全国で2番目に低い。 これに対する強い不満を示していた知事が、審議会に大幅アップを繰り返し要請して来た。
 そんな強い意向を受けた結論となったが。 審議会の説明によれば、県の生計費や物価などを他都道府県と比べて、県の経済的な「立ち位置」を検討すると「中位より上」だった。 (中略)
 これに対し、審議会のメンバーで徳島県経営者協会の理事は「使用者側にとっては非常に厳しい内容。」 某大学教授は、「最低賃金は労使で話し合って決める建て付けだが、それが守られたのかが問われる」  等の指摘が出ている。
 
 (以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)



 原左都子自身の感想を述べよう。

 上記に記した通り。 
 この私はそもそも親を捨てあの過疎県(徳島県)との郷里を捨てる意気込みで医学部卒業と同時に上京を単独決行して後、50年近い年月が経過している身だ。

 その(単独上京との)我が判断・行動が大正解だった!! との心意気の下に、私は大都会東京にて確固たる経済力を身に付け、自己実現に励み、私なりに立派に身を立てて来れた! と自己評価している。

 そんな立場からすれば。
 今回の当該県に於ける「最低賃金の急激なアップ」に関しても正直なところ、どうでもいい話だ。
 と言うのも、急激なアップとは言えども大変失礼ながら それを施してさえ、やはり47都道府県の底辺を彷徨う番付であろう実態が目に見える故だ…
 
 参考だが、私が住む東京都の「最低賃金」は¥1,200ー を上回っていると認識している。
 ただし、生活費全般が高額の大都市であるが故に、それに伴って必然的に賃金が高いのは当然の事だが。


 それにしても、過疎地が抱える深刻な経済事情の程を、今回の徳島県に於ける「最低賃金騒動」にて改めて垣間見せられる思いでもある。

 決してランキング結果に浮かれていられる訳も暇も無い過疎県が、置かれている実態・現状の程を再認識させられた気がする…