何と申しますか。
ボケて尚、自分が偉いと勘違いしたり、自分が親族のリーダー的存在であると未だに思っているふしがある実母に、腹が立ってしょうがない次女の私だ!
本日昼過ぎの事だが。
昼食が終った時間帯に、我がスマホの電話の呼び出し音が鳴る。
この時間帯の電話は、必ずや郷里の高齢者施設にて暮らす実母だ。
出る前から嫌な気分だが、亭主もリビングルームにいたことだし、仕方なく電話に出た。
案の定、郷里の実母だった。
先に説明しておくと、我が実母の認知症状は初期段階だ。 故に、電話の内容自体がとてつもなく論理性に欠けたり、大いに的を外している訳ではない。
これが、返って厄介だ! 従って、実母自身は自分が認知症だなどかけらも思っていない。
電話にて実母曰く、自分の親族の弟に当たる人物(T氏としよう)の人格が悪化して困惑している、とのことだ。
私に言わせてもらうと、ちょっと待ってくれ! だ。
というのも、実母は施設入居後既に7,8年が経過しているだろうか。 その間、ずっと自身の妹の“さっちゃんご夫婦にお世話になりご迷惑をかけていることは私も承知しているが。 T氏とは特に施設入居後は何らの人間関係も無いはずだ。
そのT氏を話題に挙げて、「あいつがとんでもないから、姉の私がこらしめてやらなあかん!」
と言うなり、そのT氏の“とんでもなさ”を次女の私に語り始める。
更に ちょっと待ってくれ! と言いたくもなる!!
実母とそのT氏は、実母施設入居後既に上記の如く 7,8年は何らの交流もないはずだ。
しかも、今現在実母のお世話を献身にして下さっている“さっちゃんご夫婦”とも、現在連絡が途絶えていると言う。
一体、実母がどこから実弟・T氏に関する悪情報を仕入れたのかは全く不明だが。
とにかく、私は実母を説諭した。
「あなたが今施設内で優先するべきこととは、自身の体調維持でしょ! それが現在悪い状況(特に脚が立たなくなっている等)を自助努力により少しでも回復させることが、今現在のあなたの使命だと私は思う。 この私もT氏とは当然ながらご無沙汰していて、今現在の正確な情報は無いが。 そんなことでわざわざ遠方に住む次女の私に電話を寄越す暇があるならば、その時間を少しでも脚の回復に努めなさい!!」
加えて、「さっちゃんご夫婦とは、私も現在連絡が途絶えている。 こちらに関しても、おそらくさっちゃんご夫婦二人とも既に80代に突入しているし、ご亭主が病気で大学病院通いをしているとも聞いている。 言っちゃ悪いが、今もこれからも姉のあなたに構っている暇は無いと思うよ。 とにかく、あなたは施設入居で ケアマネ氏の指導の恩恵があったりして恵まれている立場なのだから、今は自身のリハビリに励みなさい!」
ついでに実母が言うには、「部屋の冷蔵庫が壊れている」。
そんなこと、自分で施設の担当者に言いなよ!!と私は内心怒りつつ。
その件に関しては。 その後 私から施設へ久々に電話をして、我が母親の現状の詳細を確認するのに加えて、伝えておいた。
それにしても。
我が実母の今に至っての心の“歪みよう”は、一体どうしたことなのか?!?!
何故、心穏やかに少ない余生を施設にて暮らせないのだろう??
人が高齢域に達して多少の認知症状に苛まれると、これまでの嫌な出来事や思いが脳裏に浮かび始めるのだろうか??
そうだとしても、遠方に住む次女の私にわざわざ電話をかけて来てまでも、その自身の思いを伝えたいのはどうしてなのか…
実母の認知症は、今のところ大して重症ではないことは私も理解できているが。
もしも今後、この種の電話が増えるとなると。
それをいつも聞いてやる程に、私は実母の世話になっていない!!と言いたくもなるが。
実母は絶対に、その種の電話を米国の姉にする訳も無い事実も承知している身にして。
とにかく、本日その後 郷里実母入居施設の施設長氏と実母の現状に関して電話にて語り合えて。
専門家の御見解(とは言えども この私も元より重々承知の話題だが)を伺って、ひとまず安心した次第でもある。