原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

箱根への小旅・ひとり旅 ー オリエント急行 ル・トランでのティータイム編 ー

2018年02月22日 | 旅行・グルメ
 (写真は、箱根ラリック美術館内オリエント急行ル・トラン列車内にてのティータイム風景。 私が案内された座席にて撮影したもの。)


 以下に、ネット情報を参照しつつ私なりにアレンジして、ル・トランの内装及びティータイムを紹介しよう。

 車内にあるほとんどのものは、現役時代から使われていたものにほぼ手を加えず、今でもそのまま使用している。 豪華な布張りの椅子も、かつてオリエント急行で使われていたものだ。
 私が現地で聞いた情報によれば、この椅子は大型で列車のドアから運び込むことが不能なため、パーツを車内に持ち込み、車内にて組み立て作業を施したらしい。
 私自身の座り心地の感想を述べるなら、クッションに多少の偏りがありやや不安定だった。 これもオリエント急行車両の歴史を物語るものであろう。

 まさに、見た目も使用感も“走るレストラン”。 高級感溢れるセンスのいい空間が、今もなお生き続けている。
 窓際には、当時乗客が使用していた“呼び鈴”が備え付けられたままだ。 現役時代には、オリエント急行の乗客がこの呼び鈴を鳴らし、クルーを呼んでいたそうだ。
 このような細かな部分も後から手を加えることはせず、当時の面影をそのまま残している。
 貴重な調度品や今では珍しくなった車両の機能を、すぐ間近で眺められるのも魅力の1つだ。
 例えば“コート掛け”も当時のままに窓側上部に燦然と存在するのだが、貴重な備品保存のために使用しないように、との今回のクルーの説明だった。 (それを聞かなければ、危うくコートを掛けて損害賠償負担となるところだ…

 ティータイムセットの内容は、専属のパティシエが心を込めて作るスイーツとこだわりのドリンクだそうだ。

 ティータイムの途中で、専属クルーがオリエント急行の解説をしてくれる場面もある。 
 その説明によれば、例えば、車内の壁に飾られているガラスパネルは、1928年にラリックが制作したもの。  人物像のパネルと葡萄のパネルを合わせて1車両だけで156枚も飾られているらしい。 このパネルは裏面に鏡の加工がされていて、反射光の具合で柔らかな色合いになったり、シャープな印象になったりする。

 40分間のティータイムの後下車した時にクルーが写してくれたのが、前エッセイに公開した写真だ。

 (参考だが、ティータイムは1時間ごとの予約交代制となっている。)

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