原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

携帯の料金体系を明瞭化せよ

2009年08月18日 | その他オピニオン
 先だって、月々の携帯料金をより格安なプランに変更する目的で携帯電話を買い換えたのであるが、この料金体系が“煙に巻かれる”ごとくに不明瞭なのである。


 新しい契約内容に納得した上で契約変更に臨みたい私は、新契約プランの料金システムについて携帯ショップの係員の説明を耳の穴をかっぽじって聞き、重々質問もした上で契約変更に踏み切った。
 自宅に持ち帰った「登録内容確認書」の内容を再確認して契約約款の必要箇所も熟読し、さらにその後3度携帯ショップに足を運んで不明瞭な点を確認したのだが、今尚料金体系について“煙に巻かれている”感が否めずにいる。


 話を分かりやすくするため、事の次第を具体的に述べることにしよう。

 今回私が新契約したのは、au携帯の「プランSSシンプル」というコースである。
 現在、私の名義で未成年者である我が子の携帯も契約しているため、契約上は私が携帯を2台所有していることになっている。 その2台に関して、それぞれに「au長期ご利用の方に、特別なお知らせ」という書面が届いた。その書面によると、今回特別割引特典が付くため現在までに溜まっているポイントも加算すると、機種変更手数料は¥0- で、月々の基本料金980円プランに変更可能だと記載されている。

 まずは、そのうちの1台に付き、基本料金980円プランに契約変更しようとしてauショップへ出かけた。
 実際には¥1000-の自己負担を加えて機種変更して、格安料金プラン「プランSSシンプルコース」へ鞍替えとなった。 980円はあくまでも基本使用料で、オプションとしてEZ WIN に¥300-、そして「安心でケータイサポート」(補償料)¥300ー が強制加入となっているため、結局、消費税込みで合計¥1610- が月々の新料金とのことで、契約変更に踏み切ることになった。
 ところが、この「プランSSシンプルコース」に契約変更する場合、当初1ヶ月間のみは、「ダブル定額ライト」¥1000-と「有料コンテンツ」¥157~ に強制加入が条件とのことである。 ただしこれらが不必要な場合は、自らauショップへ出向いて解約手続きをすることにより次月より廃止可能とのことである。 面倒ではあったがその解約も既にクリアして、私の場合8月からは基本料金のみとなっているはずである。

 それにしても、元々不要なオプションに、たかが1ヶ月間であろうと強制加入させられることが腑に落ちない。 しかも、顧客である私が不要だと主張しているパケットオプションに強制加入させられた契約を解約するために、顧客にわざわざ足労させるという“ヤクザもどきの”経営姿勢は、KDDI社たる歴史ある大手企業が一体どうしたことか??
 さらに、この「ダブル契約ライト」を廃止した場合、パケットの時間当たりの通信料が大幅に割高になると言う。 通信に要するコストが契約の種別により異なる訳でもあるまいに、通信料に契約種別間格差が存在するのは明らかに不当利得であり、この事実にも合点がいかない。
 これでは格安プラン契約者は、「安く使わせてやるんだから、我が社の言いなりになれ!」とでも言われて、au(KDDI)の“しもべ”にでも成り下がった気分にさせられ、一種の弱者いじめか、とも感じざるを得ない気分だ。

 話はまだ続く。
 昨日、私名義のもう一台の携帯(普段、我が子が使用しているのだが)に関しても、「プランSSシンプルコース」へ契約変更しようとしてauショップを訪れた。 私の事前の試算では、蓄積ポイントは既に使用したため、おそらく¥5000ー程度の自己負担金で携帯を機種変更の上、上記コースへ変更可能なものと目論んでいた。
 ところが、auショップの今回の担当者は、先日私が変更したものと同レベルの機種への変更の場合、¥9000- 程度の自己負担金が発生するとの説明だ。 これまた腑に落ちないのだが、携帯業界とは“腑に落ちない料金体系を正当化している業界”であることを既に悟ってしまっていた私は反論する気力もなく、係員の発言をそのまま受け入れ「今回は契約変更は見送ります」とのみ応えた…。
 
 まだあるぞ。
 上記格安プランへの変更は見送ったものの、「誰でも割+家族割」オプションを追加する事で家族間の通話が無料になることを心得ていた私は、せめてその登録を係員にお願いした。 それに関しては快く応じてくれ、我が子との家族間無料通話は保証された。
 ところが、帰宅後、8月に届いている「au電話料金のお知らせ」を確認した私の脳裏にまたもや不信感が過ぎったのである。 今までの「年割+家族割」を、「誰でも割+家族割」に変更したことにより、基本使用料の割引額との関連で基本使用料が増額されてしまったのではないのか???


 私も日々脳が老化の一途を辿っているとは言え、今現在はまだ、我が消費生活においてほとんど興味も実益も乏しい存在である携帯電話に関しても、上記程度の情報把握力は有している。 

 携帯業者にお願いしたいのだが、携帯電話の本来の機能に立ち戻った場合、お年寄りをはじめとする社会的弱者こそがその本来の恩恵に預かって欲しいものである。 加えて、未成年者等の世間を未だ知りもしない若者が携帯を利用する事により被る被害に関しても少しは思いを馳せて、未成年者の健全な育成のために携帯使用制限に業者自ら乗り込んで欲しいものでもある。
 大企業たるもの、弱者を守るべく社会的責任も多少はあろうに、現在の携帯電話の契約における法的手続において、顧客が明らかに不利と解釈できるアンバランスさが否めない歪んだ契約を顧客に押し付けて平気な顔を貫いているとは一体どうしたことか??

 携帯会社とは今の時代膨大な営利を享受していることではあろうが、「殿様商売」に安穏として企業倫理を置き去りにするのではなく、どうか初心に立ち戻って上記のような弱者保護の観点も忘れずに、携帯料金体系においても利用者誰もに平等で分かり易く、しかも家計の管理もし易いシステムの構築をお願いしたいものである。 
      
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宿題なんて親子でぶっ飛ばせ!

2009年08月16日 | 教育・学校
 高校生になっても夏休みに宿題なんて出るの??

 自分自身の高校時代の夏休みの宿題の記憶がほとんどないのだが、何分受験生だったせいか、夏休みは補講のためお盆期間以外は毎日学校に通っていたような記憶しかない。(私の高校生当時は、田舎という地域性もあったためか受験のために予備校へ通う習慣があまりない時代で、進学校の場合学校が長期休暇中や放課後に補講をして生徒の受験のフォローをしていたものである。)


 現在我が子が通う私立校は中学生時代から夏休みの宿題が多いのが特徴でもあるのだが、進学校でもあるし、さすがに高校生になったら宿題から解放されて親は楽できるだろうとの甘い考えは一蹴されている。

 この宿題の親子の負担がこの夏休みもやはり大変なのだ。
 我が子は既に大学受験予備校に通っている身で、学校の夏季講習や部活動等も含めると実質の夏休みはお盆期間しかない。 しかも、来る8月21日には漢検受験予定、そして翌日の22日には全国模試受験予定で、その受験勉強もこなさせねばならないのだ。
 この我が子の夏休みのハードスケジュールは、やはり母子で乗り切るしか打つ手はない。

 そうした場合、親としてはどうしても学校の宿題のバックアップを強いられることになる。
 「もう、いい加減勘弁してよ…」とボヤきつつも、一旦取り掛かるとその課題にドップリとはまり込む気質の私は、結局根性を入れて手伝ってしまうからこれが情けなくもあるのだが…


 今だから言うが、我が子の中学校時代の理科の自由研究や社会の壁新聞作り、読書感想文等の作文、英作文等々の宿題は、そのほとんどをこの私が主導権を握って執り行ったものである。 決して過保護でそうした訳ではなく、どう判断しても子供の当時の能力では“独力で”それを仕上げるのは難題と判断した故である。
 加えて、夏休みの宿題とは親がかかわることを前提として学校が課していると解釈するのが妥当とも言える。 普段接触の少ない現在の親子関係において、せめて夏休みくらいは親子共同で課題に取り組んでみてはどうか、と学校側が提案していると解釈する一面もあるのが夏休みの宿題の特質でもあろう。

 学校側からのそういった配慮は、我が子が3歳時よりずっと母の私が“お抱え家庭教師”をしている我が家の場合は大きなお世話でしかない。 としても、何事であれ母子共同で課題に挑むことにより、子供が独力で取り組むよりもより踏み込んだ力を子どもが養えてきているように見受けられるのは事実だ。 我が子が現在持っている能力のみで形だけ課題を仕上げるよりも、親である私が子どもより長い人生を生きてきた中で培ってきている知識や情報を加味しつつさらなる完成度の高さを目指させることにより、子供もそれらの知識や情報を自分自身の力として習得していく様子である。
 そこには、子ども自身に一時どうしても能力のアンバランス感が存在せざるを得ないのであるが、以外や以外、子どものその後の知識の習得と親のバックアップ力が融合する時が必ずや訪れるのを後々子どもの内面に見て取れることが、親としては醍醐味とも言えるのだ。

 そういった能力の向上を我が子にもたらすためには、親が手伝いっ放しではもちろん用を成さない。 手伝った後のフォローこそが肝心である。 出来上がった宿題を親子で検証しつつ再確認をする時間を設けることは必須である。 この作業によって、たとえ親が関与したとは言え、我が子自身の夏休みの宿題として堂々と学校に提出できる“代物”と成り得るであろう。


 子どもの夏休みの宿題に関しての保護者からの意見でよく目にするのは、学校が課した宿題であるならば、課すのみならずその評価を子どもに家庭にフィードバックするべきだ、等の類の学校や教員に対する注文である。
 ごもっともの意見であろう。 学校の教員も生徒に宿題を課した以上、出しっ放しではなくその一つひとつにフィードバックをするのは世の常でもあるぞ。

 ただ現在では、公教育が課す夏休みの宿題とは民間業者をはじめとする外部機関が企画したコンペ等を利用しているのみで、学校側もさほどのポリシーはなさそうだ。(このコンペに学校代表としてノミメートして入賞したからといって、その恩恵を受けるのは学校のみで、生徒や家庭にとっては苦労させられた割りには後々取り立ててメリットがないことに興ざめのご父兄も多いこととお察しするのだが…)

 そうだとするならば、フィードバック力のない学校側も無責任に全員強制で宿題を提出させるのではなく、各家庭の判断で自由提出とするべきなのは言うまでもない。

 
 課題を課す側の学校においてもこの程度の位置づけでしかない子どもの夏休みの宿題であるならば、家庭においては親子共々“我が身息災”の観点から自分達が成長できる手段としてそれを有効利用して、学校とは関係なく親子でひと夏を羽ばたいてはいかがか?

 それにしてもやっぱり押し付けがましくて、普段から親子関係が健全に機能している家庭にとっては、学校からの過干渉でしかない鬱陶しいだけの存在ですよねえ、
 学校の夏休みの宿題なんて…     
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盛夏の秩父路の旅 ー6-

2009年08月14日 | 旅行・グルメ
 秩父地方は地理的には山間の盆地として位置しているため、普段の夏は相当の蒸し暑さである旨の話を宿の送迎の運転手氏より伺った。

 そのような地域的特質が自然の恵みをもたらしているのか、多くの特産品があるようだ。
 各種の果物や野菜や穀物。 それに牧場や、春には満開の芝桜も楽しめるらしい。

 そんな中、我々は今回、秩父産ワインから作られた“赤ワインゼリー”のお土産を買い求めてきた。
 これが予想以上に美味なのだ。 飲兵衛の私に言わせていただければ、本格的なワインの香りが確かに漂っているだけでうれしい♪
 これをなんと、我が15歳の娘が“美味しい!!”と感激しつつ一気に2個をバクバクと食べ尽くす…。 これは近い将来相当の飲兵衛になりそうだ、との感想を抱きつつ今回の旅行記を締めくくることにしよう。


  <P.S.>
 画面をずーーーっと下にスクロールしていただき、「盛夏の秩父路の旅 -1-」より順にご覧いただけましたら幸いです。
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盛夏の秩父路の旅 ー5-

2009年08月14日 | 旅行・グルメ
 ところで、我々は秩父鉄道と平行している道路を徒歩で移動しつつ観光を楽しんだのであるが、どういう訳か歩行者といえば地元のお年寄りと我々のみである。他にほとんど通行人がいないのが不思議だ。
 
 今年の夏は全国的に天候不順で例年のようには猛暑が押し寄せていないとは言え、盛夏の中、徒歩で移動は避けているのだろうか?
 いや、そうではなさそうだ。 どこの観光地にいつ訪ねても、ほとんど人が歩いていない。 日本全国至る所、車社会にどっぷりと浸かっていることを実感させられるのが我々の旅行でもある。

 さて、秩父祭りの大本山である「秩父神社」を訪ねてみた。ここも真夏のせいか人がまばらである。
 そんな中、神社仏閣に施された彫刻が色鮮やかで興味深く、写真に撮ってみた。
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盛夏の秩父路の旅 ー4-

2009年08月14日 | 旅行・グルメ
 秩父の夜祭とは、珍しいことに冬季の12月に行われる盛大なお祭りであることを私は今回の旅行で初めて知った。
 写真は「秩父まつり会館」に展示されている“笠鉾屋台”を写したものである。
 秩父祭りの影像をこの会館で見聞したのだが、その祭りの盛大さや地元の人々の意気込みを感じ取り、この私も我が郷里の盛大なお盆の行事が脳裏にフラッシュバックしたものだ。
 
 太鼓の16ビートの響きなど、我が故郷の盛大なお盆行事のニューバージョンにも取り入れられているリズムと重なり、踊り出しそうになった。