昨日、いつも通っているスポーツジムへ行った時のことだ。
半年程前より私を見つけると話しかけて来る、気さくでとてもお元気そうな高齢男性(本人がおっしゃるに現在78歳らしい)がいる。
その男性が、トレーニング走路にて走り終えた私に声を掛けて下さるには…
「後ろから見ると、体が左に傾いているよ。」
自分でも心当たりはある。 ランニング練習5㎞終盤になると息絶え絶え状態になり、自然と体が左に傾くのを自分でも自覚している。
「ランニングの終り頃でしょ?」と高齢男性(“おじいちゃん”と呼んだ方が当該人物像に近いのだが)に確認すると、
「いや、最初からずっとだよ。」と“おじいちゃん”は容赦なく私に告げる。
私としてはこの発言がかなりショックだったのを演技力でカバーしつつ、「元々背骨が歪んでいると幾度か医師より指摘されているので、そのせいで体が傾くんです。」
それに応えて“おじいちゃん”曰く、「あっ、失礼だったらごめんね。」
そして“おじいちゃん”は、急いで話題を変えてくれたのだが……
“おじいちゃん”からのご指摘がどうしても気になって、その後のトレーニングに身が入らない。
心がヘコみつつもいつものトレーニングメニューをこなし帰宅し、夜になって帰宅した娘に早速確認した。
「今日ジムの“おじいちゃん”から身体が左に傾いていると指摘されたんだけど、見てもらえる?」と言いつつ、後ろ向きで歩いてみた。
そうしたところ、娘の回答が“おじいちゃん”に増して容赦ない!
「腰から上が完全に左に傾いているよ。」
実は我々母娘と実母を含め3代に渡って、「側彎症」 の傾向がある。
娘に関しては、子供の頃に習っていたクラシックバレエ教室の指導者から背骨の歪みを指摘され、その後実際に整形外科医より「側彎症」の診断が下り、コルセットまで特注し、その対策のため一定期間通院させている。
我が実母など、背骨の歪み故に足腰に負担がかかり結果として腰が曲がり、現在高齢者介護施設にてリハビリに励んでいるとも言える。
この私も同様だ。 私の場合は基本的に“病院へ行かない主義”のため、こちらから好んで診断を受けてはいないのだが、過去の健診に於いて、胸部レントゲン写真を診断した医師から「背骨が曲がっていますよ」なる指摘を複数回受けている。
さてさて、それではどう対処しましょう?
私としては自分の背骨の歪みは過去の医師の指摘により十分に自覚し、実母のように将来腰が曲がらぬよう積極的にトレーニング等に励んだりランニンで身体を鍛えているつもりだ。
そんな努力に関わらず背骨の歪みなるDNA資質が我が身体を左側へ傾かせている事実に、如何に対応せよと言うのか??
これは冗談だが、ペンネームを「左都子」などと名付けた事が諸悪の根源だったのか!?!
いやいや、元々左利きだったらしき私の体は、そもそも左へ傾く運命にあったのか?!?
いえいえ努力家の原左都子としては、そんな馬鹿げた弱音を吐いている訳には行かない。
ジムの知り合い“おじいちゃん”がせっかく指摘して下さった事実をきちんと捉え、今後の対策を考えねば。
そんな折、ネット情報より素人にも分かり易い「背骨の歪み」に関する情報を得た。
(参考だが、私自身は元医学関係者にして解剖学等の基礎医学は過去に習得しているものの、臨床整形外科医学に関しては十分に周知してはいない立場であることを明記しておく。)
以下に、そのネット情報の一部を要約して紹介しよう。
正しい姿勢が崩れると、背骨が曲がったり骨格・骨盤にゆがみが生じ、慢性的な頭痛や肩こり、腰痛、内臓障害などのさまざまな症状を引き起こしやすくなる。
人間の体を支えているのは、いわゆる背骨と呼ばれている脊柱。 脊柱は椎骨という短い骨が26個積み重なってできている。 正常な脊柱は正面から見た場合はまっすぐで、横から見ると首の部分が緩やかに前に湾曲し、続く背中の部分が後に湾曲し腰の部分が再び前に湾曲しているS字型になっている。 これが正しい姿勢。
脊柱(背骨)は、単に柱の役目だけをしているわけではなく、脊柱の中には体の各部分に張り巡らされた神経の中枢組織である脊髄が通っている。
正しい姿勢で脊柱を保護することが健康維持に大切。 私たちは重力の世界に生きているので、日常の行動はすべて重力に逆らっている。 重い物を持って急な階段や坂道をのぼるとすぐに疲れてしまう。
正しい姿勢を横から見ると、「耳を通った重心線が体の中心を通り、脚部を離れることなくかかとに達する」こと。 その時には、背筋がピンと伸び、あごが引かれている。 この正しい姿勢の状態で、5~6kgの重さがある人間の頭を脊柱が支えている。
ところが、うつむいたりして頭が前に出ていると、それを肩の筋肉が支えることになる。 いわゆる猫背は背中が曲がって頭が前に出ている状態だから、肩の筋肉で重い頭を支え続けているわけだ。 その結果、肩がこったりするのです。
悪い姿勢が、筋肉に悪いクセをつける。 筋肉には適応性があり、クセがつきやすい。 たとえば猫背のときには胸の筋肉(大胸筋)が縮まった状態になっているが、その姿勢をとり続けていると筋肉がその状態をいちばん楽だと思い込んでしまう。 そして、いつもその姿勢をとらせようと働きかけるようになる。 そのため、仕事や運動をしているときは正しい姿勢をとることができない。 字を書くにしてもパソコンに向かうにしても、それなりに背中を丸めた方がやりやすいことが多いからだ。
そして大切なのが、クセのついた筋肉を意識して元に戻す習慣をつけること。 どんな姿勢で仕事をしていようとも一段落したらスッと背筋を伸ばして基本姿勢に戻す習慣を、日常生活で取り入れることが肝要。
(以上、ネット情報より一部を要約引用したもの。)
いやはや、ジムの“おじいちゃん”(などと失礼な表現を幾度も用いた事をお詫びします。気さくで年齢よりもずっとお若くお元気に見えるおじいちゃん。 今後も何なりと声掛けして下さいね!)に、我が身体が左に傾いている事実を直言して頂けたお陰で、私の今後のもう一つの目標が定まったような気もする。
我が血縁一族の3代に及んで“背骨が歪む”なるDNA事実が運命付けられた事は無念なものの…
それでも、先代の実母がそれに苦しみ結果として高齢者介護施設へ入居した事実も我が事として心得ている。
我が娘など「側彎症」の診断にもかかわらず、今のところはその悪化もなく、日々元気に新社会人としての日課を頑張ってくれている。
この私も自らの“背骨の歪み”になどに、決して自分の気持ちまでも歪ませてはなるまい。
少しでもその歪みを抑えるべく今後も自助努力しつつ、颯爽とまっすぐにこの世を生き延びたいものだ!
半年程前より私を見つけると話しかけて来る、気さくでとてもお元気そうな高齢男性(本人がおっしゃるに現在78歳らしい)がいる。
その男性が、トレーニング走路にて走り終えた私に声を掛けて下さるには…
「後ろから見ると、体が左に傾いているよ。」
自分でも心当たりはある。 ランニング練習5㎞終盤になると息絶え絶え状態になり、自然と体が左に傾くのを自分でも自覚している。
「ランニングの終り頃でしょ?」と高齢男性(“おじいちゃん”と呼んだ方が当該人物像に近いのだが)に確認すると、
「いや、最初からずっとだよ。」と“おじいちゃん”は容赦なく私に告げる。
私としてはこの発言がかなりショックだったのを演技力でカバーしつつ、「元々背骨が歪んでいると幾度か医師より指摘されているので、そのせいで体が傾くんです。」
それに応えて“おじいちゃん”曰く、「あっ、失礼だったらごめんね。」
そして“おじいちゃん”は、急いで話題を変えてくれたのだが……
“おじいちゃん”からのご指摘がどうしても気になって、その後のトレーニングに身が入らない。
心がヘコみつつもいつものトレーニングメニューをこなし帰宅し、夜になって帰宅した娘に早速確認した。
「今日ジムの“おじいちゃん”から身体が左に傾いていると指摘されたんだけど、見てもらえる?」と言いつつ、後ろ向きで歩いてみた。
そうしたところ、娘の回答が“おじいちゃん”に増して容赦ない!
「腰から上が完全に左に傾いているよ。」
実は我々母娘と実母を含め3代に渡って、「側彎症」 の傾向がある。
娘に関しては、子供の頃に習っていたクラシックバレエ教室の指導者から背骨の歪みを指摘され、その後実際に整形外科医より「側彎症」の診断が下り、コルセットまで特注し、その対策のため一定期間通院させている。
我が実母など、背骨の歪み故に足腰に負担がかかり結果として腰が曲がり、現在高齢者介護施設にてリハビリに励んでいるとも言える。
この私も同様だ。 私の場合は基本的に“病院へ行かない主義”のため、こちらから好んで診断を受けてはいないのだが、過去の健診に於いて、胸部レントゲン写真を診断した医師から「背骨が曲がっていますよ」なる指摘を複数回受けている。
さてさて、それではどう対処しましょう?
私としては自分の背骨の歪みは過去の医師の指摘により十分に自覚し、実母のように将来腰が曲がらぬよう積極的にトレーニング等に励んだりランニンで身体を鍛えているつもりだ。
そんな努力に関わらず背骨の歪みなるDNA資質が我が身体を左側へ傾かせている事実に、如何に対応せよと言うのか??
これは冗談だが、ペンネームを「左都子」などと名付けた事が諸悪の根源だったのか!?!
いやいや、元々左利きだったらしき私の体は、そもそも左へ傾く運命にあったのか?!?
いえいえ努力家の原左都子としては、そんな馬鹿げた弱音を吐いている訳には行かない。
ジムの知り合い“おじいちゃん”がせっかく指摘して下さった事実をきちんと捉え、今後の対策を考えねば。
そんな折、ネット情報より素人にも分かり易い「背骨の歪み」に関する情報を得た。
(参考だが、私自身は元医学関係者にして解剖学等の基礎医学は過去に習得しているものの、臨床整形外科医学に関しては十分に周知してはいない立場であることを明記しておく。)
以下に、そのネット情報の一部を要約して紹介しよう。
正しい姿勢が崩れると、背骨が曲がったり骨格・骨盤にゆがみが生じ、慢性的な頭痛や肩こり、腰痛、内臓障害などのさまざまな症状を引き起こしやすくなる。
人間の体を支えているのは、いわゆる背骨と呼ばれている脊柱。 脊柱は椎骨という短い骨が26個積み重なってできている。 正常な脊柱は正面から見た場合はまっすぐで、横から見ると首の部分が緩やかに前に湾曲し、続く背中の部分が後に湾曲し腰の部分が再び前に湾曲しているS字型になっている。 これが正しい姿勢。
脊柱(背骨)は、単に柱の役目だけをしているわけではなく、脊柱の中には体の各部分に張り巡らされた神経の中枢組織である脊髄が通っている。
正しい姿勢で脊柱を保護することが健康維持に大切。 私たちは重力の世界に生きているので、日常の行動はすべて重力に逆らっている。 重い物を持って急な階段や坂道をのぼるとすぐに疲れてしまう。
正しい姿勢を横から見ると、「耳を通った重心線が体の中心を通り、脚部を離れることなくかかとに達する」こと。 その時には、背筋がピンと伸び、あごが引かれている。 この正しい姿勢の状態で、5~6kgの重さがある人間の頭を脊柱が支えている。
ところが、うつむいたりして頭が前に出ていると、それを肩の筋肉が支えることになる。 いわゆる猫背は背中が曲がって頭が前に出ている状態だから、肩の筋肉で重い頭を支え続けているわけだ。 その結果、肩がこったりするのです。
悪い姿勢が、筋肉に悪いクセをつける。 筋肉には適応性があり、クセがつきやすい。 たとえば猫背のときには胸の筋肉(大胸筋)が縮まった状態になっているが、その姿勢をとり続けていると筋肉がその状態をいちばん楽だと思い込んでしまう。 そして、いつもその姿勢をとらせようと働きかけるようになる。 そのため、仕事や運動をしているときは正しい姿勢をとることができない。 字を書くにしてもパソコンに向かうにしても、それなりに背中を丸めた方がやりやすいことが多いからだ。
そして大切なのが、クセのついた筋肉を意識して元に戻す習慣をつけること。 どんな姿勢で仕事をしていようとも一段落したらスッと背筋を伸ばして基本姿勢に戻す習慣を、日常生活で取り入れることが肝要。
(以上、ネット情報より一部を要約引用したもの。)
いやはや、ジムの“おじいちゃん”(などと失礼な表現を幾度も用いた事をお詫びします。気さくで年齢よりもずっとお若くお元気に見えるおじいちゃん。 今後も何なりと声掛けして下さいね!)に、我が身体が左に傾いている事実を直言して頂けたお陰で、私の今後のもう一つの目標が定まったような気もする。
我が血縁一族の3代に及んで“背骨が歪む”なるDNA事実が運命付けられた事は無念なものの…
それでも、先代の実母がそれに苦しみ結果として高齢者介護施設へ入居した事実も我が事として心得ている。
我が娘など「側彎症」の診断にもかかわらず、今のところはその悪化もなく、日々元気に新社会人としての日課を頑張ってくれている。
この私も自らの“背骨の歪み”になどに、決して自分の気持ちまでも歪ませてはなるまい。
少しでもその歪みを抑えるべく今後も自助努力しつつ、颯爽とまっすぐにこの世を生き延びたいものだ!