原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

大型台風19号 記録的大雨がもたらした東日本水害

2019年10月13日 | 時事論評

 (写真は、先程我が家のベランダ側室内より窓越しに撮影した台風一過の青空。 中央左寄り後方に映っているのは、新宿副都心超高層ビル群。 我が家より直線距離で約4,5km程だ。)

 

 冒頭の写真で何を言いたかったのかと言うと。

 昨日の大型台風19号の暴風雨が過ぎ去り、今朝この大窓を見て驚いた事には。 写真の通り、透き通るまでに大窓ガラス清掃をして去ってくれた19号だった。 私が一生懸命拭き掃除をしたとて、これ程まで完璧にピカピカにならないものだが。 

 それはそれは凄かった!

 物凄い勢いでザブーン・ザブーンとこの大窓を殴りつけた暴風雨だった。 もしも強風で飛ばされた物体がこの窓にぶつかったならば、一溜りも無く大破損したことであろう。 それが恐怖で、カーテンの隙間を少し開けては飛来物が無いかどうかを暴風雨が過ぎ去るまで確認したものだ。 それをしたとて手の打ちようはないのは分かっていても、そうせずしていられない程の暴風雨だった。 幸い、飛来物は無く済んだ。

 それにしても、昨夜は驚かされた。 23区初の「大雨特別警報」が発令され、我が家のすぐ近くを流れている石神井川は午後3時頃には警戒水位を超え氾濫したらしい。

 停電、断水(我が家の建物はポンプで水をくみ上げる方式のため、停電に並行して断水がやって来る図式だが。)に備えるのを忘却していた。 そう言えば、2,3日前に近くのディスカウントショップへ行くと、皆がこぞって“水ペットボトル”を箱ごと購入していた。 それを横目で見つつ愚かな私は(水ペットボトルの安売りでもしているのだろうか??)との発想しかでなかったものだ。 我が家にはお茶類の買い置きはあるのだが、水ペットボトルの保管は一切していない。 急いで空ペットボトル数本に水道水を入れて、冷蔵庫に保管した。 生活用水は、風呂の湯の残りで済ますことにもした。

 避難に関しては、我が家の場合近くの老朽化した小学校が避難場所になっているものの、そこへ行くよりも、頑丈な建物高層階にある我が家に留まるに限る!との取り決めはしてある。

 そうこうしていると、東京直撃時間帯の夜9時半頃、郷里の実母より電話が入った。 相変わらずスマホ着信に出る能力のない私はその電話に出損ね、こちらからかけ直した。 要するに「心配しているが大丈夫か?」の趣旨の電話なのだが、高齢者に心配してもらったとて何らの助けにもならないのだが、その母の思いを汲み、一応「大丈夫だ」と告げてすぐさま電話を切った。

 

 今朝起きて、台風ニュース報道を見て愕然とさせられた。

 東京には微々たる被害しか出ていないのに比して、東日本各県が被ったダム緊急放流等による河川急増水による水没被害の凄まじい事!!

 未だその救助活動がままならず、水没した自宅の屋根に上ってヘリ救助を待つ多数の被害者のご心中を思って余りある。 どうか日没前までには全員救助を願いたいものだが…

 何故これ程までに、大都会東京と地方との施設体制や救助活動の実態に大きな格差が生じるのか?  それはおそらく、国家中枢機能を担う大都市東京は、元々大災害に耐えられるべく計画的に厚遇されている故であろう。

 例えば我が家の近くの石神井川など、何年か前に氾濫して以降今回が久々の氾濫だったようだが。 氾濫防止あるいは氾濫しても最小限にとどめるべく工事等が、遂次実施されている様子だ。 それが証拠に昨日午後3時に氾濫後、今朝は既に石神井川沿いに存在する近くのメトロ駅から電車が発車出来るまでに回復している。

 それに比し。 ニュース報道にて見聞する東日本各県の堤防の実態とは… (これ、今回の大型台風でなくとも、いつ崩壊しても不思議でないがことくの老朽化ぶりだ…。) さらに停電・断水対策に関しても、大都会と地方過疎地とでは雲泥の差がある事だろう。

 こんな実態では大都市に住む身として、実に申し訳ない!としか言いようが無い。

 どうか今後は、地方に住む皆様の生命も尊重するべく国家運営に期待したいものだ。


ついに私が住む23区に「特別警報」が発令されました!

2019年10月12日 | 時事論評

 つい先ほど、私が住む東京23区に「大雨特別警報」が発令されました!

 東京23区内では、歴史上初めてのことのようです。

 昼間から家中のスマホから「警報」が鳴っていたのですが。

 夜9時過ぎてから、これが更に鳴りっぱなし状態になりました。

 区からの防災放送も聞こえてきて、どうやら避難するべき区民はそれに従わねばならない様子です(?)

 我が家は比較的“頑丈な建物”の上階のため、ここで過ごすのが一番安全でしょう。

 台風は時速35kmのスピードのようですので、もうしばらく我慢すると通り過ぎていくことでしょう。

 

 それよりも、神奈川県の城山ダム等からの緊急放流こそが大規模水害を及ぼしそうです……

 


絵むすび(朝日新聞2019.10.12編)

2019年10月12日 | 自己実現

 (写真は、朝日新聞2019.10.12付パズル「絵むすび」に原左都子が解答したもの。)

 

 とりあえず、解答のみを公開します。

 

 後程、解説等を追加します。

 

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 本日昼過ぎに1階正面玄関へ朝日新聞を取りに行く際、亭主が言う。 「今日、台風19号の影響で新聞来てないんじゃないか?」 確かに昼過ぎの時間帯には既に我々が住む東京地方も暴風雨が吹き荒れていた。 私応えて「朝方は未だ台風来ていなかったから、きっと届いているよ。」

 その通り朝刊は届いていたのだが、案の定「配達遅れのお知らせ」チラシが入っていた。

 それによると今夜の夕刊及び明日の朝刊は気象状況によれば配達を取り止め、次回の配達時にまとめて配達するとのことだ。

 どうか配達員の皆様、くれぐれもご自身の安全を最優先されますように。

 

 と言いつつ、本日の朝刊を届けて下さいまして誠にありがとうございます!

 どうも朝方我がgoo編集画面を見ると「絵むすび」バックナンバーにアクセスが多発していると思いきや、やはり本日のパズルは「絵むすび」だった。

 

 昼食後、食卓のテーブルにて亭主の横で「絵むすび」解答に取り掛かった私だが。

 開始後わずか1分程で「出来た!!」の歓声をあげると。 亭主から「早いね! きっと〇子(私の事)の脳内には『絵むすび』解答回路がすっかり出来上がっているね。」のお褒めの言葉だ。

 その通りだろう。 既に何年来も定期的に「絵むすび」解答を実施していると、まさに無意識のうちに我が脳内の解答回路が活性化されて“ひらめき”が起るようだ。 

 本日の「絵むすび」の場合、“難易度3”と朝日新聞「絵むすび」ファンの皆様にとっても、解答が容易だったことであろう。

 そこで今回は「解答総論」のみを述べよう。

 「絵むすび」解答のコツとは、四角四面の空間を“無駄無く使う”ことに尽きよう。 この辺に空間が多いと思う箇所に特に配慮しつつ、アイテムを互いに“道を譲りながらの精神”で縦横に結んでいきさえすれば、特に難易度が低い課題に関しては必ずや短時間にて解答が叶うはずだ。

 今回の「絵むすび」の場合、一番のコツは「イカ」の進路だったかもしれない。 それさえクリアすれば、後はすべて必然的にその隙間を通せたことであろう。


環境演説少女グレタさん、この子の親は一体何を考えているんだ?!

2019年10月11日 | 時事論評

 

 “こまっしゃくれ”。  この言葉、まさにグレタさんの代名詞のごとくだ。

 この少女は、先だっての国際環境会議にて演説を行ったことで世にその名を轟かせ、今や「ノーベル平和賞」候補とささやかれるまでの存在となっているようだが…

 実はこの原左都子は、当初この少女の映像をメディアで見た時から、世間が騒ぐ程には肯定的に捉えていない。

 それよりも、我が一番の感想は。 表題のごとく、この年端も行かない少女の親は一体何を考えて、この子を世の“見世物”に仕立てているんだ!?? でしかなかった。

 確かに「弁は立つ」のかもしれない。 舞台度胸の程も、まるでプロ並みに出来上がっている。 ただ、やはり“子供だ。 一旦感情的になるとそれを自己コントロール出来ず、その感情をあらわに出す。 「大人は何を考えているんだ!」と怒るが、当然ながら大人とてグレタさんの考えと同じ人間は多いことだろう。 にもかかわらず、最初から大人を敵に回すとのストーリーは、まさに自分が“子供であることを売り物に利用”した演技にも映る。

 この子の親こそ、どうしたんだ? 16歳と言えば、未だ子供だ。 親権者が責任をもって教育・指導を成すべき段階だろう。 こんな派手な行動をさせるよりも、今後の更なる勉学に向けて下積みさせる時期だろうに。 「環境問題」を語りたいのならば、近い将来その学問に励み少しでも専門力を身に付けて後に、論文にでもまとめて世に発表するとの手段の方が、よほど真剣に世に受け入れられるのではなかろうか?

 

 等々と思いつつ、グレタさんに関するウィキペディア情報を紐解いてみた。

 以下に、その情報の一部を引用しよう。

 グレタ・トゥーンベリは、2003年1月3日ストックホルム生まれ。オペラ歌手と俳優 の娘である。 彼女の父方の祖父は俳優兼監督のオロフ・トゥーンベリである。

 トゥーンベリは、彼女が8歳の2011年に気候変動について初めて聞いたと言っているが、なぜ気候変動への対策がほとんど行われていないのか理解できなかった。 3年後、彼女は落ち込んで無気力になり、会話と食事をやめ、最終的にアスペルガー症候群 、強迫性障害等と診断された。その診断は「以前は私を制限していた」ことを認めながら、彼女はアスペルガーを病気とは見なさず、代わりに「スーパーパワー」と呼んでいる。

 2018年後半に、トゥーンベリは学校での気候変動のストライキとスピーチを開始し、彼女は国際的に認められた気候変動活動家になった 。彼女の父親は彼女が学校欠席が好きではないが、「(私たちは)彼女が立ち向かうのを望んでいることを尊重する。彼女は家に座って非常に不幸になるか、抗議して幸せになるかどちらかである。」と言っている。トゥーンベリは、彼女の教師が、彼女が主張をするために、彼女のクラスの欠席についての彼らの見解で分かれていると言いっている。「人々は私がやっていることは良いと思うが、教師は私がやめるべきだと言う。」と彼女は言っている。

 2019年8月、トゥーンベリは英国のプリマスから米国のニューヨークまで、ソーラーパネルと水中タービンを備えた60フィートのレーシングヨットで航海して大西洋を渡った。この旅行は、排出量を削減することの重要性に関してトゥーンベリが宣言した信念のデモンストレーションとしてカーボンニュートラルな大西洋横断として発表された。 航海は2019年8月14日から28日まで15日間続いた。アメリカ大陸にいる間、トゥーンベリはニューヨーク市での国連気候変動サミットに出席し、12月にはチリのサンティアゴで開催されるCOP 25 気候変動会議に出席する。

 2018年5月、トゥーンベリはスウェーデンの新聞開催した気候変動エッセイ大会で優勝した。その一節において、彼女は「私は安心したい。私たちが人類史上最大の危機にあることを知っているのに、どうして安心できますか?」と書いている。この新聞が彼女の記事を発表した後、彼女は気候変動について何かをすることに興味のあるFossil Free DalslandのBo Thorenから連絡を受けた。トゥーンベリはいくつかの会議に出席し、そのうちの1つで、Thorenは学生が気候変動のためにストライキをすることもできると提案した。トゥーンベリは他の若者を巻き込んで説得しようとしたが、「誰も全然興味を持たなかった」ので、結局、彼女は自分でストライキを進めることにした。

 2018年8月20日に、9年生を始めたばかりのトゥーンベリは、9月9日の2018年スウェーデン総選挙まで学校に出席しないことにした。彼女の抗議は、少なくとも262年ぶりのスウェーデンの最も暑い夏の猛暑と山火事の後に始まった。彼女の要求は、スウェーデン政府がパリ協定に従って二酸化炭素排出量を削減することであり、彼女は学校の時間中に3週間、毎日Skolstrejkförklimatet (気候変動のための学校のストライキ)でスウェーデン議会外に座って抗議した。彼女はまた、「あなたの大人が私の未来を台無しにしようとしているので、私はこれをしている」と述べたリーフレットを配った。

 トゥーンベリは、彼女の懸念を強調するために画像的な例えを使用し、ビジネスと政治の指導者に率直に語り、しばしば彼らの行動の欠如について彼らを叱咤している。たとえば、彼女はダボスの著名なビジネスおよび政治指導者のパネルに、「今日ここにいるあなたの多くは、その人々のグループに属していると思います。」と語っている。 2018年10月のロンドンで彼女は、「私たちはこれまで危機として扱われたことのない、今までに差し迫った前例のない危機に直面しており、指導者達は子供のように振る舞っている。」と述べている。 更に、パリ協定の一環として地球温暖化を1.5°Cに制限するためにさまざまな政府が採用した戦略は不十分であり、温室効果ガス排出曲線は2020年までに急激に低下し始める必要があると指摘している。2019年1月、彼女は英国議会に、英国は「排出量を減らす」という観点から話すことをやめ、「排出を無くす」という観点から考え始める必要があると語った。 2019年2月、彼女は欧州経済社会評議会において 、EUは2030年までにCO2排出量をパリで設定した40%の目標の2倍である80%削減しなければならないと述べた 

 (以上、ウィキペディアより、グレタさんに関する情報のごく一部を引用したもの。)


 最後に、原左都子の私論でまとめよう。

 上記ウィキペディア情報を斜め読みすると、まあ要するにグレタさんは豊かな恵まれた家庭に育ったことには間違いなさそうだ。 そして、両親がオペラ歌手に俳優。 あの“舞台度胸”はそんな環境下に育った故であろうし、血も引いていることでもあろう。

 医学関係者でもある私として興味深いのは、アスペルガー症候群に強迫性障害… 。 やはりこの特質こそが、現在のグレタさんの行動を決定付けているような気もする。 通常の子ども(誤解を招く表現であることをお詫びするが。)の場合、いくら環境問題に興味を持ったと言えども、ここまでの偏向行動力(これも失礼な言い方だが)を発揮できなかったのではあるまいか。

 表題の結論としては、グレタさんが抱えるアスペルガー症候群や強迫性障害等を鑑みると、「親は何を考えているのか!」と一蹴するのは困難な気もしてきた。 もしかしたら、これぞグレタさんの“生きる道”であるのかもしれない、とも思えて来る。

 それにしても、グレタさんに「ノーベル平和賞」???  それはちょっと違うんじゃないか?、というのが我が結論でもある。

 

 (文字の大きさが大小と不安定であるのは、おそらく我がパソコンが不調である故かと推測し、お詫び申し上げます。) 


再掲載「ホテルは(日教組との)契約締結を拒否するべきだった」

2019年10月10日 | 時事論評

 朝方公開したエッセイでは、我が弱みを見せてしまい誠に失礼申し上げました。

 原左都子は十分に元気であります。 それよりも、とある我がバックナンバーが過去のポピュラーナンバーにランクインしている事実を、是非ここで紹介したく思います。

 

 それでは、2009.08.05 公開の 「ホテルは契約締結を“拒否”するべきだった」と題する、当時発生した「日教組」関連事件に関する我がバックナンバーとそれに頂戴いたコメント群を、以下に再掲載させていただこう。

 この事件、私が一番解せないのは、当初プリンスホテル側は何故に日教組の教研集会の会場として契約締結をしてしまったのか、という点である。

 ホテル業界の雄であるプリンスホテルと“日教組”との組み合わせは、一般人の私が考慮しても“ちぐはぐさ”が否めない。 何故に日教組は“プリンスホテル”で教研集会を開催する必然性があったのか、今なお首を傾げる。

 プリンスホテル側も何もあえて危険を犯さずとて、他の宿泊客に及ぶであろう迷惑の回避を最優先して、当初より契約締結を断固として拒否し“我関せず”で済ませておけばこんな大騒動に巻き込まれずに済んだであろうし、巨大な損失を計上したり、日教組関係者や一部マスメディアからの非難の標的にならずに済んだであろうに。 天下の一流ホテルが、一旦締結した大規模契約を解約するのは相手が日教組でなくとて困難でもあろうに。

 それとも契約当初より、教研集会の契約締結に関して日教組側あるいはその周辺組織から何らかの“圧力”でもあったのか???

 プリンスホテルが日教組(日本教職員組合)の教研集会への会場使用を拒否した問題をめぐる訴訟で、東京地裁は7月28日、日教組側の請求をすべて認め、プリンスホテル側に巨額の賠償金の支払いと謝罪広告の新聞各紙への掲載を命じる判決を言い渡した。
 08年2月に開催の日教組の教研集会の会場としてプリンスホテルが07年10月に契約締結後、同年11月にホテル側が「右翼の街宣などで周囲に迷惑がかかる」として解約を主張し使用を拒否した。 日教組側はホテル使用を認める仮処分を求めたところ、東京高裁は使用予定日の2日前にホテル側の抗告を棄却する決定をしたものの、ホテルは拒否を続けた。このため歴史的に初めて日教組の全体集会が中止される成り行きとなった。 今回の判決で東京高裁は、プリンスホテル側が決定に従わなかったことの違法性は著しいと厳しく非難し、「参加者が集会に参加することは法律上守られる権利だ」としたものである。
(以上、朝日新聞7月29日一面記事より要約引用)

 この判決に対し、同日の朝日新聞社説においてもプリンスホテル側を非難する見解が展開されている。その社説の一部を抜粋要約して以下に紹介しよう。
 右翼の宣伝活動などがあれば宿泊客や周辺の迷惑になるとして契約を一方的に破棄したプリンスホテルに対して、裁判所はきちんと警備すれば大丈夫だという日教組の訴えを認めて会場を使用させるよう命令したが、ホテル側はこれも拒否した。右翼の街宣活動は教研集会のたびに行われてきた。集会を妨害するだけでなく、会場を貸す側にも圧力をかけ開催できなくさせよう意図があったと考えるのが自然であり、それにホテルが屈してしまった。 ホテルが迷惑がる気持ちも分からないではない。ホテル周辺の中学校長からは、おかげで入試が円滑にできたと感謝する手紙がホテルに寄せられたという。 ただ、圧力に屈して自由が引っ込むようなことが続くと、今の日本は自由に集い自由にものを言える社会なのか疑問に思えてくる。

 再び私論を展開しよう。

 やはり、プリンスホテルは“当初より”日教組集会の会場としての契約を締結するべきではなかった。
 日教組集会に右翼の街宣車がつきものであることは既存の事実であるのに、何故にその種の迷惑行為を回避できない集会を開催する会場として、不特定多数の一般人が使用するホテルが選択されねばならないのか、どうしても私は不可解である。しかも今回の場合、世に名高いプリンスホテルである。
 日教組の集会自体は自由に行えばよいのだが、如何なる集会であっても周辺社会に迷惑のかからない配慮は不可欠であろう。 何も世に名高いホテルで全国集会を行わずとも、会場候補は他にもいくらでもあったはずだ。 少なくとも教研集会会場と日教組組合員との宿泊場所を別立てとして、組合員の宿泊場所を分散させる等の措置を取り、なるべく目立たぬような集会にすることで右翼街宣車の集結を最小限に抑え、周囲の迷惑を回避することは可能であろう。

 今年の広島市での教研集会では、警察の取締りにより右翼街宣車の集結を小規模に抑えることが出来たとのことであるが、この警察の動員とて国の財政から賄われる、すなわち国民の血税等から支出されている事実を日教組組合員は認識できているのであろうか。

 もちろん、如何なる集会であれ“朝日新聞社説が仰せの通り”自由に行われるべきであることは今の時代においては自明の理であり、皆が自由にものを言える社会であって欲しいことに関しては国民誰しも異論はないことであろう。
 ただし、その集会を開く事により周辺社会に迷惑がかかるという事態は、その迷惑が自発的ではないとはいえ、主催団体は回避する手段を講じるべきであることに関しても常識の範囲内ではないのだろうか。

 この国において日教組組合員のみが特権階級であるはずもない。
 自分達が所属する集団が今現在、教育を取り巻く社会においてどれ程の貢献を成し得ているのかにつき客観的に分析判断した上で、集団としての良識的行動をとって欲しいものである。
 どうか、子どもの未来を担う教育を担当している教員の一部が組織する日教組集会が、今後はなるべく目立たぬ場所で開催されることにより、周辺社会への迷惑や国家財政の浪費を最小限に留めるべく配慮された上でなされることを、一庶民としては希望したいものである。
 
Comments

 
一つ質問があります (r2d2)
2009-08-06 08:16:55
「なるべく目立たぬ場所」とは例えばどのような場所なのでしょうか。
おそらく右翼活動家たちは日本のどこで行われてもその場に行くと思われます。
なるべく周囲に迷惑のかからない場所として例えばどこがいいのでしょうか。
一、二、具体的に例を挙げて下さい。 
r2d2さん、申し訳ございませんがご自身でご調査下さいますように。 (原左都子)
2009-08-06 08:30:07
私は存じませんし、私にそれを調査する義務もないと心得ます。
主催者側に良識があるのならば、ご自身で調査の上、周辺社会への迷惑を回避するべくご努力下さいますように。
はっきりしましたよね (量さん)
2009-08-06 14:12:31
一部の先生方の加入している団体の目指すところがはっきりしましたね。
天下のホテルで開催して、宣伝「右翼」(かぎかっこが重要)に来てもらって大騒ぎを起こすもよし、天下のホテルに拒否されて訴訟を起こして「被害者」の立場で注目されるもよし。
どっちでも良かったんでしょう。
時間だってあったであろうのに、その貴重な時間を彼らは迷惑をかけないような集会方法の模索には使わずに訴訟に使ったのですから!
目立たないようにしようという発想なんてない人々であることは明白です。
こことかあそことかあっちでやれば目立たないよ、と代案を出すことに意味など見出せません。
意味があるとすれば以下の二つの点ではないでしょうか。
一つは、我々の社会はこういう人々に、先生と言う名誉ある地位を合法的に与えていて、当面それでなんとかやっていくしかないのだな、と腹をくくること。
そしてそれでなお子どもたちが良い人生を歩んで行く道を模索することだと思います。
ホテルは確かに迂闊でした。言いがかりをつけられてえらい目に逢いました。
しかしこれでもうまともなホテルはあの団体の予約は受け付けないでしょうね。
どのホテルでも今頃、企業としていろいろと対策を練っているはずです。
こうしていろいろと、相手にされなくなっていくんでしょうね。
先生方全体に対する信頼の喪失につながりかねないのに・・・・・でもあの団体には、同僚に対する思いやりなど全くないのでしょう。
恐ろしい団体です。
私も原様の導きで、目を覚ましていたいと思います。 
ホテル側が甘かった (issei)
2009-08-06 22:58:06
 こんばんは、今回の騒動単にプリンスホテル側の甘さが目立ちます。国内の旅行業、ホテル業が冷え込んでいる状況で「契約担当者が功を焦り」契約してしまった、と言う事でしょう。
 組合側から見れば、どちらに転んでも損はない訳でホテル側の勇み足は否めないと思います。 
量さん、日教組は何故「右翼」を排除しないのでしょうかね。 (原左都子)
2009-08-07 08:54:47
これ、本当に不可解なのです。
日教組は右翼を迷惑がる振りをしている割りには集会にはいつも右翼を従えて、大々的に警察を動員しては国庫財源を浪費し、周辺社会を巻き込んでその迷惑も顧みず、一体どのような建設的な会合を開いているのかと言えば、その報道がほとんどない現状です。
日教組はまずは、“自助努力”で右翼を排除することからスタートし直すべきです。なぜそれをしないのでしょう? なぜ右翼ととことん闘わないで自分達も被害者の振りをしおおしているのでしょうか?
 プリンスホテルを叩き潰して大損失を負わせてまでも自団体の存在をアピールしている暇があれば、右翼対策を真っ先に練ることを考えましょうよ。
周辺社会へ迷惑をかけつつ会合を持つ事が、教育的でしょうか? 子どもの未来にとって何か役立つでしょうか?
日教組が会合を持つのはもちろん自由です。ですが、教職員の本業は学校で子どもを育てることです。日頃、子ども達に愛情を注いで下さっているのでしょうか?子どもの成長を本気で喜んで下さっているのでしょうか?
今回のプリンスホテル訴訟のいきさつをずっと観察してきた私も、量さんのおっしゃるように、日教組には“恐ろしさ”を感じてしまいます。
ただ、量さんがおっしゃるように、この“大騒動”で会場提供側は日教組集会を警戒するでしょうから、今後は危険回避のために安易な契約締結を避け、対策を練ることに目覚めるでしょう。 
isseiさん、圧力団体がからんでいるという裏情報もあります。 (原左都子)
2009-08-07 09:08:19
プリンスホテルが何故に日教組と契約締結してしまったのかの背景には、日教組がらみの某圧力団体の存在がささやかれています。
不況によるホテル業界の経営不振という事情もあるのでしょうが、むしろ、そういったホテル経営上の圧力的裏事情の方が理由としては重かったのではないのでしょうか。
ですが如何なる裏事情があろうと、isseiさんのおっしゃるように、プリンスホテルは断固として契約締結を回避するべきでした。
近代社会において、“契約締結の自由”は保証されています。
周辺社会をも巻き込む迷惑や危険が予想される場合は、ホテル等公共性の高い施設はどうか勇気をもって契約締結を拒否し、危機管理を徹底してもらいたいものです。 
「右翼」な人たち (量さん)
2009-08-07 22:29:27
なんだか危険なお話になってる気もしますが・・・・
私なんてけっこう右がかった人間でして、カラオケで軍歌がなっちゃったりします。
ムード歌謡(前川清好きだし)や昔のJポップなんかと同じ扱いです。
だって、軍歌って実はほとんどの曲が長調の、明るくて威勢がよい親しみやすい旋律です。
現在もこの流れは、ロボットアニメや特撮主題歌として健在です。
ところで、何故か街宣「右翼」は、日本人であれば普通は考えつかないデザインの自動車で軍歌の中では少数派である短調の音楽をウルサくがなり立てておりますわ。
ウルサいことも許し難いけど、選曲のセンスのなさもうっとおしい。
もし本当に我が国の美点を広めたいのであれば、ありえないやりかたです。
私はああいう人たちを知らないので
・・・・・何故でしょうね、バリバリの右よりの私が接点がないなんて、それだけで変じゃないでしょうか・・・・
自分のこの目で何度も確認したことだけ書きます。
最近行ってないので現在は存じませんが、少なくとも7年前ぐらいまで、ああいうデザインの車を複数駐車してある場所が某所にありました。
その駐車場の背後には銀色の小さい玉を用いる賭事屋さんがあり、道を挟んだはす向かいには朝と言う字が使われている、行政が関与しにくい金融機関があったことをよーーーく覚えております。
「従える」と言う表現は、どうやらぴったしかんかん(死語)ではないでしょうかね! 
量さん、私もついでに… (原左都子)
2009-08-08 09:02:39
私など、「左都子」の“左”が表現している通り、どちらかと言うと左がかった人間なのかもしれません。 それにしても、そもそも私は“つるん”だり、“結託”することを嫌う人種のためか、「党」や「集団」「組合」という存在を好みません。 思想が個別化して複雑多様化している今の時代に、人間が結託している風景自体に異様さを感じてしまいます。
人間同志が“つるむ”ことにより危険性が加速度的に増強するように感じますが、とにもかくにも周辺社会への迷惑行為は回避願いたいものです。
量さん、そうですか。あの街宣車がそんな場所に…。
訳の分からん時代なのですね、今は。
(以上、2009年8月公開の我がバックナンバーを再掲載したもの。)
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 幸か不幸か、今現在は「日教組」なる組織の活動の程を耳にすることもない。
 だからと言って、教育現場が安泰かといえばそうでもない気もする。
  
 とにかく、時代が怒涛の如く変遷してしまった今現在だ。 
 教育現場が置かれている現実とは、もしかしたら、その種の組織が活発に活動していた頃より後退しているのやもしれない…