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ウクライナ戦争非難が恥ずかしい国々  文科系

2022年03月04日 00時02分32秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 ロシアのウクライナ戦争は、どれだけ非難してもよい。なんせ、20世紀後半からは「戦争は悪」が次第に世界慣習になってきたようで、アメリカ以外の大国の他国侵攻はほぼなくなっていた時の「青天の霹靂」なのだから。そう言う立場からウクライナ戦争を巡って今後のためにも是非大声で言いたいのが、これ。
「アメリカがロシア非難など、片腹痛い」
「日本も片腹痛い国に入るはずだ」

 ウクライナ戦争を前にして「地上から戦争を無くしたい」と叫んでいる人すべてに、今、イラク戦争を思い起こして欲しい。関連死含めて死者50万という国際調査もあり、アフガン戦争とイラク戦争とから難民問題が世界を大混乱、困窮させたのだった。しかも、「イラクに大量破壊兵器」と全米マスコミが熱狂的に触れ回ってアメリカ中を巻き込んだその開戦理由が、実は嘘だった。加えて、「嘘の理由戦争」ということから、アメリカの呼びかけに応えた参戦国の政権があとでほとんど潰れている。この戦争のアメリカは、わざわざ地球の裏側まで出かけて行った戦争だからこそ嘘の理由が必要だったのであって、ウクライナはロシアの隣国で、そこのロシア民族居住地域の帰属を巡る複雑な闘争史がある今回の方が、まだちっとはましな「理由」あると言えまいか。そんなロシアを今アメリカが「鬼畜」と語っているのは、アメリカ噴飯物の悲喜劇に見えるのである。

 さて、こんなアメリカがどの口でロシアを非難できるのか? そして、法律を変えてまで参戦の形を取った日本も含めて、イラク戦争への有志参戦国が、どの口でウクライナ戦争を非難できるのか。イギリス、スペイン、フランス、イタリア、日本・・・、全部嘘の理由に巻き込まれて参戦有志になったのではなかったのか。

 重ねて言う。ウクライナ戦争批判は誰が、どれだけ、やっても良い。が、「嘘の理由開戦」のイラク戦争をやったアメリカと参戦有志国とは、もう少し恥ずかしそうな顔でロシアを非難すべきだろう。ロシアに唾を吐きかけるほどに、同じ非難理由でその唾が自分の顔にも引っかかってくるはずだから。

 以上総ての僕の主張理由は、地球から戦争を無くせる、なくそうということである。だからこそ、日頃「戦争はなくならない」とかの社会ダーウイニズム風思想を語っている人が今この時ロシア批判をすると、僕はなんとなく笑える。批判は正しいのだけど笑えるということと、「『自分の』戦争だけは正しい」と言いがちな人が笑えるということ、なのだが。だから、ウクライナ戦争でロシアに怒っている人は、これからはアメリカの戦争にも今の気持で対することをお願いしたい。ちなみに、アメリカの戦争を止める時には、国連を舞台にしてやるのが正しいと思う。地上から戦争を無くすには国連を強くするしか道はないのだし、だからこそ今のアメリカはこの国連を無視し、無力化を図っているとしか思えないのだから。イラク戦争のアメリカは、国連の制止を振り切って戦争に突入していった。このことを、人類はよくよく覚えておく必要がある。

コメント (4)
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