意味ある宿題・無駄な宿題

2017-09-10 22:52:03 | 学習塾・勉強の仕方

ACSではほぼ必ず毎回授業で宿題を出します。

最近、まことに残念ながら、この宿題について大きな勘違いをされたことがありました。

本来ここで課す宿題は、その日の授業で問題の解き方を教えたものの定着を図るためのものであることが第一。

類似問題を多く解くことで確実に力が付きます。

二番目の目的は、次回以降の授業を円滑に進めるために必要なもの、例えば英単語調べやその練習などです。

勘違いは、とある保護者の方との間で起こりました。

いわく、宿題は、それを大量にやることで自分の努力で力をつけるために出す、というもので(正確にはもう少し感情的な言い回しでしたが)、正直な話、そういう宿題の出し方がうまくいくのは、それをやる子供自身の学力が一定以上のレベルにあることが絶対条件で、また、それを支える平素の勉強時間の習慣があることも欠かせません。

それらがないことで学習塾に通っているという現実を考えた場合、「宿題をたくさん出す→できる出来ないにかかわらずとりあえず子供がそれをやる(姿勢を見せる)→それを見て親は満足」で終わってしまうことは明らかです。

実際、問題の解き方を何もわかっていないその子に現在進行形で今学校で習っている単元の先端を行く問題を自力で解けるはずもなく、ほどなくしてそれすら投げ出してしまうありさま。そして、親はそんな子を見て無意味に叱る、あるいは「怒る」。

考えてもみてください。

ただ問題をやって自分で解けるなら、それで力がつくなら学習塾に通う必要はなく、市販でもなんでも、ただ黙々と問題集を解いていればよいわけです。

しかし、そんな安直なやり方で力がつくなど、10000人に一人もいないのではないでしょうか。

体の調子が悪くて医師に診てもらうとき、最初から自己流のやり方を主張してそれを押し通すなら、医師としても手の打ちようがないですよね。

子供の勉強もこれと大いに似たものがあります。

宿題一つにしても、プロがその子に応じたものを工夫して出しているのです。

 


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町内会の会議にて

2017-09-10 20:07:41 | 学習塾・勉強の仕方

全く個人的なことですが、本日は住んでいる町の町内会の会議がエリア内の大きなお寺で行われました。

正直に言えば、こういう催しには、たいてい家族が出て私自身は出ないのですが、どうしたわけか今日は私が出ました。

町内会の世帯数は約250。

今日集まった顔ぶれは、ほとんど65歳かそれ以上の年齢の方々とお見受けし、それもあってか、だだだらと長いばかりでまとまりのない会議になるのかなあ、などと勝手に思っていました。

ところがところが、まったくもってさにあらず、皆さん実に建設的な意見を開陳し、進行役の皆さんもてきぱきと議事進行をして見せて、時間にして約1時間、実に中身の濃い有意義な会議となりました。

こういったらなんですが「お年寄りの皆さん、おそるべし」です。

翻って、以前の話ですがわが子の保育園や小学校の保護者会に行った思い出を巡らしてみました。

残念ながら、いかにもいやいや集まってきましたという感じのお母さん方の多くが会議の間中ケータイをいじり、「話?関係ないね」といった態度丸出しでした。

誤解を恐れずに言いますが、そういう態度の最もひどかった保護者の子たちの多くが普段顔を合わせても挨拶もできず、子供同士の間の情報では学校生活も問題ありで、当然勉強面でも遅れていたのだとか。そうかもしれません。

学校の思い出だけではありません。

教室で年に何回か行う保護者面談の場でも、話のさなか、急にスマホを取り出して操作を始めたり、まるで自分が世界の中心です的な価値観でモノ申す、こちらとしては閉口するしかない人も過去いないではありませんでした。

私は昔サラリーマンをしていた時、そこで何度も会議に臨むことがありました。

そのとき、自分は今日の皆さんのように、静かに、しかし明瞭に意見を言い、あるいは他人の話を聞けていたかを反省しつつ、今後もあるであろうそうした場で正しく行動できるようにしたいと、そんな風に思う1時間でした。


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