昔、家のローンを組んでもらった時、その成約手続きの後で銀行の支店長と食事をすることになって、何を食べるかについて支店長が言いました。
「何を食べましょうか。食べたいものを仰ってください。食べたいものを食べるというのは精神衛生上とてもよいことです」
先日、ふとこの言葉を思い出しました。
そして次の瞬間脳裏に浮かんだのが
「もしかしたら今の自分の行動パターンの根底にこのときの支店長の言葉が翻訳された形で残っているのかもしれない」ということ。
どういうことかというと、自分で思うに、自分の行動が結構自分本位であって、言葉を換えれば好き勝手に近いことをやっているな、という反省の意識が少し。
食べたいものだけでなく、その他、何においてもやりたいこと、したいことを我慢もせず優先していると。
もちろん私は大人ですから、自分の責任においてしたい時にしたいことをするのは自由です。
でも、これが子供であったら、いつもいつもそうはいきません。
例えば、遊びたい、寝ていたいと思っても受験生はそれが許されません。
彼らにあるのは、当面何をおいても勉強ですよね。
こういうときの私たちの接し方が結構難しかったりします。
「先生は大人だから違う立場から言ってるだけでしょ」と思われたのでは先に進めません。
大人として、違う立場からものを言っているのは事実だし当然ですので、要はそれを踏まえたうえで彼らを動かしていかなくてはならない。
相手が大人ではない分、難しいものがここにあります。