先日書いた「数学の小テスト」の中一生が昨日の授業に来た際、「答案が返って来ました」と言ってそれを出してくれました。
私はこれを思い出すたびに「なんだかなあ」という嘆息と、「舐めとんのか」という苛立ちを覚えることがあります。
もう何年も前のことですが、入会してきた小学生のお母さんが、その子について学校の教師からかなり独断に満ちた酷い言葉の数々を、まるで好き勝手な気分のままに投げつけられて悔しかった、と言いながら半分泣き顔でやってきた思い出です。
小学生だったその子は、ありがちですが落ち着きに欠けていて、それもあってか、算数と国語の授業の遅れが目立ち(←その教師の主観。科学的に何がどう遅れているのかというデータを資料で示されたわけではない)、教師は個人的に、あるいは気分的にこれが許せなかったのか、保護者面談時に母親に向かって「オタクの子供は普通じゃない。今でもそうだが、他の子の迷惑になっている。こういう状態で自分はクラスを維持できない。近い将来、支援学校に行ったらどうか。取り敢えず、今は養護教員に相談しろ。病院に行って薬を出してもらってそれを飲め。いくらかマシになるだろう。塾を探して勉強はそっちで見てもらえ。学習障害の子を普通の学校で見てもらおうというのは間違った思い込みだ」
これでもかこれでもかという罵詈雑言のオンパレードです。一体いつから公立の小学校の一教師ふぜいがここまで人格を無視した暴言を吐ける法律ができたのか。これはフィクションではありません。個人の特定を防ぐために細部はこれでも少しだけぼかして書いていますが、事実の枠をはみ出してはいません。酷い話だと思います。
クラスを維持できない?できなきゃ教師をやめろよと言いたい。公立小学校は、大人しい子だけを無難に集めて力量不足の教師気取りにラクな仕事だけさせなきゃならないような義務は持ち合わせていない。一体何を勘違いしているのか。他の子の迷惑?小賢しい。自分の手間を省くために勝手に他の子になりかわって「迷惑」などと演出しているだけに聞こえる。
勉強は塾で見てもらえ?普通の学校で見てもらおうと言うのは間違い? もはやお前が普通じゃない。普通の学校で教師の仕事で報酬を得ることに安住しようというのが間違いだ。
薬を飲め?お前、いつから医師になったのだ?その発言の持つ意味と責任を理解した上で言っているのか?
勉強を学習塾でしっかり見てもらうということは、それは保護者が考え、決める問題であって、「学校では見ないから期待もしてくれるな」などといった偏った考えを当事者たる教師がしゃあしゃあと言ってのけて良いはずはありません。義務教育って何のことか知っているのか?
私は、多くの学校教師たちが日々真剣に学校現場で戦っているであろうことを疑いません。ですが、ときに現れるこの種の教師のあまりに乱暴で、時に暴力的な言葉の数々に泣かされて立ち尽くす保護者がいるという事実もまた現実として受け入れなければなりません。酷い現実です。
なお、言っておきますが、このときあなたが「支援学校にいけ。学校で教えてもらおうと期待するな。薬を飲め。他の子の迷惑だ」言って罵倒した子は、友達もたくさんいて、言われた通り塾ではちゃんと勉強して県立高校にも進んで、今は大学生になっていますよ、先生。