小学校からずっと文系科目のテストは100点か、或いは悪くても96点以上で、大学入試も英国社会(政治・経済)で通過し、しかも学部も政治経済という文系オタクの私から見て、中学の社会や、考え方の系統で少し似たところが感じられる理科の高校入試については、基本的に7割の基礎暗記知識が備わっていれば、それを適宜引出しから出すようにして解答することで、テストでも7割かそれ以上の得点になると思っています。
これは応用力で勝負する数学英語国語と大きく異なる点であって、高校入試の合否が5科目の合計点であって、所謂足切りがないことを思えば、この分野(応用力重視科目)がどうしても苦手な受験生には、この科目での得点力アップの見通しにおいて極めて重要且つ有利な話と言えます。
しかも、暗記と言っても、そこには「入試にはほぼ出題されない」つまり、「今更覚えなくてもよい」ものが少なくなく、そう考えるとここでやるべきことがもっと絞られる~つまり減っていくことになります。
個人的にはこういやり方は勉強の本来あるべき姿ではなく、言ってみれば邪道ではありますが、「受験勉強」という狭い範囲にのみ視野を限定する時には、これも効率的なやり方であることは間違いありません。
今ここから始めるACSアカデミーの「学校社会授業の遅れを取り戻す」講座は、こうした理念と方針とで入試までに確実性の極めて高い得点力を身につけてもらう実践講座です。
尚、前回も書きましたが、学校の社会の授業が遅れがちという意味は、高校入試を起点に考えた時に、多くの場合、単元消化が必ずしも十分ではないということであって、思うにこれは第一義的には文科省、或いは教育委員会がその責任を負うべき要改善事項なのだろうと私は思います。事実、現場(学校)の先生方は毎年様々工夫を凝らしてこの問題の改善に努めておられることを日々私自身目撃しています。