アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

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安倍マルコスここまで劣化―とうとう拉致問題も茶番劇のネタに

2007年07月16日 23時03分54秒 | 北朝鮮・中国人権問題
 参院選を前にして今や満身創痍の安倍政権ですが、ここに来て起死回生のウルトラCを画策しているとのウワサが、何やら世間を駆け巡っています。それが「7月20日前後に新たな拉致被害者が帰国する」という、俗に「7月20日のハプニング」と言われるウワサ話。何でも、この件で政府の秘書官が水面下で北朝鮮と折衝を繰り返している・・・のだと。
 http://blog.livedoor.jp/trycomp/archives/50189782.html

 斯く言う私も、つい最近この話を聞きつけたのですが、「ホントかいな?」というのが正直な感想です。「打ち出の小槌じゃあるまいし、生身の人間が、そう都合よく現われたりするか?」という感じで。若しそれが本当なら、ひょっとして、今年3月に平壌で目撃されたという、特定失踪者の矢倉富康さんか?
 http://www.chosa-kai.jp/cyosakainews/kongetunews/news070709.TXT

 確かにこの話、どこまで本当なのか全然定かでない話ですが、日朝の為政者サイドに立てば、確かに双方にとって「美味しい話」ではあります。北朝鮮の金正日政権にとっては、これで以って最終帰国者とし、拉致問題はこれで落着、あとは国交正常化あるのみ。安倍政権にとっても、参院選を前にしての格好の「渡りに船」となる訳で。

 しかし、ここまで露骨に見え見えの「拉致問題の政治利用」をしてしまうと、却って逆効果になってしまうのでは。事実、今日職場で何人かの社員・バイトに、「拉致被害者帰国の話は知っているか?」「これで安倍政権の名誉挽回となるか?」と聞いた所、誰もそんな話は知らなかったし(そりゃそうでしょう、単なるウワサ話でしかないのだから)、押並べて「政治利用なのがもう見え見えじゃないか」という反応でした。その中には、従軍慰安婦問題や拉致問題で、今までも北朝鮮・中国に対して露骨な嫌悪感を示す人もいましたが、その人ですら「今度の選挙で、安倍が拉致問題を利用して、どんな姑息な手段を使ってくるか注目している」と言っていた位ですから(この反応は正直言って私の想定外でした)。

 今回の「7.20ハプニング」話にしても、国会での強行採決の為には委員会付託まですっ飛ばしていきなり本会議に法案上程したり、平気で党利党略紛いの会期延長を行ったりする様な、もう「何でも在り」の政権の事ですから、この調子では「官邸主導の拉致自作自演」すらやりかねないのでは、という気すらしてきました。

 私は反安倍の立場で、反金正日でも右翼排外主義的な北朝鮮バッシングには反対するものですが、北朝鮮・拉致問題の世論喚起の中で、安倍首相個人がこれまでに果たした役割も、確かにそれなりに在ったとは思っています。しかし、ここまで見え見えの政治利用に走るとなると、もう何を言っても「また拉致問題に逃げ込んでら」としか思えなくなります。同じ事を言っても、川人博弁護士や石丸次郎氏が言うのと安倍が言うのとでは、はっきり言ってもう月とスッポン。後者については、何を言っても今や説得力ゼロ。

 安倍政権は、やらせタウンミーティングと教育基本法改悪からこの方、数々の悪政ごり押しと失言・失態を交互に繰り返す事で、政権支持率を劇的に低下させてきました。庶民には偉そうに愛国心や道徳教育の説教を垂れながら、当の自分たちのやっている事は一体何?てな状態で。下流搾取の上に胡坐をかいて、次から次へと失態さらけ出して。そんな中で出てきた今回のマッチポンプ劇。安倍政権にとっては、いつもの「困った時の北朝鮮頼み」の延長でしかないのでしょうが、こんな茶番劇みたいな事を繰り返していると、最後には北朝鮮・拉致問題そのものに誰も見向きもしなくなるのではないでしょうか。これでは、肝心の北朝鮮・拉致問題の解決にとっても決定的にマイナスにしかならないし、当の拉致被害者や脱北者にとってもこれほど不幸な事はないでしょう。

(関連記事)
・六カ国協議と迫る参院選挙 ”ガセねた”と”熱狂”に惑わされないために。(minow175の拉致問題と北朝鮮情勢のブログ)
 http://blog.livedoor.jp/minow175/archives/51063471.html
・「7月20日に万景峰号で日本人拉致被害者が帰国」の報道について(真鍋貞樹の研究部屋)
 http://nabesada.cocolog-nifty.com/meme/2007/07/post_2c70.html
・参院選直前に拉致被害者帰国?!─Ⅱ(もーちゃんの部屋)
 削除される前のデイリーNKの当該元ネタ記事が転載・収録されている。
 http://shalomochan.jugem.jp/?eid=902
・自民の参院選の秘策・北朝鮮拉致被害者の追加帰国(陰謀集)
 http://maglog.jp/matrixer/index.php?module=Article&action=ReaderDetail&article_id=135201

(追記続行中)
 下記リンク先は、本記事とは直接関係のない内容ですが、今の安倍政権の状況を端的に言い表したものだと思うので、敢えて紹介。

■「美しい国」馬鹿にされた気がする 自民候補が首相批判(朝日新聞)
 地方は「明日の飯をどうやって食うかという追いつめられた状況」なのに、そんな所にのうのうと現われて「絵に描いた『美しい国、日本』で応援に来られて適当なことばかり言われたら、馬鹿にされたような気がする」―身内候補からもこんな批判が飛び出すようでは、もうお仕舞。その「バカにするな!」と言いたくなる気持ち、私も同じ気分だから非常によく分る。
 http://www.asahi.com/politics/update/0716/TKY200707160449.html

■安倍晋三HP
 やれ「どこそこの出版社を訴えた」だの「通告書を送りつけた」だの、仮にも一国の首相のHPトップにデカデカと載せる事かよ。武富士のHPじゃあるまいし。当人は「してやったり」と思っているのかも知れませんが、「何このオッサン、まるでヒトラーみたい」と受け取られるのが関の山だという事ぐらい、分らないのかしら(呆)。
 http://newleader.s-abe.or.jp/

■与党議員には誰でも立候補出来る。
 転入届出し忘れてました。法的には住所不定の身分です。選挙権が無く、選挙にも行っていません。しかし、「選挙は茶番だ」と言った外山恒一みたいに、確固たる信念があった訳ではありません。住民税も払ったかどうか、定かではありません。この6月からの大増税も、「おにぎり食べたい」餓死事件も、当人にとってはまるで別世界の話です。こんな、タイゾーと似たり寄ったりの当人ですが、バカボンから直々のご指名を戴いたので、「遊び半分・儲け半分」で「与党の真ん中から熱き想いを伝えたい」と立候補しました。投票日まで恥を晒し続けて、安倍政権・自民党の壊滅に貢献します。

・丸川氏、街頭演説で謝罪…住民税未納疑惑はシロ(スポーツ報知)
 http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070717-OHT1T00015.htm
・丸川珠代、「選挙権なし」、自沈。@住所不定は竹中平蔵譲りの自民党流住民税回避術?選挙にさえ行かない立候補者の国会議員化ってどうよ(ぬぬぬ?)
 http://interceptor.blog13.fc2.com/blog-entry-1229.html
コメント (2)
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ネット規制など所詮は張子の虎、自粛・萎縮こそ敵の思う壺

2007年07月16日 00時22分55秒 | 監視カメラよりも自由な社会に
 この間の記事の続きで、公選法とHP・ブログ記事との関わりについて、改めて考えてみました。

 公職選挙法には「選挙の公示期間中は、政党や候補者の宣伝(選挙運動のために使用する文書図画←最後の二文字はズガではなくトガと読む:難解な法律用語の一つ)は、選挙公報や法定ビラでしか出来ない」「何人も、それ以外のモノを使って、政党や候補者の応援・落選運動をしてはならない」という規定があります(第146条・他)。

 そして、この「それ以外のモノ」の中にはHPやブログも含まれる、という解釈が一般に為されてきました。それが為に、ネチズンやブロガーの間では「選挙期間中は政党や候補者の批評は一切出来ない」とか「選挙期間中はHP・ブログの更新は一切出来ない」とか、はたまた「選挙活動はダメだが政治活動ならOK」「誰それを支持します(支持しません)という自らの意思表示まではOKだが、それを他者に呼びかけてはいけない」とか、色んな解釈が一人歩きしていて、それが選挙期間中における政治的発言を自粛する動きにも繋がっていました。

 しかし、そもそも、この公選法上のビラ配布制限規定の本来の趣旨(建前)は、特定の大政党や有名候補による金力に物を言わせての物量作戦で、他党や他の候補の宣伝機会が不当に奪われてしまう事が無いように、という事で設けられた措置です。現実には、公選法でそういう様にしてビラ配付や戸別訪問には各種の制限を課しておきながら、企業・団体献金は事実上野放しで、実際には大政党に有利に作用しているのですが。(現行の政治資金規正法など只のザル法でしかない事は、松岡前農相・赤城現農相の所業一つとっても明らか)
 http://tukui.blog55.fc2.com/blog-entry-407.html

 そういう「財力にモノを言わせての一部政党による選挙戦乗っ取りを防ぎ、出来るだけ万人に宣伝の機会が行き渡るようにする」という当該規定本来の趣旨(建前)からすれば、今や誰でも殆ど元手無しに開設出来るHPやブログを、その他の金のかかる政見放送や選挙ビラや新聞の意見広告と同列に扱うのは、矛盾も甚だしいと言わざるを得ません。
 それに第一、一般ネチズンやブロガーは、あくまでも選挙当事者(候補者・運動員)ではなく一般ピープルの立場から、「年金返せ、最賃上げろ、不払い残業無くせ」などの自身の生活要求の延長線上で、各種の政治的発言をしているのです。それに対してまで、恣意的な基準で以って「ここまでは政治活動でOKだが、これ以上は選挙活動になるからダメ」などと一方的に決め付けられても、全然納得出来るものではありません。そんな事を言い出せば、選挙期間中は凡そ政治批判は一切出来ない事になってしまいます。

 故に、HP・ブログでの政治批判は、選挙期間中であろうと無かろうと、そんな事とは無関係に、当人の自由と責任において為されるべきものであると考えます。

 更に、現行の公選法だけでは飽き足らず、新たな法律まで作って、マスメディアから個人のHP・ブログまで規制を加えようという動きも見られます。総務省の「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」が出した「中間とりまとめ」という文書がそれです。それによると、放送法や電波通信事業法などの業態別の現行業法を情報通信法という法律に一元化して、そこに適合性審査という名目で、放送内容にも規制を加える事が出来るようにする、という事が目論まれています。そして、その適合性審査の対象に、テレビ・ラジオ・新聞などのマスメディアだけでなく、個人のHPやブログも加えるというものです。
 http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/it/coverstory/news/20070627org00m300068000c.html

 これは、昨今問題になっている「あるある大事典」などの番組データ捏造問題や、「学校裏サイト」などに見られるネットでの個人情報流出・虐め問題を口実に、国がマスコミと併せてネットにも規制を加えようとしてきたものです。謂わば「バウネット弾圧のネット版」「ネット共謀罪」「ネット治安維持法」ともいうべきものですが、そんなに簡単に弾圧などされて堪るか。そして実際にも、そう簡単にはいかないでしょう。

 何故なら、ネットの特性そのものが、ウェブ(網の目、クモの巣)と言われているように、双方向で捉えどころのないものだからです。そこが、許認可や免許で国からがんじがらめに管理され、スポンサー資本に資金源を握られている新聞・放送などのマスコミなどとの大きな違いです。勿論、ネットと言えどもそれを技術的に支配しているのはマイクロソフトなどの巨大資本ですから(ネットそのものが軍事技術の民間転用から始ったものである)、資本の首根っこを抑えさえしたら言論規制は可能だ、という一面は確かにあります。しかしそれも完璧ではありません。それは何故かと言うと、前述したように、ネット自体が捉えどころのない、グローバルで開放的なものだからです。

 今まで鎖国状態を曲がりなりにも続けてきて国外からの情報流入を辛うじて防いできた北朝鮮の様な国ならまだいざ知らず、既にとっくに情報社会に突入してこれだけグローバル化が進展してしまったこの日本で、今更「ネット治安維持法」みたいな事をやったところで、一体どれだけの事が出来ると思っているのでしょうか、国は。(そういう意味では、グローバル化は、市場経済万能の新自由主義という形で資本主義の凶暴化を招来しているという負の側面を有する一方で、情報流通の活発化によって専制体制の自壊を促すという正の側面をも有している)

 政府がシャカリキになってマイクロソフトやグーグルと釣るんで言論規制をしている中国ですら、情報はどんどん国外に流出しているのです。既に80年代末の時期ですら、中国の六四天安門事件が東欧に飛び火して「ベルリンの壁」崩壊をもたらし、更に今度はそれが直ぐにネパールに飛び火して専制王制崩壊のキッカケとなったのです。同時期の韓国や台湾における民主化運動の進展にも、ネットが果たした役割は大きいものがあります。(この東欧その他の革命にしても、初期の頃には、社会主義に対する資本主義の勝利だとする皮相的な捉え方が持てはやされたが、実際はそれだけに止まるものではなく、前述した様に、左右を問わず独裁・専制体制はやがて崩壊するが、それを真に民主化への契機に出来るか否かは当該国市民の政治的力量如何に因ると、捉えるべきものであろう)

 その当時から比べても更に情報伝播が進んだ今日の日本において、「ネット共謀罪、ネット治安維持法」みたいな事が、そう簡単に出来る訳がありません。いくら規制をかけてきても、海賊版メディアと同じで、次から次へとミラーサイトが出てきて、やがて規制そのものをなし崩しにしていく動きが出てくるのではないでしょうか。

 既に当の与党自身にしてからが、今度の参院選で、公選法上のネット規制を有名無実化するかのように、公示後もHPの更新をやってのけているのですから。まさか「自分たちだけは良くて他の人がやるとダメ」という事ではないでしょうね。若しそうだとしても、それならそれで、その「靖国・グッドウィル」連合の「美味しい国」の「北朝鮮・中国ぶり」が全世界に曝け出されるだけです。その時には、北朝鮮向けの民間拉致被害者救出放送「しおかぜ」と同じノリで、派遣・請負企業で横行するピンハネ・パワハラや、ネットカフェ・マクドナルド難民や、「おにぎり食べたい」と言って死んでいった生活保護難民の実態告発を、海外から「美味しい国・日本」に向けて、やってやれば良い。
 http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070713iaw5.htm 

(参考記事)
 情報通信法関連の事項については、ヤメ蚊さんのブログで、下記の様にシリーズとして精力的に取り上げられています。
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/97954b4f23c2540c2dd6ac270b1cbb40
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/1f1b493848de98ca677b7bf7176a12c3
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/a54d50e01cd7d431d348098e83b1e8e3
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/2903aafd735cdee87dadc03696c3b012
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/63c9b601bf3eebb047413ea3898175d4
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/3e9c133a311dd293b8f7006a9e1c7a73
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/85099eeb655e7d2322edc68882129424

 ネット言論と公選法との関係については下記参照。とりあえずは、今までのTB・引用先記事から再掲(適宜追記予定)。
 http://tukui.blog55.fc2.com/blog-entry-407.html
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/9119a4f6419207b69c7b9a5892171d8b
 http://selgae.exblog.jp/1698425
 http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2007/07/post_cdae.html 
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