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なにわB級グルメ探訪21 木津市場の鰻丼

2013年11月12日 22時32分15秒 | なにわB級グルメ探訪
    

 秘密保護法など政治課題が目白押しの為、最近は書く機会がなかったグルメ探訪シリーズの記事ですが、いつまでも書かずにいると忘れてしまうので、ここらで少し書き足しておきます。
 実は10月末頃に大阪の木津卸売市場に鰻丼(うなどん)を食べに行って来ました。昔はごく普通に食べられた鰻丼ですが、昨今は鰻(うなぎ)の価格高騰でなかなか食べられなくなり、「いづも屋」など鰻丼の老舗も相次ぎ閉店し、最近ではどこに行っても美味しい鰻丼が食べられなくなりました。もし食べれたとしても、吉野家あたりの中国産の養殖うなぎを使用した、安いがあまり美味しくない鰻丼ばかりで。そう思うと、昔は別に好きでも嫌いでもなかった鰻丼が無性に食べたくなって来るから不思議です。多分、子供の頃に食べた味が今も頭の片隅に残っていて、その記憶が私を「食べ収め」に駆り立てていたのかも知れません。

 木津市場は大阪市浪速区にあります。最寄駅は地下鉄四つ橋線・御堂筋線の大国町で、そこから地上に出て国道26号線を北に少し歩き東に曲がれば市場の建物(左上2枚の写真)が見えてきます。難波からだと国道26号線を逆に南にたどれば徒歩15分位で着きます。市場の2階には「太平の湯」というスーパー銭湯も併設されています(真ん中の写真)。
 市場の公式HPによると、起源は平安時代までさかのぼり、朝廷や近くの今宮戎神社に鯛を奉納した記録も残っているとか。その後、江戸時代に今の市場の原型が生まれ、1810年(宝永年間)に幕府から公設の市場として正式に認められたのが直接の始まりだとか。
 やがて時代は下り、大正時代に市場は一大転機を迎える事になります。1923年(大正12年)には大阪でも中央卸売市場が創設され、木津市場も他の市場と一緒にそこに併合される事になりました。しかし、木津市場にもそれなりに地域に根ざして来た歴史があり、市場統合に抗する中で、最終的には木津市場の存続が図られるようになります。
 第二次大戦の空襲で一時は壊滅状態になるも、戦後は民営市場として完全に復興し、今は2008年のリニューアルオープンを機に、「朝市」や「横丁」オープン(右上2枚の写真)など新たな企画で顧客拡大を図っている所だとか。

 

 その市場の中にある鰻屋さんに鰻丼を食べに行って来ました。鰻丼は関西風の鰻の「まむし」で、まむし、上まむし、特上まむしの三種類に、サイドメニューとして肝吸いやうざくなどもあります。私が行ったのはお昼時で、奮発して上まむしと肝吸いを注文しました。
 流石は上まむしというだけあって、鰻が3切れも入っていました。味も肉厚でしっとりと柔らかく、吉野家や自宅近所のうどん屋で食べる数百円~千円前後の中国産の鰻とはやはり雲泥の差でした。
 ちなみに、関西では鰻丼の事を「まむし」と言い、同じ鰻丼でも関東の「蒲焼(かばやき)」とは調理法が全然違います。関東では鰻を背中から捌(さば)き蒲焼にしてからタレに漬けるのに対し、関西では鰻を腹から捌いて蒸してからタレをかける・・・だったっけ。でも、最近は毒蛇のマムシと勘違いされるのを嫌うからか、関西でも「まむし」なんて言う人はほとんどいなくなりました。

 ただ、食べ終わって最後に、「ブログに載せたいので玄関先の写真も撮らせて下さい」と店の人にお願いしたら、それはダメだと断られました。鰻丼の写真は全然OKだったのに。そのお店は、市場のHPとは別に店のHPもあって、そこには玄関先の写真もデカデカと載せているし、今まで関西のグルメ雑誌やテレビ番組でも何度も取り上げられてきた店なのに。そう言えば、店のHPにも鰻丼の価格が全然載っていませんでした。別に安売りのスーパーで買う訳じゃなし、毎日食べる物でもないので、ある程度値が張るのは客も承知の上なのに、何故正直にHPに値段を載せないのでしょう。これじゃあ全然、宣伝にならないじゃないですか。一体何の為のHPなのかと言いたくなります。そういう訳で、店名と価格についてはここでは伏せておきます。
 せっかくの市場関係者の発案による「朝市」や「横丁」(出店の屋台村)も、何かチグハグというか、「大衆食堂とファミレス」「万屋(よろずや)とコンビニ」を無理やりくっつけた様な、「とってつけたような感じ」がどうしても拭えませんでした。目には見えない「新旧対立」みたいなものが感じられて。せっかく鰻丼の味は良かったのに、それだけは少し残念でした。

 左上の写真がその鰻丼。右上の写真はターレットトラック(通称:バタバタ)といって、市場内で荷物を運搬する際に使う小型輸送機。後方の荷台に商品を載せて、前方の円形のハンドルで方向転換します。
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