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これも是非、冬の七草に加えて欲しいw

2021年12月22日 22時46分00秒 | なにわB級グルメ探訪

今日12月22日は冬至です。この冬至に食べると良いとされているのが「冬の七草」です。一年で最も日照時間が短い冬至に、南瓜(なんきん=カボチャ)、人参、蓮根、銀杏(ぎんなん)、金柑、寒天、饂飩(ウドン)の七品を食べる事で、無病息災を祝うのだそうです。「春の七草」は知っていましたが、「冬の七草」は知りませんでした。これらの食品は、「なんきん、にんじん、れんこん…」と、「ん」が二つ重なる事で、昔から縁起物として重宝されたのだそうです。

こうして並べてみると、いかにも縁起物という感じがします。人参、蓮根などは、おせち料理の食材として使われて来ました。銀杏、金柑なども縁起物として重宝されていますね。ただ、寒天はどうかな?寒天の材料は海藻のテングサで、それを夏は心太(ところてん)にして涼菓として食べますが、冬の鍋料理には余り使われないのでは?春雨と形が似ていても、両者は全く別物だし。但し、ウドンについては、これも野菜ではありませんが、昔は「うんどん」と言った事から、寒い冬に体を温める食材として、冬至の時期に食べるようになったと聞きます。

今週末にはまた寒くなるそうです。寒い時は何といっても鍋料理が一番。私も本当は白菜なんか一杯鍋に入れて食べたいのですが、一人暮らしなので、どうしても食材が余ってしまいます。ワンルームのシステムキッチンには、備え付けのワンドアタイプの冷蔵庫しか置けないので、野菜を大量に買っても食べきれないのです。かと言って、スーパーで買う惣菜の鍋セットや、外食チェーンで食べる鍋料理は、具も少ないし、味付けも私にとっては濃すぎるので、なかなか食べる気にはなりません。

そこで、本格的な鍋料理は諦め、それに代わるもので栄養を取る事にしました。昨日の夕食は鶏の手羽先と大根を煮て、余った出汁で溶き卵にして、そこにウドンを入れて昼食に食べました。そして、ウドンの付け合わせに使用した蒲鉾の残りで、今夜の夕食は木の葉丼と豚汁、南瓜の惣菜にしました。その後、近くの銭湯でユズ湯を堪能して来ました。お陰で、ウドン、ユズ湯、南瓜、(豚汁の)人参と、それなりに冬至の一日を実感する事が出来ました。明日の夕食は肉じゃがセットの玉葱・ジャガイモとソーセージでポトフにします。その次はおでんにしようかな?

でも、この「冬の七草」。ウドンも、確かに鍋料理の定番の具ではありますが、野菜(冬の七草)に含めてしまうのはどうかなあ?「堅い事言うな」と思われれるかも知れませんが、私としてはやはり納得が行きません。「冬の七草」って、そんなに軽いものだったんでしょうか?「ん」の発音が二つ重なるから縁起物なんだ、別に野菜でなくても構わない、と言うのであれば、私が撮影した送電線の夜景も、「そうでんせん」と「ん」が二つ重なる縁起物として、是非、「冬の七草」に加えて欲しいですw。臨海工業地帯に電気を送る送電線も、重要なインフラであり、形もまるで海の守り神みたいに堂々とそびえたっているのですから。送電線鉄塔の上のライトなんか、まるでスーパーマンの目のようじゃないですか。送電線夜景も工場夜景と同じで、見るほどに癒されます。

実は、この「冬の七草」の野菜については、前記七品以外にも、色んな組み合わせがあるようです。その一つが、①フキノトウ②福寿草③節分草④雪割草⑤カンアオイ⑥春菊⑦水仙の組み合わせ。これは明治時代に伊藤篤太郎という植物学者が選んだものですが、選定基準が曖昧なので、余り広がらなかったようです。

次に、①三つ葉②春菊③レタス④キャベツ⑤セロリ⑥ほうれん草⑦葱の組み合わせ。こちらは桜の開花予想を始めた大後美保という人が選んだものです。この組み合わせなら、私も完全に納得します。特に三つ葉、春菊、葱などは、まさに鍋料理の定番です。

しかし、「冬の七草」も、これだけ諸説あったとは驚きです。これでは「恵方巻きサンド」のように、適当な歳時記をでっち上げて、商品を売り付ける事も可能になってしまいます。明治時代以降に強調されるようになった「日本の伝統」の中には、このような胡散臭い「伝統」もある事が、よく分かった「冬の七草」でした。


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1 コメント

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Unknown (ぶた猫ぶーにゃん)
2021-12-25 08:13:51
おはようございます。
まさに藤井青銅さんの「『日本の伝統』の正体(新潮文庫)」そのものの内容ですね七草の話。
この本は「日本の伝統」の大部分は古くて19世紀からのでっち上げということが示されています。
忍者という言葉が実は戦後の時代小説で作られた「現代用語」だったというのは目から鱗でした。

さて、年末年始いよいよ引っ越しをすることになりました。父親(毒親)から身を守るためです。
これからもプレカリアートさんのブログを拝見し続けますのでよろしくお願いいたします。
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