総選挙の終盤の情勢が各マスコミでで報道されてる。朝日の調査では安倍内閣の支持率は38%、不支持率は40%、NHK調査ではそれぞれ39%と42%でだった。それでも与党は300議席近く確保し、自民党単独でも絶対安定多数の261議席をとれる可能性があるという。
日経調査の投票したい政党では自民33%、公明8%、立憲民主17%、希望13%、共産6%で残りはその他と未定だ。与党は41%、野党3党は36%だ。それでも上記の与党300議席となると、全議席465の64.5%になる。これぞ現在の小選挙区制度によるマジックといってよい。
民進党の分裂騒ぎで今回の選挙で注目を集めたのが無所属候補だ。緑の党から排除された元民進党の無所属候補者は、比例区で復活は勿論無いし、選挙街宣車も自分のもの一台だけというハンデを背負っての闘いだ。古くからの友人大阪11区の平野博文は希望が維新と連携し、大阪からは候補を立てず維新の候補を支援すると決めたので、止む得ず無所属で自民、維新の候補者と闘う。今から思えば、10区の辻本清美のように立憲民主から出れば良かったと思うが労働組合の組織候補であるからパナソニック労組の判断だったのだろう。
それにしても、希望との合流のさい、大阪では最初から民進党候補者は排除されていたのだ。前原代表はそれを飲み込んでいたとしたら、排除の論理は小池でなく実は前原ということになる。野党がこんなことをやっていて自民党に勝てるわけがない。
東京選挙区の8区から立候補している円よりこさんから毎日のように支援要請のメールが来る。どこかのパーティで名刺交換をしたからだろう。この区は自民党対彼女のような無所属、希望、共産、立憲民主との構図で、自民が断然有利だ。ネットで資金集めをしたり、運動員は皆ボランティアで、しっかり闘っているので、中選挙区だと円さんにも芽はあるのだが、野党分裂で小選挙区の欠点が今回ほど表に出たことはない。