行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

朝ドラエール、奇跡の筋書き

2020-05-21 17:34:55 | テレビ・映画

朝ドラが古関裕而氏モデルのドラマということは承知して見始めた。福島の片田舎の小学校時代の主人公裕一を取り巻く子供の中からやがて、日本を代表する声楽家や作詞家が出てきて、作曲家の裕一とともに東京で活躍するという筋書き、当に奇跡といえる。実モデルは古関裕而、野村俊夫、伊藤久夫とそれぞれ歳が違うが福島三羽がらすといわれてきた面々だ。私の好きな「暁に祈る」は福島三羽がらすの作品で、母から父が出征の話を聞く度に思い出し、涙無しには歌えない。「湯の町エレジー」は最初に覚えた歌謡曲で、今回初めて野村俊夫の作品と知った。ドラマでは野村俊夫と思われる貧困の魚屋の息子がガキ大将として登場し、やがて作詞家になり、裕一と「暁に祈る」を作るのだから実話どおりで奇跡に近い。

更に明日のドラマでは早稲田の応援歌「紺碧の空が」苦労の中、ようやく作曲でき早慶戦で披露される。この応援歌は、知り合いの早稲田の応援団員から作曲家を紹介してほしいとたのまれた伊藤久夫扮する小学校時代のクラスメートが裕一を紹介したことで生まれた。当時、クラシックの殻から抜け出せず、悩んでいた裕一が「紺碧の空」でヒット曲を生み出せるようになったきっかけとなり、これも実話に近く、福島の縁が奇跡に結びついた。こんなこととはつゆ知らず私は学生時代、神宮で歌っていた。

このドラマの主人公は裕一なのだが、伴侶となり裕一を励まし続ける音を演じる二階堂ふみの百面相のような表情変化に注目している。どれがほんとの顔なのか判らない。目を剝いて獅子頭のような顔、可愛い少女のようなすまし顔、目と口が大きいので平安美人には成れないが・・・・

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