行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

男子プロゴルフの最終戦、日本シリーズJTカップで希望が出てきた

2023-12-04 23:05:58 | 年金生活者
低迷している日本男子プロゴルフ、16番ホールまで若手の蝉川泰果(22)賞金王確定の中島啓太(23)、金谷拓実(25)が14アンダーで首位に並び久々に息詰まる展開となった。昨年、一昨年はベテランの谷原秀人が連覇しており若手の奮起が要請されていた。

東京よみうりCCは最難関が18番最終ホールでグリーンの傾斜はきついため、ピンの上に付けるとパーは取れない。17番パー5で、蝉川はバーディをとり、中島は蝉川より近いバーディパットを外してしまい蝉川は15アンダーで1打リードして18番へ。
蝉川も中島も18番ではピンが手前に立っているので、グリーンにはのせず手前に外した。前日ここでダボをたたいている蝉川は20ヤード近く外したグリーンの右手前から、ここで新人とは思えない急傾斜のグリーンを考えた突き刺さるようなスピンショットをピンそばに決めて、優勝をつかんだ。
中島もピン左手前からあわやバーディかと思えるアプローチだったが入らず。しかしさすがに賞金王という闘いであった。この若手の勢いに負けたのが最終組で回った石川遼、後半ボギー、ダボと8アンダーに後退、7位に終わった。大会3連覇を狙った谷原秀人は9アンダーの6位となり、世代交代を印象づけた。

蝉川泰果は1981年の羽川豊が23歳で記録した大会最年少優勝を22歳で更新し、アマ、プロでのメジャー2冠は初の快挙となった。確か羽川が優勝したときは18番でピン横に付け90度近く曲がるパットを決めて優勝した場面を記憶している。

日本女子プロゴルフには23歳以下でも山下美夢有(22)に代表されるように首位争いをしている選手が常時10人ぐらいはいる。しかもすでに4勝をしている桜井心那(19)のように10代で活躍してる選手が次から次へと出て来る。男子プロもようやくその流れに近づいてきたようだ。昨年アマでメジャー優勝を飾った蝉川に続き、今年は「ダンロップフェニックス」で史上7人目のアマチュア優勝を果たした杉浦悠太(22)も今大会で18位に入り、低迷している日本男子プロゴルフにも希望を持ちたい。




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