行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

クロマグロ規制への対応

2010-03-13 16:01:45 | Weblog
13日から開催されるワシントン条約締約国会議で、大西洋クロマグロが「絶滅の恐れがある種」に指定され、輸出入が禁止される可能性が高まっている。昨年モナコが提案し、今回は米国だけでなくEUが支持に回ったため可決される可能性が大きい。

BBC放送によれば、これまでEUは漁業規制で対応してきたが近代的大型船によるクロマグロ漁が始まった時の資源量の15%にまで減少したことから全面規制に政策を変更したもようだ。小規模の生業的漁業は例外的に認めるようだが生産量の8割を日本に輸出している大規模漁業は1年ぐらいの猶予期間をおいて廃止されることになる。

スーパーで売られていた比較的安いクロアチアからの輸入物も地中海が含まれるためなくなる。フランス、スペイン、イタリア、マルタ(EUで唯一反対を表明)などでは大型マグロ漁業企業の倒産が予想されるが野生動物保護運動の高まりに抗することができなかった。欧州では象牙並にクロマグロが議論されている。

今後大きな問題となりそうなのは、鯨は別として、フカヒレ漁業、たらなどが予想される。。特にフカはひれを切って放出する写真が報道され、フカが方向感覚をなくし残酷だと非難された。

年金生活者にとっては、クロマグロやフカヒレが無くてもいっこうに困らないが魚の資源確保は生活安全上必要だ。日本は海に囲まれ、漁業資源に恵まれているのだから遠い大西洋やアフリカまで遠征する漁業や漁業資源の買い占めなどは国際協調を基調に控えめにして、自国での養殖や栽培漁業に力を注ぐことだ。戦後日ソ漁業協定で苦しめられ、鮭の養殖に活路を開き、その技術を南半球の国々に広め感謝された事例があるではないか
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