行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日本は高齢者が働きすぎるよ麻生さん

2009-07-26 22:46:19 | Weblog
麻生首相が若手経営者の会で「日本は65歳以上の人たちが元気。その元気な高齢者をいかに使うか。この人たちは皆さんと違って働くことしか才能がないと思ってください」と述べ、さらに「80を過ぎて遊びを覚えても遅い。遊びを覚えるなら青年会議所の間くらいだ」「60過ぎて、80過ぎて手習いなんて遅い」
私の知ってる友人は退職してから手習いで植栽を覚え、好きな植木屋をやっている。長いサラリーマン生活の中で長く暖めていたことを退職後実現して第2の人生をエンジョイしている人は多い。それが新しい仕事か趣味・遊びかは別として「働くことしか才能がない」とは麻生首相の現実離れ認識がまたもや暴露された。

65歳以上の男性就業率を見ると、日本は29%と異常に高い、その次に高い米国が19%、EUの中で英国が高いが9.9%あとは仏2%、独5.3%、伊6.0%と一桁だ。日本の労働者は良く言えば働く意欲が強い、悪く言えば老後が不安だからとにかく働かなくてはという強迫観念が強い。この国際比較数字は労働時間と同じ傾向が見られる。政治家はこれをどう見るのだろうか。麻生さんはもっと働けと言っているようだ。

ワークシェアリングのもう一つの側面から言えば、日本は65歳以上就業が高く若者の雇用を奪っているとも言える。私は麻生首相の期待に反して、働く才能がないが60過ぎての手習いと遊びで忙しい。
かつてイタリア人の友人が40年働くと年金生活には入れるその日を楽しみにしていると言っていた。仕事止めて何するのと聞いたら気の置けない仲間とゆっくりワインでも飲んで過ごすと返事が返ってきた。それでも日本より労働生産性は高い(6月25日ブログ参照)。
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