今日から消費税が3%あがり、8%になった。昨年末からの企業側の宣伝に乗せられた消費者の対応は駆け込み需要となって、経済に不安定要素を加えた。かつての石油ショック時でのスーパーから商品がなくなるといったことはなかったが、子供部屋まで洗剤や化粧品で一杯といったテレビ報道で買い出動した人も出ただろう。
特に大型家電や100万を超える腕時計が品薄になるといった現象は首をかしげざるを得ない。2月の消費者物価が1.3%も上がり、デフレ脱却と安倍内閣はほくそ笑んでいるが、寄与したのは3%節約しようと駆け込み需要で値段がつり上がったエアコン(26%増)、洗濯機(10.7%増)で、これまで値段が下がり続けていたテレビ(5.8%増)までも3%以上上がり、買った消費者はかなり損をしている。
販売店側は4月以降を心配しながら、千載一遇のチャンスとばかりに商品を店頭に積み上げていた。通信販売も負けじと販促をかけ、これが予想だにしない事態を引き起こしている。宅配便が麻痺してしまったのだ。何も知らずに自分が荷物を送るべくクロネコに電話したが、先ずつながらない。ようやくつながったら引き受けてもいつ着くか判らないので自分で運んでくれとのつれない返事。
駆け込み需要で儲けたスーパーやデパート側は、4月以降の対策に知恵を絞る。大部分が目くらまし作戦だ。最も多いのは一部の商品を値下げあるいは価格を据え置きし、それを前面に出し、お得感を消費者に訴えるやり方。あるデパートでは4月から店頭の商品を6割ぐらい31日に徹夜で入れ替え、値上がりが判らなくしてしまう作戦。
そして、本日4月1日、開店できないスーパーが出現、値上げへのシステム変更にトラブルが発生したためだ。
かくして日本列島は悲喜こもごもの狂騒曲でエイプリルフールが終わろうとしている。
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