行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ipadの衝撃

2010-04-25 23:33:12 | Weblog
iphoneの販売が2.3倍となり、1~3月期のアップルの利益は90%の増益で2860億円と発表した。日本の携帯メーカーや電子機器メーカーでは想像もできない金額だ。続く新製品のipadは米国で40万台をこえる売れ行きで、日本や韓国での発売は延期された。

Pconline の報道によると、499ドルのipadの場合、部品原価は250ドル、かなり利益率は高いと想像できる。私が注目したのはその調達先、単体で最も高い部品のディスプレイの推定原価は65ドル、供給メーカーは韓国LGだ。

 次に高い部品はタッチスクリーンで、原価は30ドル、供給メーカーは台湾Wintekだ。分解した16Gバイト・モデルは韓国Samsung Electronics製のフラッシュメモリーを搭載しており、その原価は29.50ドル。またTDK傘下の香港Amperex Technology製のバッテリーの原価は21ドル、心臓部のA4プロセッサとGPU(Samsung製)の原価は19.50ドルと推定している。

先端電子製品の部品は日本製というのは神話になり、日本パッシングに近い。ipadは韓国・台湾製といってもおかしくない。
そもそも、ipadのような製品が何故日本の電子機器メーカーから出てこなかったのかという問題もある。ipadの兄弟分,ipodーtouchを使用しているがおもちゃのつもりで買ったのだが何しろ立ち上がりが早いので、メールチェックはPCはいらないくらいだ。しかもWeb閲覧も画面が小さいことを我慢すれば実に手軽だ。小さいので文章の入力は慣れないと難しいがこの点ipadは9インチの画面なのでキーボードも大きく、入力も苦にならないだろう。

ipadは日本人には大きすぎると言うが、wifiモデルで680gはbookPCよりは軽い、日本でも売れることは間違いない。日本のPCメーカーは既存のマザーボードなどのPCの形にとらわれ、ユーザーフレンドリー、ヒューマンインターファイスといったことに重きを置かなかったことからこの種の製品の開発に後れをとったのだろう。

それにしても日本の電子部品が分解したらなかったという衝撃は大きい。

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