1打差2位から出た主催者推薦出場の山内日菜子(26)が、地元・宮崎市で、通算10アンダーで初優勝。2002年から施行されたQTランク(ツアーの優先出場順位)が歴代で最も低い181位のプロ8年目が、実力者比嘉真美子、川崎春花との接戦を制し奇跡の栄冠をつかんだ。
この奇跡にはいくつかの要因が寄与した。先ず181位QTランクからは今シーズンのレギュラーツアーには出られないが、地元出身ということで主催者が推薦したことが第一、そして山内自身が小学3年の時から、このコースを回っており、熟知していた。もちろんプロ8年の経験と努力があり、181位といってもQTランク戦でクラブを15本入れて4ホールまで気がつかず8ペナを科された結果だ。絶望から歓喜へ、人生山あり谷ありを短期間で経験しわずかなチャンスをものにした。
山内日菜子は緊張のあまり、序盤、2番、3番で連続ボギーをたたき首位川崎とは4打差に、11番ではグリーン上で同組選手とラインが重なったため、ボールマーカーをパターヘッド分、ずらした。その後、山内がボールマーカーを戻さずにプレーに入ろうとした時、ギャラリーから「マーク!」という声が上がり、2ペナをのがれた。地元ファンの熱心な応援も奇跡を生んだ。14番でチップインバーディーの幸運を呼び込み、首位タイに、16番もバーディーを重ね、ついに単独首位となった。
海の向こうからは古江彩佳の活躍のニュース
LPGAドライブオン選手権 最終日◇26日◇スーパースティション・マウンテンGC(アリゾナ州)
最終日に7バーディを奪って猛チャージを見せた古江彩佳。さきにトータル19アンダーの単独首位でホールアウトしたが、その後ジョージア・ホール(イングランド)、セリーヌ・ビュティエ(フランス)に抜かれたとはいえ、単独3位フィニッシュは見事なプレーだった。
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