行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

夏山の思い出 郵便バスで氷河めぐり

2010-08-04 23:21:27 | Weblog
スイスでは郵便配達に黄色の車体にホルンのマークを付けたバスを使っていて、ついでに交通機関として人間も乗せてきた歴史がある。どんな山奥でも1日1便はバスが有るわけで、現在では観光バスまで運行している。観光バスでも呼び名は依然として郵便バスだ。
早朝グリンデルワルド駅前の郵便バス停から乗ることにし、どんなバスが来るのか心配していたが、大型の冷房付きバスなので安心した。ドライバーの英語もわかりやすくこれも安心、ドライバーは運転をやりながら、ガイドをし、かつ参加者から料金(44フラン)を集金、さらに乗車記念グッズまで配る多能工でスイスの労働者の賃金が高いわけがわかった。グリンデルワルドでは10人くらい乗り込み空いていたが、インターラーケン、ブリエンツ、そしてマイリンゲンでお客を拾うと満席になった。

山にはいると2000mをこえる峠を上ったり下ったりした。高度差が1000m近くもあり、巨大なジェットコースターに乗っているような感じだった。アルプスでの運転は狭い山道やヘアピンカーブの連続で、大型バスをガイドしながら操るという神業に近い技術が必要だ。ヘアピンカーブではバスはかなり前にクラクションを鳴らし、対向車がカーブの手前で止まるように合図していた。


マイリンゲンをすぎ、最初のズズーデン峠へあがりきると目の前に見事な氷河が見えてきた。シュタイン氷河の上から下まで全体が見えて、麓には綺麗な池が形成されていた。(写真上)
昼食をアンデルマット(写真下)という氷河特急停車駅の小さな町で取り、バスは次のフルカ峠まで登った。フルカ峠はローヌ川の源流(写真下)、ローヌ氷河は目の前、氷河の中に横穴を掘り5フランで入場できるサービスを実施していた。氷河の中は綺麗な青の洞窟といったあんばいで、高気温が続いているため、天井からどんどん溶けた水が流れていた。ここは北海と地中海の分水嶺などと説明されたがぴんと来なかった。




最後に登ったのがグリムゼル峠、この峠の中腹、トンネルの奥深くに高レベル放射性廃棄物の保管実験研究所が有り、22年前に訪問したが、今はどうなっているか、

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