人類にとって、空気と水は無いと生存できない。ところが異常気象で水に異変が起きている。今年に入って、極端な洪水と渇水のニュースが多い。6月以降、パキスタンではモンスーンによる豪雨と深刻な熱波に続く氷河の融解の影響によって大規模な洪水が発生している。政府によると国土の3分の1が水没し、皮肉なことに飲み水が不足し、伝染病の発生も予想される。復旧に10年はかかるという。
一方欧州では渇水によりライン川の水位が下がり、物量の大動脈が使用できなくなり、特に石炭が運べなくなりエネルギー危機が心配されている。ドイツに行ったとき、ライン川観光船でワインを飲みながらローレライの岩壁を俯瞰したが今やストップだ。フランスではワインの生産がダウンし、水をあまり使わない品種に植え替えようという動きも出ている。
それらに比較すると昭島では豊富な美味しい飲み水に恵まれ、何と幸せなことか!先週、その秘密を水道局OBの方からロータリークラブの例会卓話で聞いた。
なぜ豊富なのか?昭島はちょうど水瓶の上に位置しているような状態だからだ。市内には深さ150m~250mの井戸が20本ある。深さ50mくらいのところから水をぬいて供給し、井戸水だからそのままでも飲めるが、法律で定められている最小量の消毒(次亜塩素酸ナトリウムによる)で済む。美味しさの秘密だ。
東京都では水道事業の一元化が進み、自前の井戸で水道事業を行っているのは昭島市、羽村市、武蔵野市、檜原村のみで他は東京都水道局が水道事業を行っている。
他の都市と較べるため、水道料金を調べてみた。AllAboutマネーによると、給水管の口径が20mm、2カ月の使用水量が40立方メートルの場合、東京都水道局(23区とその他の市)5623円、武蔵野市5462円、羽村市5016円、昭島市3674円と昭島市は断トツに安い。
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