行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

待機児童問題、政治家は無責任で危機感が無い

2016-03-10 21:13:42 | Weblog
「何なんだよ日本。一億総活躍社会じゃねーのかよ。昨日見事に保育園落ちたわ。どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか」いささか乱暴であるが怒りをぶつけるようなブログが書かれたのは2月中旬。2月29日の衆院予算委員会では、民主党の山尾志桜里議員が取り上げた。安倍晋三首相は「匿名である以上、実際に本当であるかどうかを、私は確かめようがない」と答弁。議員席からは「誰が(ブログを)書いたんだよ」「(質問者は)ちゃんと(書いた)本人を出せ」とやじが飛んだ。この無責任なやじに待機児童を持つ母親が怒りを爆発させ、事実か確かめようが無いという答弁に「私がそうだ」というプラカードを持って国会に押しかけた。
怒りの署名はあっという間に2万名も集まり塩崎厚生労働相に渡された。
 
小泉元首相が待機児童ゼロを言い出して以来、歴代首相から末端の地方議員まで、選挙の度に公約しているが未だ解決してない。この間、無認可保育園での事故死も起きており、働き続けたい1歳児を持つ母親が悩みに悩んでいる。国会で実際に本当かどうかなどと呑気なことを言っているのを聞けば怒り心頭だろう。そこへ一億総活躍社会などと現実離れのスローガン?を言われれば冒頭のようなブログを書きたくなる。我が家でも同じ悩みで、嫁さんはこの4月をにらんでいる。姪は両親をたより、仕事復帰とのこと。
政治家は世間で起きていることに無頓着で、選挙になれば待機児童ゼロを言いだし、人口減少に歯止めをなどと言ってる割りに危機感が足りない。
 
厚労省の調査では平成25年4月の待機児童数22,741人から、21,377人増加し、10月には44,118人となり増え方も凄まじい。この問題は与野党問わず、国会から首長、地方議員まですぐ取り組んで貰いたい。

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