本日、安倍首相が辞任した。長期政権だけに功罪はあったが、振り返ると政治の私物化だけが印象に残った。しかも1強といわれるだけあって、森友学園も加計学園も疑惑はうやむやのままだ。強引に検事総長人事に介入したことは疑惑隠しの一環ではないかとさえ思えた。さすがに此の人事の介入は世論や検察OBの強烈な反対と本人の賭け麻雀でおじゃんになった。
昭江夫人が関係した森友学園問題では、国有地売却を巡る一連の問題で、不当に土地を値引きしたとする背任容疑や、学園との取引に関する決裁文書を改ざんした有印公文書変造などの容疑で告発された佐川宣寿元国税庁長官や財務省職員ら計10人について、大阪地検特捜部は不起訴(容疑不十分)処分となったが、国会では何の説明もないままだ。無理矢理改竄させられ、責任を感じて自殺した近畿財務局の職員の妻が民事で争っているので、明らかにして貰いたい。
加計学園獣医学部設置疑惑では加計学園理事長と首相は一緒にバーベキューしたり、ゴルフをする親友であることが明らかになり、側近の荻生田文部大臣も加計学園系の大学の教授だった。また、文部大臣だった下村博文が13,14年在任中に加計学園幹部から各100万円のパーティ券代を受け取っていた。加計学園が今治に獣医学部を開校したことを考えると、通常の手続きで設置との国会答弁は信用できない。
極めつきは桜を見る会の私物化だ。2019年、安倍首相の後援会関係者850人が「桜を見る会」参加のために上京し、安倍晋三後援会の「桜を見る会前夜祭」で気勢を上げた後、当日早朝、宿泊先のホテルから貸し切りバス17台を連ねて新宿御苑につめかけ、しかも、安倍首相は桜を見る会の開門より30分も前に、地元後援会の人々を会場内に招き入れて記念撮影をしていた。花見の会じたいが税金で自公与党の幹部の後援会員をもてなしていたというのが実態なら、選挙のための供応以上に悪質だ。参加人員が毎年増え、18000人になり、費用も5000万を超えている。芸能人が呼ばれたのは後援会員への供応だった。公職選挙法第221条の、買収および利害誘導罪の疑惑だ。司法はこれを見過し、お咎め無しだ。
あとは誰がなるのか判らないが、とりあえず普通で良いから「まともな政治」に戻してほしい。村山、小泉時代が懐かしい。
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