行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

麻生大臣は日本の新聞に御礼を言わなければならない

2018-04-01 21:43:44 | 政治
先月末、麻生大臣が国会内で「『TPP(環太平洋経済連携協定)11』これは日本の指導力で、間違いなく締結された。茂木経済再生担当大臣。0泊4日でペルーを往復していたけど、日本の新聞に1行も載っていなかった。森友の方がTPP11より重大だと考えているのが日本の新聞のレベルか。政治部ならともかく、経済部までこれか」と信じられない発言をした。
 
先日の佐川前理財局長の証人喚問が真実とすると、麻生財務大臣や官邸は一切知らない間に、決裁文書が改竄されていたことになる。日本の新聞が当に命がけで追求し、報道しなかったら財務官僚が大臣を無視して国会を欺いたことになる。自分の立場をわきまえている常識人なら、「日本の新聞良くやった。部下にもう少しで欺され、自分は大罪を犯すところであった」と礼を尽くすところだ。
 
それが冒頭の発言だ。これでは日本の新聞が余分なことをしたことになる。それとも、マサカと思うが自分も改竄に関わっていたため、あばかれ怒り心頭になったための発言か、ついでに付け加えると茂木大臣が出張したのはペルーでなくチリだった。
 
政治家の発言はどうしてこんなに軽くなったのか?海の向こうのトランプ大統領はアマゾンが税金を払っていないと企業を攻撃し、株価が7%も下落したが、ニューヨークタイムスはアマゾンが法人税だけで2015年273百万ドル、2016年412百万ドル、2017年957百万ドル(101442百万円)といった巨額の税金を納めていると報道している。株価操作をしたと思われても仕方ない。

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