行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

女子プロゴルフ初優勝の難しさ、12年目でサイ・ペイイン

2022-03-14 18:37:30 | スポーツ

明治安田生命レディス、17番まで12アンダーでサイ・ペイイン、稲見萌寧と同期の石井理緒が初優勝を狙った。初日からトップを走った植竹希望はやはり初優勝のプレッシャーで11アンダーにスコアを落とした。日本に来て12年、ようやく努力がめぐってきたのがサイ・ペイインで、18番でバーディをとり13アンダー、初優勝にたどり着いた。

昨年、7回の2位ながら優勝できなかった西郷真央は先週初優勝し、伸び伸びとプレー、12アンダーで連続優勝を狙ったが18番でバーディパットを外した。植竹希望も18番でバーディをとり、1打差の2位タイは石井理緒、堀琴音、西郷真央と4人となり、激しいゲーム展開となった。

今年度、産後初参加となる横峯さくらが注目された。3アンダー44位の結果で、まずまずの結果だ。日本の女子プロで子供を産んで優勝できたの樋口久子以来6人しかいない。最近の例では昨年サマンサタバサで優勝した若林舞衣子で、今回は1打足りず予選落ちとなった。米国では当たり前だが、日本のゴルフツアーでは託児所を設けてないので、子供を産むと一週間ぐらい掛かるツアー参加は難しい。宮里愛は引退して子供を産んだ。横峰(37歳)は今回協会の計らいでクラブハウスに一室を提供され、子連れで参加した。キャディを務める夫と今後の活躍を期待したい。若い世代が続々と参戦し盛り上がってる女子ツアー、こうした世代にも将来安心してプレーできる証明を横峯さくらは狙っているようだ。

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泥沼化するロシア、ウクライナは代理戦争化

2022-03-12 18:41:08 | 海外

連日のロシアの攻撃、悲惨なウクライナ市民、これだけ激しい状況でもスマホで戦況が世界に流されている。情報ネットワークは強靱だ。ロシアは経済制裁で孤立し、ロシア人は各国で嫌がらせを受け、芸術でもスポーツでも例外は無い。大義なき戦争を始めた独裁者が責めを負うべきだが、国民が被害に会うという矛盾した光景だ。

欧米NATOはウクライナに武器援助を通じてロシア軍の弱体化を仕掛けている。犠牲になるのはウクライナ兵だ。ニューヨークタイムズによれば、最新の携帯型対戦車ミサイルが効果を上げている他、携帯型対空ミサイルやドローン、無人爆撃機などが投入され、ウクライナ兵の抵抗は激しい。何のために闘っているのか、ロシア兵の士気は上がらないこともあり、独裁者は中東シリアから傭兵を投入すると言いだした。

ロシアではSNSを途絶したので国民は事実がわからない。ユニクロもマックも閉まるし、外資系の工場は休止となり、外国の物資は店頭から消え、じわじわと生活に影響が出て来る。独裁者を止めるのは誰なのか?このままではロシアは泥沼にはまり、独裁者は何とか早期に終わらせたいと焦り、次に何をするのか不気味だ。

日欧間の航空機もロシア上空を飛べないので、スーパーの店頭から、ロシア産のイクラは元よりノルウェー産のサーモンも無くなるとの報道、ウクライナ国民の塗炭の苦しみに較べれば我慢できる。

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年金生活者のマネー、動かざること山の如し

2022-03-10 21:32:38 | 年金生活者

「米国の早期利上げ懸念やロシア・ウクライナ情勢で、年始から世界の株式市場は大荒れとなった。国内公募追加型投資信託(上場投資信託を除く)を対象に年初からの資金流出額(推計値)をランキングしたところ、ハイテク株を中心に投資するファンドからの流出が目立った」と日経の記事。

しかし、中には年初来、一桁の減少に収まっている7位のバランスファンドや10位のREITがある。なんとなくムードで投信を解約した人が多いことが覗える。バランスファンドやリートは比較的安定しており、狼狽売りなどもったいない。

このブログで年金生活者のお薦めファンドはS&P500指数にインデックスする投信で、eMaxis Slim米国株式S&P500は年初来10%弱の減少で、資金はむしろ流入傾向だ。長期保有が原則の年金生活者はこうした大荒れの時は、動かざること山のごとしだ。

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津田梅子のTVドラマ、現代人へのテーゼ

2022-03-08 15:22:16 | テレビ・映画

TVドラマ「津田梅子、お札になった留学生」では先年の渋沢栄一ドラマ「晴天に突け」に引き続き、明治維新期の先人達の勇気あふれる人生に触れ感動した。
先ず驚いたのは6歳の梅子を留学させるという父親仙の決意だ。母親はもちろん反対したが、仙は自ら幕臣時代に米国に渡り、通訳をしていたことから「日本の教育には女性参加が必要だと」信念を持っていたようだ。帰国後、「女性の地位向上」へ梅子と共闘する山川捨松は留学生の中で最年長11歳、咲という名前だったが母親は「今生では二度と会えるとは思っていないが、捨てたつもりでお前の帰りを待って(松)いる」と述べ「捨松」と変えたほどの覚悟だった。

梅子が幸いだったのは11年間世話になったホームステイ先の米国人夫妻が素晴らしい教育者だったことだ。詳しいことはドラマでは描かれてないが子供がいない夫妻にとっては我が子のようだったのだろう。また、当時在米国大使館にいた後の文部大臣森有礼が全面的に支援カバーしたことも幸いだった。11年間留学しても帰国してから当時の日本の壁「男なら仕事はある、女は結婚して良妻賢母に」を何とか打破しようと留学生3人は仕事が欲しくてもがく、捨松の音頭で日本最初のバザーでファンドを集め、看護婦養成に一役買った。やがて留学時代支援してくれた伊藤博文に梅子は女子教育専門学校を提言する。実現したのは華族女子教育の学校で、教育方針も良妻賢母から抜け出せず、2度目の留学から帰国した梅子は捨松の協力を得て、1909年「女子英学塾」(現在の津田塾大学)を開校し、華族平民の別のない女子教育を始める。梅子が強調していたのは「自分の意見を自由に言える女性」で、「女性が男性と対等で自由に活躍できる」日本に変えて行くことだった。

さて翻って、現代を見ると、依然としてジェンダーギャップ指数、世界156カ国中120位、主要7カ国(G7)では引き続き最下位だ。特に衆院議員の女性割合が低いことなど、政治参画における男女差(147位)がひどい。梅子、捨松の努力は100年経っても報われたとは言いがたい。今日は国際女性デーで報道されてるが日本女性の正規社員賃金は男性の74%、つい最近まで、医学部への入学などで差別され、医師の割合が低いとか管理職登用が低いなど、変わらない日本の典型だ。

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女子プロゴルフ、ダイキン・オーキッド、西郷真央、待望の初優勝

2022-03-06 18:12:44 | スポーツ

昨期20~21年、稲見、古江、小祝についで賞金ランク4位でありながら、一度も優勝できず7回の準優勝で涙をのんだ新鋭20歳の西郷真央がついに10アンダーで初優勝、対称的に賞金ランク5位、昨期優勝4回の西村優菜が8アンダー3位となった。

最終組、渡邉彩香、ハン・アルム、西村優菜が前半を10アンダーで折り返したときはこの3人の優勝争いと見ていたが、後半風とフェアウェイに大きく枝を伸ばすガジュマル、固いグリーンなどの障害で次々とスコアを落としショット、パットがさえた西郷に5打差を逆転された。西郷も10アンダーでむかえたパー5、18番では残り220ヤードを4Uで2オンを狙ったが、90度近い壁のバンカーに入り、ピンチとなった。バンカー内で打てるところにパターで打つか、グリーンの反対側に出すかの選択で、後者を選択した。冷静にアプローチを決めピンそばに、パーでしのぎ、優勝を引き寄せた。生涯獲得賞金2億円突破を果たした瞬間だが、初優勝での突破は記録ものだ。

首位を走っていた渡辺の高い球は風に影響され、アプローチショットが乱れた。西村は3人の中で最も安定していたが、15番でガジュマルの枝に阻まれた。ハン・アルムは台湾の選手だけに、風に強い低い球で首位に一時立ったが久しぶりの優勝を意識したのか、突如ショットが乱れた。ゴルフは自然との闘いと同時に自分との闘いでもある。

昨年の賞金女王稲見萌寧は昨日4アンダーで回り、トータル6アンダーで最終ラウンドに臨んだが固いグリーンでショットがグリーンオーバすることが多く、後半崩れ、4アンダー10位となった。

海外遠征組の渋野日向子、古江彩佳を欠きながらも、大混戦となり、新人の佐藤心結(18歳)が3アンダー13位に入るなど今年の女子プロは期待できる。

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コロナ検証、ワクチン早く第3回目接種を

2022-03-03 15:27:06 | 災害

オミクロンのことが判って来た。感染速度が速く若者には症状が軽いが、基礎疾患(注)に影響が強く、それによる死亡が増え、結果的にこれまでのコロナ変種に較べ死亡率が高い。従って高齢者や基礎疾患などがある人は早く第3回接種をする必要がある。

私も、接種券がが来て、指示に従い集団接種会場フォーレスト昭和館で先月済ませた。1,2回はファイザー製、だったが3回目はモデルナ製で、いろいろ噂が流れているが、副作用は前回と同じく、だるくなるだけだった。昭島市は3回目接種を同じファイザー製にも変えられ、取り扱う個別病院に連絡して変更可と通知には記載があったが、拙速こそ優先とあえて変更はしなかった。

尚、厚生労働省からは「新型コロナのファイザー製ワクチンを2回打った人のうち、3回目にモデルナ製を交互接種した人の方が3回ともファイザー製を打った人より抗体価の上昇率が高い。接種後の副反応はモデルナ製の方が多く出る傾向も判明した」ことが18日、厚生労働省の副反応検討部会で報告された。

要は副作用がきつい人はファイザー製、より効き目を求める人はモデルナ製ということだ。

注、基礎疾患(厚労省)

特に優先して接種する基礎疾患を有する者の基準(暫定版)
1. 慢性呼吸器疾患
2. 慢性心疾患
3. 慢性腎疾患
4. 肝硬変
5. 神経疾患・神経筋疾患 
6. 血液疾患
7. 糖尿病
8. 疾患や治療に伴う免疫抑制状態
8-1 悪性腫瘍
8-2 内分泌疾患
8-3 関節リウマチ・膠原病
8-4 消化器疾患

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ウクライナへ各種の支援

2022-03-01 15:19:14 | #戦争

ついにSWIFTが発動され、ロシア経済は大打撃、もちろんロシアとの取引のある日本企業も損害を受けることだろう。ロシア企業の株や投信は暴落したので、これを何らかで保有している人も被害を受けることになる。ウクライナで日々攻撃を受けている人々が1日も早く安心出来る平和が訪れるためにはやむを得ない。

それにしてもウクライナ人はコサックだから戦闘DNAがあるのか、粘っている。ヨーロッパ各国は対戦車ミサイルなどの支援に動き出した。その内の一国ドイツは武器援助としてヘルメットを給与してひんしゅくをかったが、ついに対戦車ミサイルなどの武器給与に踏みきった。デンマークのように義勇軍を許可する国も出てきた。

ロシアのサイバー攻撃で、ウクライナ政府のいくつかの省のサイトが見られなくなったが、フェドロフ副首相がサイバー攻撃の受けにくいイーロン・マスク氏が運営するスターリンク衛星サービスを嘆願、マスクは直ちにウクライナで稼働させた。米国の衛星はロシアの軍用車列の写真を公開ししているが近代戦の偵察活動の典型だ。

これまで多くの難民が発生しており、今後増え400万人と推定される。ポーランドは100万人、ルーマニアは50万人受け入れを準備していると報道されている。日本は武器の支援はできないが、こうした難民を受け入れている国々に資金援助を最大限官民挙げてしてもらいたい。

国連総会ではウクライナ大使が戦死した若きロシア兵の母とのSNSでのスマホ画面でのやり取り(注)が下記紹介された。演習訓練のつもりが戦争にかり出された悲哀が何ともやりきれない。


戦闘で死亡したロシア兵から回収したスマートフォンに残されていた母親とのテキストメッセージのやり取り
母:どうしてこんなに返事が来ないの?本当に訓練中なの?
兵士:ママ、私はもうクリミアにいないんだ。訓練じゃないんだ。
母:それなら、どこにいるの?お父さんが小包を送れるかどうか聞いているの。
兵士:ママはどんな小包を送ってくれるの?僕は今すぐにでも首を吊りたいんだ。
母:何を言ってるの? 何があったの?
兵士:ママ、私は今ウクライナにいるんだ。ここでは本当に戦争が起きているんだ。怖いよ。
私たちはすべての都市を同時に爆撃しているんだ。民間人さえも標的にしている。
彼らは私たちを歓迎すると聞いていたけど、装甲車の下に倒れ込み、車輪の下に身を投げ出して、通さないようにするんだ。
彼らは私たちをファシストと呼んでいる。とてもつらいよ。

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