昨年11月のプロテストに合格した新人の川崎春花(19)がスコアを8つ伸ばして通算16アンダーとし、誰も予想しなかった大会最年少優勝、かつ多くの選手が目標としていたツアー初優勝をメジャー制覇で飾った。
昨日の流れから13アンダーで後半を迎えた山下美夢有、森田遙に優勝はしぼられたと思った。ところが川崎春花は8番パー4で第2打をカップインさせるイーグル、10アンダーとし、後半まさかの12番からの4連続バーディー、優勝争いは山下、森田をごぼう抜き、一気に川崎独走の16アンダーで抜け出した。
優勝を意識する17,18番、長いパットをねじ込んだバーディは神がかりだ。8月下旬のステップアップツアーで優勝してからその余勢をキープしたと本人は言うが、予選会を突破し、そして4日間大会での安定さはこれからも期待できるシンデレラの誕生だ。地元京都で城陽カントリーを熟知し、両親の応援も力になったことも大きな要因だろう。余談だがステップアップツアーの優勝賞金が360万円今回の女子プロ選手権メジャーの賞金が10倍の3600万円、プロの世界の厳しさだ。
5年ぶりの優勝を逃した11アンダー森田遙、初優勝を逃した12アンダー菅沼菜々、大会連覇に挑んだ7アンダー稲見萌寧、この悔しさを糧に精進して欲しい。