アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

星降る川から(気まぐれダイアリー3月23日

2025-03-23 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

 最高気温25、4度(今年最高)最低気温4、1度。晴れ。

「見て、あそこ!黒々と掘られてるやろ。イノシシがタケノコを掘りよったがよ」

「ありゃ、なかなかハデにやりましたねぇ。春ですねぇ」

「それにしても、今日はぬくいねぇ」

「ほんと。週半ばまでは、冬のような寒さだったのに。イキナリ暑いっすね・・・」

「もう、初夏のような陽ざしやもんねぇ。あんたもカヌー忙しくなるやろ」

「うーん・・・なってもらわないと、困るけど・・・」

まぶしい陽ざし、なまぬるい風、春というより初夏のような陽気の午後。

走る足をとめた僕は、近所のおばちゃんと立ちバナシです。

(芽吹きたての木々の葉の)萌黄と鮮緑、菜花の黄に彩られた、春色の岸辺。

庭先では、満開のユキヤナギ、レンギョウ、オウバイの花が、まばゆい光に輝き、

畦道では、イヌノフグリ、タンポポ、ホトケノザの花が、春風に揺れています。

休校の校庭のサクラの蕾も大きく膨らんで、そろそろ咲きはじめるかな、と。

(隣の宿毛市は、22日に開花。満開は、29日~30日頃に)。

 

さぁ、南国の川にも、本格的な春がやってきました。とても短い春が。

カヌーに美味しい物をこじゃんと積んで、サクラ花びら流れる四万十川で、

の・ん・び・り・リバーピクニックなんていかが?春の川原で、サンドイッチとコーヒーを。

「おもしろや 今年の春も 旅の空」 

【速報】高知市で桜開花 全国トップは2年連続 | 高知新聞

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全国トップで開花したソメイヨシノの標本木(高知城) 高知地方気象台は23日、全国トップを切って高知城のソメイヨシノが開花したと発表した。全国最速は2年連続。昨年...

 

 
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星降る川から(気まぐれダイアリー)3月16日

2025-03-16 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

  最高気温10、1度(最低気温8、2度)。雨のち曇りのち晴れ。

ポチャポチャ降る冷たい春の雨は、昼前に止みました。

光りをまちわびる午後。

ベランダから空を見あげ、風とカエルの歌を聞ききながら、口ずさむのは、希望の歌。

♪I can see clearly now, the rain is gone, 

I can see all obstacles in my way Gone are the dark clouds that had me blind 

It's gonna be a bright, bright Sun-Shiny day♪

さて、南国高知は、もうすぐサクラの春に。

開花予想は、3月20日(宿毛)3月23日(高知)。

宿毛のとなりの四万十は、20日頃に開花し、26日~27日頃に満開となりそうです。

サクラ色の川辺。カヌーにお弁当とお酒をこじゃんと積んで、花見ツーリングにでかけませんか?

 

高知県の桜開花・満開 名所の天気情報 2025 - tenki.jp

高知県の桜開花・満開予想、天気予報を掲載。名所ごとの見ごろ時期、夜桜・桜祭り、アクセスなどの詳細情報も分かります。

tenki.jp

 

風がひやい夕方は、山用シュラフに潜りこんで本を読む。

『わたしたちの多くは、まわりの世界のほとんどを視覚を通して認識しています。

しかし、目にはしていながら、ほんとうには見ていないことも多いのです。

見すごしていた美しさに目をひらくひとつの方法は、自分自身に問いかけてみることです。

「もしこれが、いままでに一度も見たことがなかったものだとしたら?

もし、これを二度とふたたび見ることができないとしたら?」と。』レイチェル・カーソン

 

見すごしていた美しさに目をひらくには、ガイドのチカラをかりるのも一手かな、と。

ほぼプライベートツアーのARKでは、ガイドの自然解説もたっぷりと聞けます。

川をくだったあとは、あたらしい視点で四万十川の風景と自然を見るコトができますよ。きっと。

「本当の旅の発見は、新しい風景を見ることではなく、新しい目を持つことにある」マルセル・プルースト

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星降る川から(気まぐれダイアリー)3月9日

2025-03-09 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

 おはようございます。四万十は、晴れ。

(ひさしぶりの朝日に起こされた朝は、ウキウキと)川へ。

白いベールをまとったような春空、青くゆるく流れる川、朝日にまばゆく輝く黄花。美しい春の朝です。

ケキョ、ケキョ!まだ冷たい北風のなかで、

ウグイスは歌い、開きはじめたハクモクレンの花は身をすくめています。プルプル。

そんな少し早い春の景色を、音を、風を感じながら一杯のコーヒーを。

今日の最低気温は、0、0度。

 

 最高気温16、8度。午後も快晴。

雲ひとつない青空を、少し冷たい北風がわたっていきます。

まばゆい春の光のなかで、ヤナギ(春告げ木)が芽吹き、ハクモクレンの花が咲きはじめています。

べランダのコットに寝転がり、日向ぼっこ&読書をする耳に聞こえてくるのは、

ウグイス、シジュウカラ、イカルの恋の歌(まだ控えめですが)。

とても心地よい春の陽ざしと風。かたわらには、土佐ブンタン(直売所で買うと安いんです)。

これで、目がかゆくなければサイコーなのですが・・・。ごしごし。

「鳥の渡り、潮の満ち干、春を待つ固い蕾のなかには、

それ自体の美しさと同時に、象徴的な美と神秘がかくされています。

自然がくりかえすリフレイン ―夜の次に朝がきて、冬が去れば春になるという確かさ―

のなかには、かぎりなくわたしたちをいやしてくれるなにかがあるのです」。レイチェル・カーソン

春をむかえた南国土佐は、短い周期で雨が降るようになってきました。

それとともに、冬やせしていた川も、少しふくよかな良い流れに。

水ぬるみ、水ゆたかな四万十川で、カヌーにのって、春見に(リバーピクニックに)でかけませんか。

せわしない日常をわすれて、のんびりと。プラーベートツアーで。

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星降る川から(気まぐれダイアリー)3月2日

2025-03-02 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

   最高気温24、6度(今季最高)。最低気温12、8度。

雨のち曇りときどき晴れ。

「今日は、めっちゃぬくいねぇ」

「いきなり春になったねぇ・・・」

雨あがりの雲間から陽がこぼれる昼さがり。

走りはじめた僕は、そんなアイサツを、近所のおばちゃんと交わしました。

 

「ヘーケキョ!」しめって生あたたかい空気の小道を、

ノロノロ走ってゆけば、おおっ!ウグイスの初鳴きが聞えました。へたっぴなひと鳴きだけでしたが。

シジュウカラやコジュケイも、嬉しそうに高らかに恋を歌いはじめてます。

南国の川に、よーやく春が来たのです。やっほう!!

目を奪うのは、西日のなかに鮮やかに咲く、8部咲きの梅の花。

 

(ひさしぶりに四万十で越冬した)この冬は、長く、よく雪が降ったなぁ・・・南国土佐なのに。

寒波の2月がさり、温暖な3月がおわれば、南国の川の4月は、もう初夏の陽気に。

高知の春は、とても短く、駆け足で過ぎてゆきます。

山が、川が、生き物が冬のねむりからさめ、草木芽吹き、サクラ咲く春の四万十。

そんな、春色の四万十川に、の・ん・び・り・リバーピクニックにでかけませんか?

カヌーに、コーヒー、ビール、お弁当など美味しい物を、こじゃんと積んで。

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星降る川から(気まぐれダイアリー)2月23日

2025-02-23 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

 おはようございます。四万十は、晴れ。

(昨日の大風も止んだ)朝の川は、ベタ凪。

キリッと冷えた空気のなかを、のっぺらな水面を見せてのったり流れています。

透明度のよい青空と川をながめながら耳をすます。

いまだ、ウグイスやカジカガエルの春の歌は、聞こえてきません。まだ、ひやいからなぁ・・・

でも、岸辺の大きく膨らんだハクモクレンの蕾が、もうぐ春だよ!と教えてれます。

さぁ、大きく深呼吸して —この空と川のように— ココロも澄ませて今日をはじめよう。

今日の最低気温は、-3、5度。

 

 最高気温10、7度。午後も晴れ。

陽射しがたっぷりなわりには、空気はヒンヤリ、

(風裏の日なた以外は)肌寒くかんじる昼下がりです。

「静けさや 寒波のなかに 声ひそめ」。マタユキ二ナラナキャイイケド。

それでも、来週中頃からは、一気に春めいてきて気温も平年並みに。

寒暖差がとても大きい季節の変わり目です。皆さんも体調管理にはくれぐれもお気をつけて。

 

2月28日(金)は、新月です。

人少なく灯り少ない四万十川の川原は、星を見るにもよいところ。

焚き火にあたりお酒でも飲みながら、のんびり秋の星空をながめてみてはいかが。

♪流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで♪

ごろた石の川原キャンプは、コットを使うと快適ですよ。

 

焚き火も心地よい、秋~春の四万十川の川原。

そんな焚き火には、「焚き火マジック」があるのをご存知ですか。

いつもは無口なヤツが饒舌に語りだしたり、いつもはおしゃべりなヤツが黙り込んだり、

とても大切なハナシをいきなりぶっちゃけたり、

焚き火を見つめていると、ときどき人は、ゆらめく火の魔法にかかってしまうコトがあるのです。

 

「実はなぁ、オレ、あいつと別れたよ」

「ん?」

「離婚したんだ。子供は向こうについていった」

「そうか・・・」焚き火の向こうにいる友人Kのトートツな打ち明けバナシに、

僕は、なにを言っていいのかわからず、相槌をうつしかなかった。

 

それは、ある春の夜。

カナディアンカヌーで四万十川をくだり、川原で焚き火キャンプをしていた時のコト。

焚き火マジックにかかったKは、苦しい胸のうちを訥々と語りはじめた。

独り暮らしの寂しさのコト、子供のコト、うまくいかない仕事のコト、不安な将来のコト。

それまで僕らは、バカ話をしながら陽気に飲んでいたので、

不意の打ち明けバナシに不意をつかれ困惑した僕は、ただただ黙って彼のハナシを聞いた。

 

ひととおりハナシおえると彼は黙りこんでしまった。

ふと見あげた頭上には、たくさんの星が瞬いていた。明日は、新月だ。

「なぁ、星降る川に、カヌーでくりだしてみようぜ!」と僕は言った。

ほとんど流れてない長いトロ場に、カヌーをうかべ、星々の饗宴に酔いしれた。バーボン片手に。

「すげえなぁ・・・。うつむいてばかりいたら、このステキな星空に気がつかなかったかもな。

なぁ、この宇宙の膨大な時間のなかでは、人の一生なんて、ほんの一瞬の光りの輝きなんだろうな・・・」

「そうだなぁ。過去も未来もなく、今、俺たちはサイコーな星空にしびれている。それでよくね?」

「これから独りどうやって生きていこうか・・・」

「・・・旅にでて、新しい世界にふれてみては?」

テント場にもどった僕らは、消えかかっていた火を復活させた。

Kは、だまって夜更けまでギターを弾いた。

 

それから数カ月後。我が家に、エベレストが写ったポストカードがとどいた。

そこには、短い文章が書かれていた。

「よう、元気か?俺は、あれから旅にでたよ。おっさんバックパッカーさ。

香港からはいって、タイ、インドネシアなど東南アジアをまわり、インド、ネパールへ。

そこからヨーロッパまで。あと2か月ほど旅をして日本へ帰る。

やっかいなことに巻きこまれたり、

あぶない目に会ったりもするけど、今をとても楽しんで旅をしているよ。世界は広いな!

帰ったら、また星空の川原で、焚き火をかこんで一杯やろうぜ!!」

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星降る川から(気まぐれダイアリー)2月20日

2025-02-20 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

 最高気温10、3度(最低気温-3、4度)。

四万十は、よく晴れて陽ざしがたっぷりだけど、風がひやい1日でした。

光りは春、風は冬のような。

咲きはじめた梅の花も冷たい風に身をすくめる、「February Story」です。

それでも、来週の半ばころからは、春のきざしを感じられる陽気となりそう。

だから今は、冬のしっぽの寒さを、しっかりと味わっておこう。

寒さにふるえた者ほど、太陽の温かさを感じられるし、

(南国土佐の)短き春のムコウには、もう夏が待っているのだから。

うーんイイ天気!!家にいるのがもったいないのだ・・・と思えばコーヒセットをザックに詰めて、川へGO!

冷たくさえた青空の下、涸れ色の川原を、菜の花が冴えた黄色でいろどりはじめています。

カタカタ!冬芽のヤナギの震える音(春告げ木)。コロロロロー!キツツキのドラミング。

 

ポカポカ陽ざしの風裏の川原で、コポコポとコーヒーを淹れ、寝ころがって本を開く。

「カヌーで行く時は、他の乗り物と異なり、目に入るすべての風景は自分の腕で稼いだものだから、

それだけ感銘も深い。この山の向こうにどんな世界があるのか、とカーブを曲がる時は胸がときめく」野田知佑

 

21年間のツアーで、ARKは、たくさんのステキな思い出をゲストとともに作ってました。

新しい季節の向こうには、どんな世界が待っているのだろう。

ココロ高鳴る、冬のオワリ、春のハジメです。

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星降る川から(気まぐれダイアリー)2月16日

2025-02-16 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

  最高気温14、2度(最低気温6、9度)

「梅一輪 一輪ほどの あたたかさ」

一輪だけ咲いた梅の花が、雲間からこぼれる西日にかがやいています。

四万十は、小雨まじりの週末。

空は暗く、空気は寒く、風は冷たく、気分も暗くなりがちでしたが、

日曜日の午後に、よーやく太陽が顔を見せはじめれば、そのあかるさとぬくさに、目をほそめました。ほっ。

 

 

♪Here comes the sun, doo-doo-doo-doo

Here comes the sun, and I say It’s alright♪

明るさをとりもどした空を、コーヒー片手に、

ぽけっとながめていると、ラジオから「Here Comes the Sun」がながれてきました。

冬の寒さにこわばったココロをほぐしてくれるステキな曲。

そして、なつかしく思い出すのは、ある早春の日の川を、

カナディアンカヌーでくだりながら、旅ギターで、この曲を歌ってくれた友人のコト。

そういえば、あのときも、ながくて寒い冬だったなぁ・・・。

友人の演奏と歌は、風、瀬音、鳥の歌、川の自然の音と風景とよくとけあって、とても良かったし、

川をくだりながら、好きな曲を聴いたり、歌ったりするのも、イイものだなぁ、と思ったのでした。

 

うーむ、ひさしぶりにウクレレの練習をして、川のうえで披露してみようかなぁ。

そのヘタさに、鳥や蛙がひっくりかえるかもしれませんが。

 

♪太陽がでてきたよ 太陽がでてきた 僕はこういう「大丈夫だって」

太陽がでてきたよ 太陽がでてきた 大丈夫だよ♪

もうすぐ3月。南国の川は、長かった冬もおわり、陽ざしがぬくい春へ。

梅の花が咲き、カジカガエルが、ウグイスが初鳴けば、アユの子も川をのぼりはじめます。

じこじこと冬の眠りからさめる川。

そんな、ポカポカ太陽の四万十川で、冬にこわばったカラダとココロをほぐしてみませんか。

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星降る川から(気まぐれダイアリー)2月9日

2025-02-09 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

 おはようございます。四万十は、快晴。

キリリと冷えた空気の朝です。おーひやい!

沈下橋へ。見あげる空も、足元の川も冷たく青く澄んでます。

(昨日までの)雪化粧をおとした川。今朝は、さっぱりしたスッピンの(冬枯れの)顔を見せています。

そんな、美しい早春の川景色を、コーヒー片手にのんびりながめていたいけど、

川をわたる北風は、スルドク冷たい!よく研ぎあげた鉈の刃ように。はやばやと引きあげたのでした。

チョットコイ―!チョットコイ―!と岸辺のコジュケイにも呼ばれたし。

今日の最低気温は、-4、7度(今季最低:江川崎)。

 

 最高気温7、5度。晴れ。風さわがしい午後です。

頬をなでる風は、まだピリッと冷たい。

でも、早春の陽ざしの明るさに、ぬくさに、フトンを干せるうれしさに、

ほっと空を見上げました。やれやれ、やっとひどい寒さも底をぬけたか、と。

それにつけても空の青さよ。

 

ベランダから見る冬枯れの林に、コゲラとウグイスの姿がみえます。

おっ、この寒波でわすれていたけど、ウグイス(春告げ鳥)、カジカガエル(春告げ蛙)の初鳴きも近いかな?

梅の開花は、いつもの年より少し遅めです。

色を落した道端には、イヌノフグリ、ホトケノザ、カタバミの花がポツポツと咲きはじめています。

枯草に埋もれそうな小さな早春の花を見る、とある春の夕に聴いたバラードを思い出す。

 

♪初めて君と出会った日 僕はビルの向こうの

空をいつまでも さがしていた

君がおしえてくれた 花の名前は

街に埋もれそうな 小さなわすれな草♪ 「Forget me not」尾崎豊

 

わおっ!これは、なかなかステキなヒトトキだ。

まさか、「Forget me not」を尾崎が見てた同じ風景をみながら聴けるなんて。現場聴きじゃん。

それは、まだ風の冷たさがのこる3月の晴れた夕刻(当時は東京暮らし)。

仕事帰りに、渋谷のビル街を見わたす、東邦生命ビルの踊り場(尾崎豊モニュメント)を通りかかったときのコト。

1人の若者がギターで「わすれな草」を歌っていた。

 

尾崎のファンではなかった僕は、彼の代表的な曲を何曲か知っている程度だった。

いや、どちらかというと、彼のストレートなまでのココロの叫びに気恥ずかしさを感じて、敬遠していた。

でも、街の片隅でもがく若者の、

愛の儚さと切なさを歌った美しいバラード「Forget me not」は、とても好きだった。

手すりにもたれ、曲を聴きながら、ビルの向こうの空をいつまでもさがしてみた。

そして、街に埋もれそうに咲く、小さなわすれな草に思いをよせてみた。

♪春に埋もれそうな 小さなわすれな草♪

カタバミ、スミレ、ムラサキケマン、

南国の早春の川のほとりには、枯色の道端に、小さな野花が次々に咲きはじめます。

モクレン、サクラ、ツツジ、華麗な主人公の花が咲きはじめると、脇役は、わすれら草になりますが。 

 

せわしない街の暮らしに、ココロが埋もれそうになったときは、

早春の四万十で、風に吹かれ、川の向こうの空をさがしてみるのも一手です。

きっと足元に咲く、小さなわすれな草の美しさに気がつくコトでしょう。

♪きれいな月だよ出ておいでよ 今夜も二人で歩かないか♪

明々後日(12日)は、満月スノームーンです。

人少なく、灯り少ない四万十川の川原は、月を見るにもよいところ。

焚き火にあたり、お酒でも飲みながら、凍夜のまあるい月をのんびりながめてみては?

ごろごろ石の川原では、コットを使うとカイテキですよ。

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星降る川から(気まぐれダイアリー)2月6日

2025-02-06 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

    最高気温2、5度(最低気温-1、7度)。

「立春をすぎると、そこは雪国だった」

最強寒波におそわれて、南国四万十も、雪がふったり、やんだり、陽がてったり。

猫の目天気の寒すぎる2月のスタートです。にゃー。

白い凍風吹きぬける沈下橋にたたずめば、あっというま間に凍りつきそうに。

冬枯れの道端に咲きはじめたホトケノザの花も、小さくふるえています。

「2月は光りの春」と言われるのになぁ・・・。まるで、今が大寒のように思えます。

季節のめぐりが、少し遅れているのかなぁ。春は、遠いのか、近いのか。どっち?

このブログは、スキマ風だらけの部屋で、ダウンジャケットを着て、コタツにもぐって書いてます。

おーひやい。越冬には、薪ストーブを導入すればよかったか・・・(薪はいくらでもあるし)。

ユダンはキンモツですね(年末年始は、ぬくかったからなぁ)。

この寒波は、今週いっぱい続くようです。

皆さんも、風邪などひかぬよう、くれぐれもご自愛くださいね。

冬芽も凍りついてます。

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星降る川から(気まぐれダイアリー)1月28日

2025-01-28 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

  おはようございます。

四万十は晴れてますが、氷雨ぱらつき凍風吹く川のうえはとても寒く、

岸辺のスイセンの花も小さくふるえています。プルプル。

空と川を見ながら一杯の熱いコーヒーを飲む。それは、ささやかで贅沢なヒトトキです。

 

都会のような便利さはない、過疎の川のほとりの暮らし。

でも、真冬の四万十川流域では、自然が奏でる音や生き物の声、

澄んだ空と川、美しい星空、月空、スローにながれる川と時間、そして、静けさを味わえます。

(物理的に)人と人との距離がとおいのも、またよろし、です。

今日の最低気温は、1、7度。

 

  最高気温5、6度。午後の空も不安定。晴れた空から雨がパラパラ。

♪I wanna know Have you ever seen the rain? Comin' down on a sunny day♪

晴れたときを見計らって、散歩にでようとシューズをはけば、

サァーっと頭上にながれこんできた黒い雲が、パラパラと氷雨をまきちらしていきます。

その繰りかえし、うーむ、外にでれませんのだ。

(昨日と今日の雨は)カラカラに乾いた山、川、生き物たちには、恵みの雨ですが。

 

冷蔵庫のなかのように冷えた部屋で(南国の古い家は、スキマ風だらけ。おまけに微妙に傾いている)、

暇ぐらしガイドは、山用のダウンジャケットを着て、コタツ虫・アウトドアズマン、と化して読書です。

 

「江川崎を過ぎると、四万十川はおだやかになり、大河の風貌を帯びる。

しかし、流れは早く、深い流れにのって滑るように下っていくのは気持良かった。

山また山が折り重なり、そのすそを縫って川は流れた。人間の音が全くない。耳に入るのは山の音だけである。

今日は一日、漕がず、フネの中であぐらをかいて流されるままに下った。

黒尊川の流れこみで上陸。早々にテントを張る」

 

『川にかかった橋を渡って対岸の部落の小さな食堂に入った。

「アイスクリン50円」と張紙のある戸を開けて入ると、一人の酔漢が抱きついて来た。

良く来た、と僕の手をしっかり握る。酔っぱらうとやたらと人恋しくなる人らしい。

いっかな手を離さないので、片手でウドンを食っていると、奥さんが迎えに来た。

酒が入るととても楽しくなる人で、それはいいのだが、この間は部落の葬式で失敗した。

初めはシンミリ飲んでいたのだが、酒が回るにつれて幸福になり、つい酔った時の口癖がでた。

彼はいったのである。「今日は実にユカイである。こんなに楽しいことはない」

おまけに「ヨサコイ、ヨサコイ」と踊ってしまった。「ヨサコイ」とは今夜飲みに来い、という意味だ』。

 

『四万十川の美しさは日本随一であろう。

水質、魚の多さ、川をとりまく自然、川から見た眺めの美しさ、いずれも日本の川では最高だ。

日本人が汚し始める前の自然が、川がどんなものであったか知りたければ、四万十川を見に来るといい。

部落の人はいう。「山や川が好きな人にゃここは天国じゃ」

しかし、天国には若者は住めないのだろう。

彼等をより強く惹きつけるのは美しい自然より、ゴミゴミした都会の汚濁の巷だ』

「日本の川を旅する」四万十川編より 野田知佑著 1985年発行 

落ちかなかった午後の空も、夕方になるとバッチリと晴れてきました。

今夜は、空高く吹きぬける北風が、冬の星たちをあざやかにゆらすコトでしょう(明日は、新月)。

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星降る川から(気まぐれダイアリー)1月26日

2025-01-26 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

 最高気温13、9度(最低気温-2、4度)。

終日よく晴れて、(この時期にしては)あたたかくおだやかな1月最後の日曜日です。

 

「今日もぬくいねぇ」「ぬくいっすねぇ」

昼どき。近所のおんちゃんとアイサツをかわしたあと、

ゆるゆると風裏の小道を走っていけば、思いのほか強い陽ざしに、うっすらと額に汗をかいてしまいます。

もうすぐ2月、光りの春。冬用のウェアでは、いけんかったか・・・。

だ・け・ど・岸辺をぬう林道(日陰)と川に吹く風は、

まだ冬の冷たさ、走りながらフルエル。冬用のウェアで、よかったか・・・。

走りおえた足元に、一輪のイヌノフグリの花。春は、もうすぐ。

春と冬がまじる日中の南国の川辺。アウトドアで遊ぶときは、レイヤードでこまめに体温の調節を。

家にもどり、ベランダのコットのうえで、ぬくい陽ざしのなかフネを漕ぎました。

そして、山に陽がおちれば、日陰のひやい空気に、ユメからさめたのでした。ハークション!

「何もしなくても満ち足りて一日を過ごしてしまうのが、田舎の生活の良い点であり、

悪い点でもある。何もしないうちに一日が一週間になり、またたく間に一ヵ月が一年になる」野田知佑

明々後日(29日)は、新月ですね。

人すくなく灯りすくない四万十川の川原は、星を見るにもよいところ。

焚き火にあたりお酒でも飲みながら、のんびり真冬の星空をながめてみてはいかが。

♪流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで♪ ごろた石の川原キャンプは、コットを使うとカイテキですよ。

星降る川に、カヌーで漕ぎだすのも、イイね。

 

 

2025年。ゴールデンウイークツアー予約開始です。少しはやめですが。

ツアーは、少人数性です(ほぼプライベートツアー)。ご予約は、お早目にどうぞ。

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星降る川から(気まぐれダイアリー)1月20日

2025-01-20 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

 最高気温14、9度(今年最高。3月中句並み)最低気温4、4度(今年最高。3月中句並み)。

今日は、二十四節気の「大寒」ですね。

このころは、1年のなかでもっとも寒さが厳しい、といわれますが、

本日の四万十は、よく晴れて陽ざしがたっぷり、ポカポカとあたたかいです。

 

こんな上天気の日は、家にいるのがもったいないのだ・・・。

ということで、ガリガリと挽いたコーヒー豆(高くなりましたねぇ)、

ストーブ、ヤカンなどのコーヒーセットをザックにつめて、川原へGO!

 

北風がゆるゆる吹く川。陽がぬくい風裏の川原に腰をおろし、空と川をボケっとながめました。

深く澄んだ青空を、大小の白い雲がカタチをかえながら、ゆっくりとながれていきます。

コポコポ、ザァザァ。かろやかな瀬音が耳をくすぐります。

お湯をわかし、フィルターでコーヒーをいれ、シェラカップですする。ビスケットとともに。

それは、冬の日のすこしゼイタクな一杯です。

 

色がすくなく淋しく感じる冬枯れの岸辺。

でも、川原におりる小道の、ウメやツバキの蕾は大きくふくらんいるし、

ふと、目をおとす畦道の枯草に埋もれるように咲く、

一輪の小さな黄色の花を見つければ、おおっ、季節はカクジツに進んでいるのだなぁ、と感じます。

そして思い出すのは、こんな言葉。

「Don’t seek for the beautiful scenery;

 find beauty in the scenery.」

 美しい景色を探すな。景色の中に美を見つけよ。ゴッホ

 

冬から春へむかう南国の川は、じこじこと春色も増えてきます。

そんな、季節のあわいの景色のなかに、春の美をみつけにきませんか。

 

「人生をちょこっと休みたいな、思うたら、ここへ来たらええよ。

自然のもんのいろんな姿が見える。自然のもんは長いこと見よっても、飽きることがないけん。

いろんなことがじこじこわかるいうことは、元気の素にもなるけん」野村春松

 

 

寒さの中に...高知城のウメほころぶ きょう1/20大寒 | 高知新聞

枝につぼみが並ぶ中、早くも花開いたウメ(高知城) 20日は二十四節気の一つ「大寒」。1年で最も寒いとされるこの時季、高知城の梅の段ではウメの花が2輪だけ咲いてい...

 
 

川漁師「奇跡のような話」 四万十川の天然スジアオノリ5年ぶり収穫 | 高知新聞

漁協の組合員らが5年ぶりに収穫した天然スジアオノリ(四万十市の四万十川)生育に適した水温続いたか 四万十市の四万十川で2019年度から途絶えていた天然スジアオノ...

 

 

3月撮影

4月撮影

3月撮影。

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星降る川から(気まぐれダイアリー)1月18日

2025-01-18 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

 おはようございます。四万十は、快晴。

川のうえから見あげる空は、冷たく冴えた冬ブルー。一欠けらの雲も見えません。

無風。キリリと冷えた大気の川は、薄闇のなかでシンと静まり返っています。

やがて、東の山に朝日がのぼると、西の山に楕円の月がおちてゆく。

月しずむ谷。今日も地球はじっくり動いているのだ!とほざきつつ、

朝日まぶしい橋の上で、大きく深呼吸し、ゆっくりとカラダをほぐし、さぁ、今日をスタートです。

 

などと、コタツのうえのPCに向かいブログを書いていたら、背後から焦げた匂いが。

ん?あっ、そうだ鮭をグリルで焼いていたのだ。焦げ焦げ塩鮭の完成です・・・。

ガーン。久しぶりにフンパツして買った鮭なのに。ああっ、小不幸・・・。

(このところの物価高には、マイッチングですね)

今日の最低気温は、-0、3度(江川崎)。-2、9度(中村)。

こちらは一昨日朝の川。

 

 最高気温14、4度(今年最高)。午後も晴れ。

ひさしぶりに、ひねもすおだやかに晴れた四万十です。風もなく、雲もなく。

チャリンコ日和!!昼どき。のんびりペダルを漕いで、2つの沈下橋をめぐってきました。

細道(旧道)の日陰の空気は、ヒンヤリ冷たいけど、日向の陽ざしは、背中にホカホカとぬくい。

少雨の冬の四万十川は、とても水量が少なく、痩せ細ってます。冬枯れの沢は、水が流れず。

あるトロ場では、平水時は水中の川底があらわになり、流れがいくつかに別れてしまっています。

ザァザァと流れる瀬は、入り口が狭く浅く、ウェーブが短めに。

透明度よい水中に見えるのは、ユラユラおよぐ鯉のスガタだけ。

水のなかも真冬。川面の水温は、6~8度かな、と(水温計を持ってくればよかった)。

 

陽あたりがよい涸れ色の道端には、菜の花の黄がチラホラ見えます。

晴天つづきのひどく乾いた空気に、ノドが乾けば

ちょろちょろと岩肌からこぼれる水を飲む。ん~・・・冷たい清水が、歯にしみます、しみます。

2つ目の勝間沈下橋へ。

チャリを押して橋をわたると、ベリッ!と音がした。靴底が、イキナリおおきく剥がれた。

それは、昨秋、リサイクルショップで購入した有名メーカーのトレッキングシューズ。

使用感がすくない良品のわりに(形は古いけど)、1600円という破格の値段は、

メンズ用にしてはサイズが小さく(僕にはジャストサイズだけど)売れないからだろう、と勝手に決めつけた。

わおっ、ラッキー!掘り出し物じゃん!とヨロコビ購入したのであった(新品は10000円ほど)。

 

もしかしてと思い、もう片方の靴の足底をひっぱってみると、やはり、あっさりと剥がれた・・・。

オノレ、オノレ。めっちゃ安いのには、それなりの理由(わけ)があったのだ。トホホ・・・。

そして、冬空を見あげて思う。でもまぁ、これが山歩きの最中ではなくてよかったのだ、と。

皆さんも、リサイクルショップやアウトレットでシューズを買うときは、経年劣化にご注意を!

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星降る川から(気まぐれダイアリー)1月13日

2025-01-13 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

 おはようございます。四万十は、晴れ。

淡く白みがかった青空、やわらかな陽ざし、じっと動かない木々の枝葉。

おだやかで静かな真冬の朝は、川原でコーヒータイム。

風のない水辺に、ゴロリ寝転んで、目をとじれば、

あたたかく明るさを増した陽ざしに、「光りの春」は近し、と感じます。

 

ツキ―(月)ヒー(日)ホーシー(星)! 

岸辺から、かろやかな歌声が聞こえてきました。口笛のような。

「イカルもね 春まちきれず フライング」。

今日の最低気温は、1、9度。

 

イカル – BIRD FAN (日本野鳥の会)

黒い頭部と大きな黄色いくちばしが特徴。 全長:23cm 九州以北の低山の林。 小群になることが多く、飛ぶと翼の白斑が帯になって見える。 「キョッ、キョッ」と鳴く。 さえず...

BIRD FAN

 

 

 最高気温11、1度。晴れ。風さわがしい午後です。

冬の谷を吹きぬける北風が、緑葉をザワザワと冬芽の枝をカタカタと鳴らしていきます。

日だまりに、あざやかに赤いサザンカの花も、小さくふるえてます。

小寒(1月5日)から立春(2月4日)にかけては、1年でもっとも風が冷たい季節。

でも、山に入るのが少しおそくなった太陽に、のびた日暮れに、春の足音もわずかに感じられます。

 

♪きれいな月だよ出ておいでよ 今夜も二人で歩かないか♪

明日1月14日は、満月です。ウルフ・ムーン。

人少なく、灯り少ない四万十川の川原は、月を見るにもよいところ。

焚き火にあたり、お酒でも飲みながら、凍夜のまあるい月をのんびりながめてみては?

ごろごろ石の川原では、コットを使うとカイテキですよ。

 

「新年最初の満月の光りを、沈下橋で浴びると、1年の願いごとが叶う」とこのあたりでは言われます。

ウソです。これは今、僕がかってに思いつきました。

でも、—緑のなかを青くながれる昼間の川とは、ちがう表情を見せる —

神秘的なムーンリバーは、あなたの運気を、きっとグッと高めてくれますよ。ぜひ。

 

そんな、ムーンリバーをカヌーでゆくのもまたオツなもの、です。

「秋のムーンリバーで」

秋の満月の夜。月明りながれる川をカヌー(カナディアン)で下る。

ムーンライトマジック。月光の川は、ほの白い光りのなかで、蒼く幻想的な姿をみせている。

聞こえるのは、風、水の音、鳥の声。感じるのは、野生の息吹。

神秘的な夜の自然に、ノーテンキな乱入者は、畏怖の念をだく。

 

♪Moon river, wider than a mile♪

などと口ずさみながら下れば、月影の小さな瀬でバランスをくずして、おっとっと・・・。

アブナイ、アブナイ。暗い水の世界に、ひきずりこまれるのはゴメンだ、ぜよ。

 

淡い月灯りが照らす川原に上陸し、小さな火をおこす。

アルミフォイルに包み焼いた肉、チーズ、まあるい月を肴に、ウイスキーを飲む。

コットに寝袋をひろげ、もぐりこむ。そして、月の下で眠りにつきながらおもう。

水面から見た今宵の月は、ちょっとレアな体験として、記憶の夜にも昇るのだろう、と。

 

「あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。1月14日(火)。

おつきみかぬーしますから、おいでんなさい。とびどぐもたないでくなさい」 さのねこ 拝

画像は、5月の月。

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星降る川から(気まぐれダイアリー)1月10日

2025-01-10 | 星降る川から(気まぐれダイアリー)2025

 晴れ。最高気温5、3度(最低気温-3、5度 今季最低)

「初雪や ああ初雪や 初雪や」

ジワっと床板から背中につたわる朝の冷気、シンと張りつめた静かな空気、それは、雪の予感。

おっ、ついに!と起きしなに、カーテンを開ければ、庭はうっすら白くそまってます。

積雪は、2センチほど。

いそいで布団をたたみ、着替え、それっ!と取るものもとりあえず家を飛びだす。雪にコーフンした犬みたいに。

が、カメラを忘れたコトに気付き、あわてて家にもどる。マヌケなのだ。わんわん。

 

沈下橋へ。冷たく透きとおった冬ブルーの空と川。

陽があたる前の山と川原は、薄く雪化粧して、凍てついた冷気に薄暗く沈んでいます。

ピリリと頬をさす空気。でも、風がないのがありがたし、などと思っていると、

山に陽がのぼるのを合図に、凍えをはらんだ北風がヒュウ―と吹きはじめました。おお、ひやい!

沈下橋を、ゆきつもどりつカラダをぬくめながら、陽が川原にとどくのを待つ。

すると、橋のむこうから、顔見知りのおんちゃんが歩いてきました。

「オハヨウゴザイマス」

「おおっ、オハヨー!こりゃ、なんともいい雪景色じゃのう。カヌーで下ったら最高じゃろ」

「たしかに・・・じゃぁ、これから僕とカヌーくだりにいきますか?カナディアンカヌーだったら濡れないし」

「いや、ワシは遠慮しておく・・・」

風さわがしい午後の川。

スローランをするために、着替えてベランダにでると、聞いたコトがない甲高い鳥の鳴き声が。

ん?双眼鏡でのぞく。冬芽の枝にとまっている鳥は、

オレンジ色の嘴と足、青い羽毛、長い尾羽には白い斑点がめだちます。

おおっ、サンジャク(外来種)!招かれざる鳥ではないか!初見です。噂にはきいていたけど。

この冬、メジロやカラ類などの小鳥のスガタを、あまり見かけないのは、コヤツのせいか?

 

招かれざる鳥は生息域拡大、絶滅危惧の県鳥は激減 関係者ら危機感:朝日新聞デジタル

 5月の早朝、高知県西部の黒潮町沖にある無人島にチャーター船で渡った。中国大陸原産のカラスの仲間「サンジャク」の目撃情報があり、専門家の調査に同行していた。 標高...

朝日新聞デジタル

 

サンジャク、ブラックバス、ブルーギルなどは、四万十の在来の生物や自然に、悪影響を及ぼす侵略的外来種。

うーん、どうしたものか?などと思いつながらノロノロ走り、川の上にでれば、

ゴウゴウと吹きわたる初体験の北風の冷たさに震えあがり、道半ばで早々と家に駆けもどったのでした。

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