あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

公国に偽りあり?(笑)

2002年12月31日 | 生活
*前回の続き

メシを食い終わって、まだ開店していない射的屋やスマートボール屋を眺めて時間を潰す。
駅前から出発する「アカオ・リゾート公国行き」バスの出発時間に合わせ乗車場へ。出発するブルーのバスは満員。

5分程で到着したホテル・ニューアカオ本館は、HPで調べた通りの豪華さだった。
ホテル名から、旧世代のショーやってる大型ホテルのイメージ浮かぶが、いやいや中々立派な造りで。
通された洋室はオーシャンビュー。水平線に初島が見える。つ~か、ここは全室で海が望める。

まず温水プールへ。私の習慣となった水泳。ここを選んだのもプールがあったから。まさか、この冬に海パン持参で来る客も そうそう居るまいとタカを括っていたら。お子ちゃまがゾロゾロと・・・。しかもプールが狭い。

やられた。広角レンズで如何にも広げに見せてやがった。ラブホの部屋写真で使われる手に まんまと嵌まってしまった(笑)。
結局出直して食事後、人気の少なくなったプールで泳ぐ。15m×8mくらいのプールで、競泳用パンツ・シリコン製キャップ・ゴーグル着用にてバタフライの練習するオレ。脇では幼児が両親とチャプチャプ泳いでいる。しかし ある程度本気で泳がないとストレスが溜まってしまう。そんな体質になってしまった私だった。

タダコーヒーを目当てに(そういやロビーのウェルカムドリンクは青リンゴジュースだったな)15Fのサロンへ。生バンドコーナーとダンススペースがある。でかいレリーフに、しゃれたソファ。社交ダンス好きには堪らん雰囲気。

夕食は豪華だった。量はやや少なめだったが品数は充分。大ホールは写真通りの広さ・天井の高さ。数十のテーブルが客で埋まっていた。ショーが始まったが、歌ありマジックありで飽きない。箱からの大脱出なんてやってる。
・・・おかしい。
ショーが5人で客が4人。「マジックと言いつつ、実は花が出てくるだけの手品」を期待していたのに。豪華じゃねぇか!

レンタルドレス・コーナーも、シャレで派手な格好してるのはオレらだけ。子供にウェディングドレス着せて写真撮りまくってる親・マジで可愛くドレスアップするギャルらばっか。中には中年女性も貴婦人を気取ってポーズ。結構、扇千景さん状態で決まってる。みな本気だ!・・・次第に腰が引けていく我々。

全てが本気だ。

翌朝のバイキングも大ホール。昨夜は暗くて分らんかったが、朝日の中のオーシャンビュー。見晴らし良過ぎ。

朝風呂でハーブ露天風呂へ。ローズマリーの香りが凄い。しかし、外は海。磯の臭いとアロマの香りが混ざって凄まじい事に(笑)。湯船に顎まで浸かってやっと磯の臭いが消えた。

アカオ・リゾート公国の、目玉のひとつ「ハーブ&ローズガーデン」。
25万坪の敷地内をシャトルバスで5分。
プランに入ってたんでバスに乗り込む。トンネルを抜けると、そこは「国道135号線」。
・・・・一般道じゃねぇかよ!!!!

「公国内を移動」じゃ無かったのかよ!帰省ラッシュに巻き込まれてんじゃねぇかよ!!
「広告に偽りあり」じゃねぇかよ!!

「道路下はズッと敷地だから実質同じ」と言われりゃ それっきりですがね。

しかし看板マに受けて後で騒ぐパターン、オレ多いなぁ・・・。拳闘のホープに対しても、そうだし。もしかしてタダのアホ?(←いま気付いたか)

ハーブ&ローズガーデンも「ま、こんなもんか」って内容で。香りは楽しめた。「ハーブ石鹸作って持ち帰り」とか選んだらグーだな。
ローズハウスのオリジナル「ラベンダーソフトクリーム」の香りが凄かった。

視覚・嗅覚・味覚を満足させる、見事なプランだった。
これで「踊り子号」の旅費込みで21、600円は安い。

熱海駅前で日干しとエイひれ珍味を購入。駅弁買って車内でパクつき。ビールを流し込む。あとは爆睡。つっても行程は1時間ちょいだが。

そして帰宅。「やっぱりウチが一番だね」決り文句を言ってみる。

そんな大晦日だった。

本日、アカオ・リゾート公国より帰国(笑)

2002年12月31日 | 生活
熱海の南西に位置する25万坪のリゾート国家。それが、香港・マカオを模した観光(リゾート)都市アカオ・リゾート公国。
昨日から今日にかけ、保養を兼ねてリゾート公国でサイトシーン(笑)。

ま、ぶっちゃけニューアカオ・ホテルに泊まって周辺施設を楽しんで来たってだけなのだが(笑)。

以前、途中下車で熱海に寄った時、駅前と商店街のうらぶれ感が気に入ってしまい(笑)。「きっと、また来るぞ」と誓っていたのだ。
その時は駅前ビルで日干し定食を食って、テーブルの おみくじ引いたりして楽しんだ思い出あり。

今回は年末の繁忙期なだけあって、駅前アーケドも盛況。駅前ビルもリニューアルされてて、ちょっと悲しかったが。駅前ビルは入ってみたら変わりばえせずで一安心(笑)。
昼飯食うかと周辺探すが、殆どの店が11時半から。これまた表のメニューが日に焼けたグーな店ばっかりだったのだが、空腹に負けて新しいメニュー用紙に味ある毛筆書きの「ちょっとオシャレ系」の臭いあり店舗へ。
入り口には「一生懸命営業中」の札。「それはそれでイイか」と入店すると、「ヘイいらっしゃーい!」の声は無し。古い店風のプロデュースかと思いきや、奥はホントに古い。

「オレら入ったの気付いてる?」と思ってると、オバさんがお茶を注ぎだした。
このオバさんが素晴らしく所帯疲れに満ちている。多分オレと同世代だろうが、中々こんな生活に疲れた雰囲気は出せない。タダモノでは無いぞ、この店。

取り敢えず、煮魚定食と刺身定食を注文。奥から亭主と思われる男性の返事。多分、夫婦でヤッてる店だな。他のお客が勘定を申し出るが、「はい」と言いつつ まずメシを盛る。別の客にメシを運び、レジへ走る。そしてワシらの漬物を出す。オバちゃんの溜め息が聞こえる。ちょっと息が切れてる。50代か、あんたは(笑)。
あとの客が来る。OL2人旅系が、カウンターで無く狭い座敷に向う。
OL1人が焼き魚定食をオーダーする。「ありません」とアッサリ言われる。・・・そういや「お品書き」も渡されなかったぞ。表のメニュー見てろってか。
先程カウンターを這っててオレに潰されたゴキブリの足が、ティッシュからハミ出てピクピクと痙攣している。
再び客が入店。「12人だけど(いいかな?)」と言い終わらぬ間に、「ゴメンナサイっっ!!!!」と両手を額で合わせて断わるオバちゃん。
「これ以上、混んだらワタシ死んでしまいます!!」と言わんばかりの お願いっぷり。つ~か人雇えよ(笑)!!

OL1人がトイレから戻ってきて呟く。「恐かった、少し逆流して来た」。もう1人が「えぇ~?私も行きたいのに~」と嘆きながら、それを訴えると「女子トイレ使うのコツが要るんです」と強烈なカウンターパンチ(笑)。
オズオズとOLが少し間を置いて立つと「ゴメンナサイ、まだ使えませんから!もう少し流れてから」。
OLは愕然としながら表の公衆便所へ。表ってドコだ(笑)。
さっきまで「結婚前の旅行」「彼とのちょっとした馴れ初め」などを語っていた典型的な女性2人旅ムードが粉々にブチ壊されている。無口になったオレと連れ。早く食い終わって表で笑いたいと肩がプルプル震えている。
「古っぽく作ってあるけどメニューもオシャレだしイイよ、ここ」とか思って入ったであろうOL二人の不幸が楽しくて堪らない、そんな根性が曲がり切った我々だった(笑)。

金目鯛の煮付が出て来た。でかい。しかもプリプリしてて美味。連れの刺身も新鮮、イカが柔らかくて旨い。
・・・・・・・・・許す!

メシの お代わりもタダだった(他の店は定食が概ね1500円だが、ここは千円だし)。
・・・・・・・・・許す!!

支払い済んで店外へ。暫らく歩き堰を切ったように笑い出すオレら。
それにしても。表の気合の入った張り紙・安い料金設定・やる気満々の店構えと、店員の うらびれ感のギャップは一体なんなんだろう?

お節介な身内(嫁の弟あたり)が「知り合いに頼んであげるよ」と客受けしそうな飾り付けヤッちゃったのか?
店が流行らなくて借金苦の夫婦が、TVの「食堂経営再建コンサルタント」に依頼したはイイが、体力が持たずにヒーヒー言ってんのか?

微妙な「うらびれ感」を期待して熱海を選んだ我々だったが。
第一歩は好調だった(笑)。

*次回へ続く。