あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

シベリア少女鉄道 「アパートの窓割ります」を観に行く

2005年02月18日 | 生活
以前も観に行った「最近お気に入りの劇団シベリア少女鉄道」。

少女が居ないのに、野郎が多いのに、この劇団名。ある意味、舐めてます。

舐められたい観客が、観に行く演劇です。

シベリア少女鉄道「死ぬまでにしたい12個目のこと/アパートの窓割ります」

2/16、会場の新宿「THEATER/TOPS」横のロッテリアで連れと落ち合う。
両者とも仕事帰り、急ぎの新宿入りだ。

作・演出の土屋亮一って人は、新進の演劇人では期待のホープで。
物語を破壊する(チープな言い方だなぁ)展開、演劇に期待していない風情に、感心させられるやら驚かせられるやらで・・・。

そんな「シベ少」の最新公演、予約して観に来てしまいました。

最後に無意味化されるだけの為に存在する粗筋は、以下の通り。

社会人野球に関わる若者達が集う喫茶店が舞台。
あだち充の「H2」「タッチ」かよ!・・・なんて劇中に登場人物が自嘲気味なセリフを吐く「野球・青春・恋愛」の要素満載の内容で。

昔のライバルは、いまや勝てない実業団と、メジャーリーグから誘いある常勝チームにと明暗を分け。
勝てない社会人チ-ムと、メジャー行きと、昔争った彼女を賭けた試合となり。

試合の結果は?恋の行方は?社会人野球部は?・・・・と色々引っ張って。

試合は、9回裏のライバル対決のフルカウントで暗転。

唐突に「エピローグ」が開始される。

結末を言いそうで、言わない。段々とセリフが本筋から外れて行く・・・。

ネタバレになるから、これから観に行く人は以降をパスしてほしいが。

今回は大掛かりで劇的な仕掛け・・・なし!

結局、最後まで結末は分からず終了、客電が点いてしまい、客席「ポカ~ン」。

最後の最後に、会場案内みたいな人が登場。「オチは どうでもイイ」とばかりに面倒臭そうに結末を語り「ありがとうございましたぁ」。

・・・・もう、呆れ果てて笑うしかなし!!
本当に「物語なんてどうでもイイ」と言わんばかりの肩透かし!

もうね、「シベ少と言えば、どんでん返し」って思って見に来てる客が殆どのトコロへ、それすらも見せてあげない・・・みたいな。

その「酷さ」に私は笑った。
すごい「裏切り」ですよ。「裏切りの街角」ですよ。「裏切りだけの人生」ですよ、土屋さん。

「友人にシベ少を勧めて、連れだって見に来た」人が、バツが悪くてうつむく展開・・・。

職場の「不思議ちゃん」や「大物ちゃん」にオススメしたかったが。

あれじゃダメだ・・・(笑)。

◆2/16(後楽園ホール)の試合結果
○4R
井上 亮 KO2R 島村唯将
丸山康弘 判定 橋本 学
西東拓也 判定 島袋 涼
阿部展大 判定 太田昌宏
真栄城寿志 TKO3R 小沢 司
細沢有人 TKO4R 西山純也
伊藤 忍 判定 指田竜一
松竹哲雄 判定 小林 亮
○8R
平野博規 判定 大沢孝仁
渡辺一久 KO1R ライサック・ポーファーカムロン