あるBOX(改)

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感想:下田昭文vs山中大輔

2008年04月05日 | ボクシング
~で、下田vs山中第2戦の感想

4/5日にJCBホールで行われた、もうひとつのタイトル戦

日本Sバンタム級タイトルマッチ10回戦
王者・下田昭文(23才/帝拳)vs WBA同級11位・山中大輔(27才/白井・具志堅)

第2R、左カウンターでダウンを奪い、序盤からリード。
中盤以降は前に出れない山中を、ノーガードで挑発するなどしたが、山中が乗ってこないためカウンターは不発。

結局、試合は判定になり、採点は大差の3-0。
3度目の防衛に成功したワケだが。

試合後、「もっと来ると思っていたので拍子抜けした。楽しちゃいました」とコメントし、
横に居た葛西トレーナーに軽く頭をハタかれてましたな。

確かに、
中盤から後半にガンガン出てくる筈の挑戦者が中々出て来ない為、そこを迎え撃とうとしていた下田も手数が続かず。

まぁ、第一戦の序盤に痛烈なダウンを食ってる山中選手、身体と心にその事が染み付いていたのかも・・・。
山中が出ると、スッと下がる王者だったが、そこから再度の踏み込みが速く、挑戦者は王者の「迎え撃ち」への警戒から二の矢が続かない・・・。
(序盤のダウンもあったし、以降も要所でダメージ受けてたし)

そんな展開に見えました。
序盤から距離を取ってた山中だったが、
大柄でリーチある自分の身体的優位性を使おうとしたのか、
初戦で「相手の左構えに対応できなかった」反省から、様子見と距離の測定を優先したのか、
体力にモノ言わせた前進・攻勢が取れず。
最終回に攻勢に出たものの、時すでに遅し。

王者・下田のスピードは、やはりサスガ・・・・か。
揉み合いペースにならないだけ、スタミナも持った感あり。

ただ、やはり中~後半に淡白さが垣間見えたからなぁ・・・。
相手が引いてても、敢えて攻める姿勢とか見せて欲しかった。

ここは、「格上の相手とやりたい」とコメントした王者の意気込みに期待・・・かな?

感想:榎 洋之vs粟生隆寛

2008年04月05日 | ボクシング
4月5日 後楽園ホール「第436回ダイナミックグローブ」
メインイベント
東洋太平洋・日本フェザー級タイトルマッチ
東洋太平洋王者・WBA世界2位:榎 洋之 (角海老宝石)と日本王者・WBA世界4位:粟生隆寛の対戦。

スポ紙で、両陣営とも「勝ったと思った」というコメント見て、
やっぱそうだろうなぁ・・・と思いつつも、改めて落胆。

最終ラウンド終了ゴングで両者とも手を上げて、勝利をアピールしたが。
「12R中、完全に取ったと胸を張れるラウンドが互いに一つかそこらで、良くやるよなぁ」と
ガッカリしました。

榎に対しては
「最終ラウンドの攻勢を、もっと早く仕掛けて、大差をアピール出来なかったのか!?」
・・・と落胆。
粟生に対しては
「最終ラウンド押されておきながら、完勝みたいに考えていたのか?それで引分にされて涙か!?」
・・・と落胆。

両者とも、試合前には「自分が上と言う事を証明する」と景気の良いコト言ってたんだから
圧勝できなかった時点で「両方負け」な雰囲気ですよ。

もちろん
榎に対しては「サウスポー相手でも、良く左を出した。良く当てた」と称えたい部分はありますよ。
粟生に対しても「体幹、足腰が強くなった。逞しくなった。リードの差し合いでも、中盤は優っていた。上体ムーブや足を使った出入り、左カウンター、左アッパーも有効だった」と見直しましたよ。

しかし
メディアの注目もあった大一番ですよ。
12ラウンド中、良い所の披露が「断片的」でどうすんの?

ファイティング原田さんの解説じゃないけど、
「プロなんだから!盛り上げなくちゃ!!」

P.S.
【それを考えるとF原田さんの天然なコメントは貴重 】

多少の“意訳”はありますが

「もっと出ないとつまんないじゃない」
※つまんない試合でも、さも盛り上がってるように叫ぶアナ、解説が多い中、
 こんな事を言う人は珍しい

「詳しい人は粟生君のテクニックを見るだろうけど、普通の人は
 榎君みたいなへたくそだけど前に出るボクシングの方が
 面白いんじゃないの?」
※粟生をデビューから取り上げ、「辰吉以来の天才」と盛りたててる日テレでは
 ある意味、禁句なコメント・・・

浜田さんも、隣で「困ったなぁ」と思われた事でしょうが。
「確かに左右フックなど、ぎこちなく打つけど、ジャブのタイミングなど“上手”さが榎には・・・」
などと言いたいトコロでしょうが

そこは天下のファイティング原田さん
世界タイトル2階級制覇の置物・・・じゃなかった協会長さんですから。

浜田さんでも、そのコメントに反する事を言うのは憚られるだろうし。
個人的には「良い意味で空気読まない」コメントには清々しささえ感じられました。

浜田剛史さん自身が、別の意味で侵されざる存在になられているが
その浜田さんでも手に余る「F原田」さんの存在・・・。

なんか、急に面白く感じられ始めました。
(ずいぶん選手の名前間違って連呼されてた気もするが)病からも、だいぶ回復されたようだし
これからも、「空気読み過ぎる実況・解説」をヨソに、ドンドン言いたい事を吐き出して欲しいと思います。

がんばれ、解説者ファイティング原田!