あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

挿絵といえばビアズリー

2010年07月21日 | 生活
絵本で色々考えてて

「やっぱ海外本の挿絵は、それらしいのがイイよな」と
勝手に結論付けたワタクシ



前回の画像「灰かぶり」は
日本人イラストレータの巨匠・宇野亜喜良さんが挿絵を
担当されてるものだが
宇野先生の垢抜けた絵も、やはり西洋チックだから、
しっくり来ましたわ



上の画像は洋書「灰かぶり」の挿絵だが
やっぱこれくらい描きこんである方がしっくり来る

カラフルじゃなくても良い
むしろ白黒でもOK

オーブリー・ビアズリーみたいな

まぁ、子供の頃に読んだ少女漫画の影響も大なんですがね

当時の少女漫画家さん、
ビアズリーの影響受けたひと多かったと思う

魅惑の線画が多くの人の心を捉えたビアズリーさん

ロックファンには
「サロメ」がハンブルパイのジャケットに使われた事で
有名か・・・と

※ジェフベックグループの林檎、ファミリーのダヴィンチなど
  あの頃って結構ジャケットに絵画を使ってるんだよな



今回調べたら
ビアズリーさん、英国人だったのな

オスカー・ワイルドの挿絵で知られるビアズリーだから当然だけど
なんか欧州的退廃感は英国らしからぬ印象だったから
意外と言えば意外

※英国人には自分らを欧州人と思ってない人が結構いる
  あくまで「英国+欧州」で周辺が成り立っていると考えている
  フシあり

でもビアズリーは本国じゃ認められず、パリに渡った・・・とか

面白いことに英国じゃ
「画風がジャポニズムの影響受けすぎ」とか酷評されたんだそうな



まぁ
旧来の西洋画は、たとえ線描でも「面の組み合わせ、濃淡」の
表現がメインで

主線・輪郭線で描き上げるのは日本を含む東洋絵画の特徴で
色彩や構図で西洋人にショックを与えた浮世絵も
やっぱり「輪郭線」で描く表現が西洋人には驚きだった・・・と



まぁ上の画像は「ビーナスとタンホイザー」だが
背景の「面的表現」と人物の「線描」対比で面白さを増してる
とはいえ、メインの人物は「少女漫画的」である

ジャポニズムの影響受けた西洋人の挿絵画家(イラストレーター)に
今度は60~70年代の日本の少女漫画家が影響受けるなんて

なんと素敵な文化交流
※夭逝したビアズリーさんには知る術もないが
  あの世で知ったら、さぞ驚かれることでしょう

そして今、2010年
ちょいと少女漫画やビアズリーを聞き齧り見齧った私が
ちびスケにそれを伝承しようとしている

しかし
ちびスケは「プリキュア」や「クッキング・アイドル」に夢中

ワシの読み聞かせを途中で飽きて
とっとと他の本を漁っている

「元ネタ知ってた方が色々と面白いんだぞ!」と諭しても
あんまり効果は無し

ああ・・・・

父は孤独だ