あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

『少女革命ウテナ』一気に鑑賞終了②

2011年09月17日 | アニメ・特撮
DVDのカスタマーレビューでは
「幼稚園の娘がウテナの真似をして・・・」なんてコメントもあったから
雰囲気だけでも楽しく見るのかな?
一見して宝塚風だし、そんな物を幼女は喜ぶのか?



「ポスト・エヴァ」とも言われたそうな

え?
エヴァンゲリオン以降のアニメだったの?
余りにも少女漫画の正統派キャラが出てたりするので
アニメアニメしたエヴァ以前の作品だと思っていた

※しかし、映画版を見たときには
  オープニングを見て「ああ、エヴァ以降のアニメだなぁ」と
  素直に思ってしまった
  メカが出てきたからかなぁ(←単純なこと!)
  でも、TVアニメ以上に「ワケ分かんね」で終わっちゃいました

登場人物が絵に描いたような少女漫画キャラで
生徒会長(策士)の桐生冬芽が長髪のハンサム

 

副会長の西園寺莢一が剣道部部長で古風な男尊女卑キャラだが、やはり長髪ハンサム

フェンシング部部長(代行)の有栖川樹璃は、ストイックな『お姉さま』キャラで
見事な縦巻きロール髪が王道少女漫画している

密かな想い人が『どうしようもない相手』というのも良い



桐生冬芽の妹:七実は絵に描いたような『高慢なお嬢様』 しかも強度のブラコン
イジワルさ、悪巧みは清々しい程で、ギャグキャラとしても素晴らしい

西園寺といい、一本気なキャラクターは話が進むに連れてギャグキャラとして
使われる傾向あり・・・か

 

回を追うごとに味が出て、当初は『嫌なヤツ』だった敵役に愛着が湧いていくのも
『続き物』の醍醐味ですなぁ

ミッキーも
大学カリキュラムに進む才人設定ながら
中一の「ボウヤ」らしい思い込み一直線な部分や鈍さが重ねて表現されていく



※男の音楽教師に「期待してるよ」と腰に手を回されて嬉しそうに笑う鈍さが
  また堪りません・・・
  それを見る妹の梢の目が妖しく光り、音楽教師は何者かに階段から
  突き落とされるのでした
  ああ、梢ちゃんの水着姿がエロすぎる・・・
  幾原監督は作画の方に「男を知ってる身体」と「そうじゃない身体」の描き分けまで
  指示してたんじゃないか?



様々な『対比』が見られるアニメだが
『選ばれし者vs凡人(俗人)』の構図も興味深い

選ばれし者は、その優秀さゆえに完璧であろうとし、自らに欠ける部分を埋めようと苦悩する
それが過去の事であろうと・・・だ

それに比べ
俗人は様々な事を諦め、姑息に生きる術を知っている
したたかで、ふてぶてしい
『選ばれし者』への憧れ抱きながらも、心の底では妬み、憎んでもいる

『七人の侍』の侍×百姓みたいな構図か?
最後の勝者は・・・・?

心の隙を利用し、戦いに向かわせる『世界の果て』という存在

 

ハイ、もうワケが分かりません
分かる努力をする気もありません

そこに天真爛漫なウテナの居場所は?
決闘の勝者の『花嫁』アンシーとは?

最後までハッキリとは明示されずに終わりました
(明示されてたのかも知れないけど)

昔、漫画の表紙だけ見て
「歴史モノ?」とか「ジャンヌダルクみたいに国家を革命する少女の話?」とか
思ってた私ですから

「内的革命」の話だと思ってからは
『ハートキャッチプリキュア』の心の花がしおれた方々の話・・・に
通じる物を感じて視聴したが

まあ、内的世界も底が見えなかったり実は凄く広かったりするから
これは壮大な話なんだなぁ・・・と、思ったりもしました



女性キャラに『萌え』要素が無いし
そもそも『少女漫画世界のアニメ化』なのだから、
21世紀の萌え文化の中で『エヴァ』のように再生を繰り返す事もなく

作品世界も構築され切った上に、独自な美術・演出が見る者を選ぶ事から
発表当時で完結した印象のある『ウテナ』

地上波での再放送も
「序盤、アンシーが毎回ぶたれる」「インモラルでセクシャルな表現も多い」
「不条理・虚実入り乱れの演出連発」・・・などの理由で不可能だろう

ただ、その潔さも魅力だと思う

よくもまぁ、このようなアニメが平日の夕方6時に放映できたもんだ
テレ東さんの懐深さはハンパやないでぇ

当時、『ウテナ、ドライブ回』では、どれだけのお父さんがお茶の間で
気まずい気分を味わった事だろう
(そして、「オレのウテナ」が・・・・)



それにしても
何が『ビーパパス』だ!本物のパパの気持ちをどう考えてるんだ!

我が家のちびスケに「プリキュアの後はウテナだな」とかウッカリ考えて、
いまや途方に暮れてる私を どうしてくれるんだ!

『少女革命ウテナ』一気に鑑賞終了①

2011年09月17日 | アニメ・特撮
はっはっはっは
次から次にDVDを借りて、あっという間に見終わってしまったわい

やっぱり事前の予感通りハマってしまいました
男装の少女、剣を使っての決闘、容姿端麗な登場人物たち、シュールな演出、
虚実入り交わる展開、JAシーザーの音楽・・・噂通りに魅力的なアニメでありました

私は大好きです
見終わって暫くボーっとしてしまいました



「世界を革命する力を!」(ああ、川上とも子さんの声が素敵すぎる・・・)

いや~、しかし
それでも予想以上にワケ分からんアニメだった

まぁ、何を言わんかはネットで制作者インタビューとか読んで理解できた(ような)気がしたが

そもそも「どの層をターゲットにしたかったのか」まったく分からん

漫画の掲載誌は少女漫画の『ちゃお』だが
かなり低年齢層向けの漫画誌だよね?

小学校低学年から読む漫画雑誌だよね
その読者が、こんな「虚実入り乱れ」「不条理OK」なアニメを見てどう思うんだ?

まぁ、企画段階で持ち込んだのは漫画家さいとうちほ様だが
もっと企画が進んだ状態だったら『少女コミック』あたりに持ち込まれて然るべき原作だわな



そしたら、さいとう先生だって もっと楽だったろうに・・・
(漫画版を少女向けに『改定』したり、色々と苦心されたそうな)

だいたいなぁ
ウテナの格好からして反則だよなぁ
髪もしっかりロングだし



オールドミスの教師に捕まり「あなた、また男子の制服なんて着て来て!」と
怒られるが

ありゃ男子の制服風ってだけで
腰は絞ってあるし、下はスラックスじゃなくて1分(2分?)丈の赤スパッツだし
身体の線が出すぎなんですよ!

男装の麗人は、普通サラシ巻くでしょう!
ウテナ巻いてないよ!
むしろ、お胸を強調したフォルムですよ!
中2のくせに豊か過ぎでしょう!



・・・まぁ、それも全て「狙い」だったようですがね

あくまでウテナは王子様に憧れる「女の子」という特性のビジュアル化・・・
キャラデザの段階で練りに練られたフォルムだったそうで

私のような万年中2病は、マンマと嵌められたワケですよ
いくつになっても少女のセクシャリティには激弱ですよ

このアニメ
女子は皆、スカート以外じゃヒップラインばっちりな衣装ばっかりですよ

放送当時、「アニメからは卒業」宣言してた私も存在は知ってたアニメだし
「さいとうちほ先生も少女漫画の枠を超えて知名度上げられたなぁ」と感慨深く思ったし

人気も知名度もあったアニメですよ

アニメージュの人気投票でも年間上位に付けたらしいし
年齢層高めのファンも獲得したようですよ

・・・で、低年齢層の少女たちの反応は?