休憩を挟んで『第二部』
ちびスケが飽きないように初席に連れてきたんだが
奇術あり、紙切りあり、太神楽あり、講談・・・・で
私は全く飽きなかった
ちびスケも・・・レディー・ガガを赤髪にしたような奇術師マジックジェニーさんに少し食いつき
(最初英語で観客に語りかけながら、一気に日本語でベタなマジックを始めるところが凄かった)
大神楽の芸に「凄い」と驚いておった
漫才のWモアモアさんも熟練のネタで笑わせてくれ、
何人かの芸人さんは客席最年少のちびスケをイジってくれました
私も
松鯉さんの門松の由来は勉強になったな
関東の門松が斜め切りなのは、「徳川(松平)が武田(竹)を切る」って意味なのね
二部の主任(トリ)は三遊亭小遊三さん
噺は新年らしく、古典の『羽団扇』
亭主の初夢を聴きたがる女房と「まだ見てねぇよ」という亭主の諍いに
なぜか仲裁に入る天狗
(この辺の荒唐無稽さは落語らしくてイイねぇ)
鞍馬山まで連れて行って「んで、そんな夢だった?」と興味津々な天狗も、これまた俗で良い
天狗に「団扇を貸してくれたら話してあげるよ」と持ちかける亭主
団扇を奪い、そのまま飛び上がって天空へ
ここを鳥の羽ばたきのように演じる小遊三師匠
談志師匠は団扇を大きく下に扇ぎながら膝立ちになったから、本当に浮き上がるようだった
しかも下方を遠く見下ろす格好で「鞍馬山があんなに遠くに」「マヌケ天狗が悔しがってやがらぁ」なんて語るか
ら本当に飛んでいるようで、まさに『イリュージョン』だったなぁ・・・
演じ方は噺家さんそれぞれ
小遊三さんの『羽ばたき』も、なんか可愛らしくて良かった
噺は進み
うっかり団扇を落とした亭主は海に落下・・・と思いきや落ちたのは宝船
弁天様の琵琶を聴きながら大黒様たちと一杯なんて目出度い噺
女房に起こされて『一服』やったら福も一つ飲んじゃった・・・でサゲ
久々に聴いたからサゲを忘れていた
『パックン・マックン』のパトリックのジョークで
「アルツハイマーの良いことは、毎日新鮮な出会いがある事」なんてのがあったが
私も物忘れが素晴らしいから昔買った本も昔聞いた噺も常に新鮮に再会できます
気がついたら、ちびスケは私の膝で寝ていた
「今度こそ『寿限無』やってくれるかもよ」・・・と言って連れてきたが
また騙くらかす結果になっちゃったな ゴメンな
そう呟きながら抱っこして帰る 第三部までは無理だった 私も腹が減った
まぁ、「小さい頃、親に寄席に連れて行かれて・・・」なんて子供ってイイじゃない
演芸場に連れてって歌舞伎座にも連れてって
スイミングスクールにも通わせて、ピアノも習わせて、スキーも習わせて、
フジロックにもカウントダウンジャパンにも連れてって・・・
なんてイイ親なんだウチらは
我が子が羨ましいよ
我が子になりたいよ・・・・